覚え書:「マッキンゼーが予測する未来―近未来のビジネスは、4つの力に支配されている [著]R・ドッブス、J・マニーカ、J・ウーツェル [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)」、『朝日新聞』2017年04月09日(日)付。
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マッキンゼーが予測する未来―近未来のビジネスは、4つの力に支配されている [著]R・ドッブス、J・マニーカ、J・ウーツェル
[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年04月09日
[ジャンル]経済
車の自動運転化は、職業運転手を不必要にし、交通事故の減少によって保険業界を激変させる。人工心臓への需要を高める可能性もある。死亡事故が減ると臓器の提供者が減るからだ。
ひとつのブレークスルーやイノベーションが、想像を超えた波及を起こしていく時代が「私たちの生きる世界」だと著者はいう。
しかも、強力な新規参入者が世界中から突然現れる状況であり、企業経営は今や「一瞬でチームの命運が勝利か敗北かに決まるという高度の緊張を強いられるトーナメント」と化した。
また、急速な技術革新により、2020年までに世界で高スキル労働者は4千万人不足する一方、低スキル労働者は9500万人も余剰になるという。
本書は冒頭で「日本の将来に明るい見通しを持っています」と日本の読者を励ましている。しかし、それを実現するには「直観力をリセット」して「現状維持バイアス」を排することが重要となりそうだ。
−−「マッキンゼーが予測する未来―近未来のビジネスは、4つの力に支配されている [著]R・ドッブス、J・マニーカ、J・ウーツェル [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)」、『朝日新聞』2017年04月09日(日)付。
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http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017040900013.html