でも、「ペンギンハイウェイ」でいちばんびっくりしたのは主人公のアオヤマ君の同級生ウチダ君だった。何なんだろうあれは。どう見ても女の子な気がするんだが男の子だと。いや、性別なんてどうでもいいのかもしれない。彼が男の子なのは「ハマモトさんの恋敵にならない」点をアピールしたかったから、だけなんではなかろうか。
いやそれも男2女1で男と女が男を取り合う三角関係を描いてもいいわけだし…ってやっとLGBTを騒げ始めた昨今という状況に小4のジェンダーフリーラブはまだ拙速か。焦ったわ。
兎に角ウチダ君がかわいい。それに、いちばんまわりをよくみていて、いちばん的確な“答”を理解している。あぁ見えて、アオヤマ君の母親的存在なのだ。はしゃぐ小4のガキのワガママに後ろからついていって世話を焼くあの姿。メインのオネショタとは違う所で萌えるべきポイントである。そこを、ウチダ君を嗜虐的な?キャラとして描くことでうまく隠している。
こんな多層的なキャラクターを100%以上の表現力で演じているのは誰かと思ったらなんと釘宮理恵!! 不覚にもエンドロールを見るまで全く気付いていなかった。くぎゅとえいえばツンデレという先入観があったのかもしれない。今作のMVPは文句なく(?)彼女だろう。素晴らしい演技だったですよ。