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The Useless Journal of CHINA このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-10-23 「Who is ”王滬寧” ?」となる前に...

【中華史上もっとも出世した(予定)オタク】

常務委員予測については既報の通りほぼ収束しつつありますが、その中で注目を受けるであろう人物といえば、やはり王滬寧(62)でしょう。

若くして上海・復旦大学の教授から中央政策研究室に入ると、江沢民・胡錦濤・習近平と総書記3人に仕えた知恵袋です。表舞台に出ることは殆どないながら、江沢民の「三つの代表論」や胡錦濤の「科学的発展観」といった歴代総書記の主要理念や各種スピーチは彼から出たものと言われる、まあとんでもない人物です。


その王滬寧が領導候補として俄然注目されるようになったのは十八大以降、中央政治局入りしてから。総書記である習近平の視察や海外歴訪に、栗戦書とともに王滬寧も必ず同行しており、訪米時には「カール・ローブとキッシンジャーを合わせたような存在」とこれまたとんでもない表現をウォールストリートジャーナル紙に書かしめました。

まあ「軍師」が好きな中国歴史好きには堪らんキャラですが、上述の内容含め、王滬寧のことを詳しく紹介したコラムを、2014年に毎日新聞の坂東編集委員が書いていますので25日以降に「王滬寧とは?」と騒ぎ出す前に予習しておくとよいのではないでしょうか。

毎日新聞「チャイナ・ブリーフ(1) 習近平の知恵袋の日本観」


なお遠藤誉さんによると、王滬寧は習近平が総書記候補として中南海に入った時、「お前は何も分かってないんだから不用意に喋るな!」と習近平を怒鳴りつけたそうで。前掲コラムにある日本への留学希望書類を書いている際に「キレた」というエピソードといい、なかなかにキャラが立った御仁であると見受けます。

週刊ポスト2016年6月10日号「習近平氏に寄り添う謎のブレーン「オウ・コネイ」の人物像」


最初、私は習近平と王滬寧の関係を;

「超優秀だけどコミュ障で引きこもってた学者オタクが、ボス(習近平)に強要されていやいや外に出されるうちに周りから認められ、晴れて社会復帰を果たして表舞台に立つ、、、」

...というハートフルコメディ的な筋書きで脳内補完し、一人ほくそ笑んでいました。しかし毎日新聞や遠藤さんのエピソードをみると寧ろこんな感じの方がしっくり来る模様。

「人の良さだけが取り柄のボンボン(習近平)が、エキセントリックなオタク学者(王滬寧)に怒鳴りつけられながら徐々に成長していき、自分を引き立ててくれた(傀儡として操ろうとしていた)巨悪と対決する」

まるで映画「スミス都に行く」と「セッション」を足して2で割って、「英国王のスピーチ」を振りかけたような話ではありませんか。別に習近平を「人がいい」とは思ってませんが、「論破好き(復旦大学教授時代にディベート大会で優勝経験ありとか)」「PCゲーム好き」という属性から、王滬寧が「オタク」だというのは譲れません(笑)。

なお王滬寧の職掌ですが、政治協商会議主席(序列4位)か中央書記処書記兼イデオロギー担当(序列5位〜7位)と噂されています。オタク(行政経験のない理論派学者)が序列4位になると共産党史上初の快挙となりますので、この点でも注目です。

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