覚え書:「みんなの広場 不可解な自民党幹事長の発言」、『毎日新聞』2012年12月09日(日)付。


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みんなの広場
不可解な自民党幹事長の発言
パート 71(福島県田村市

 私は東電福島第1原発から35キロ離れた所に住んでいる。避難地域ではないが、毎日の環境放射線量を気にかけて外部被ばくも内部被ばくも回避するよう心がけて生活している。
 先日、自民党の石破幹事長がテレビで「経済活動のために原発は必要だとあえて言う勇気も必要である」旨語っていた。原発を再稼働・維持していくことを勇気というのだろうか。原発が事故を起こさないものでないことが確認された今、石破幹事長の発言は再び原発事故が発生した場合は、地域住民に泣いてもらえばよいと聞こえる。
 本当にそれで良いのだろうか。日本は首都と大阪近辺が安全なら成り立つというものではない。国民全体の健康と生活を守らなければならないはずである。経済も社会も個人もすべて「命あってのものだね」ということを知ってほしい。
    −−「みんなの広場 不可解な自民党幹事長の発言」、『毎日新聞』2012年12月09日(日)付。

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