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Essais d’herméneutique このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-05-18

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】心を軽くする良書を 株式会社 KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 第2編集部 単行本編集部 工藤裕一編集長」、『東京新聞』2017年05月01日(月)付。

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東京エンタメ堂書店】

心を軽くする良書を 株式会社 KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 第2編集部 単行本編集部 工藤裕一編集長

2017年5月1日

 ある時、ファミレスで、幼い子に問題集を解かせている母親を見かけた。数十分にわたり「何ですぐ忘れるの!」とひどくなじっている。その子は、涙をボロボロこぼしながら、必死で問題を解いていた。

 「これでは絶対に子どもは勉強嫌いになるし、いずれ荒れるのでは?」と思われた。その問題を横目で覗(のぞ)くと「七月七日は何の日?(答えは“七夕”)」。そんなこと、今ガミガミ叱(しか)らなくてもいずれ覚えるだろうに、とも感じたが、それぐらい今のお母さま方は教育に必死なのだろう。

 そんな不幸な状況を変えたいという思いが、著者と共鳴して生まれた本が、有村架純主演で映画にもなったビリギャル(『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應(けいおう)大学に現役合格した話』)だ。

 同書は、笑えて、やる気の出る実話小説であると同時に、最新の心理学に基づく“ガミガミ叱らないで済む”教育指南書でもあり、また「なぜ、生きるのが苦しいのか」「あなたはなぜ、自分を否定的に見るクセから脱却できないのか?」を問い、その解決策を提案する一冊でもある。

 このテーマこそは、幼少期〜青年期に自分を肯定できず苦しいとばかり考えていて、何とか本の中=歴史上の人々との対話の中に生きる光を見いだした自分の、編集者としての不変の課題でもある。

 <1>のお経の本にもそれは通底する。心理学仏教も本来、インテリが独占すべき知識ではなく、どちらも、慌ただしく生きる一般の人々が心を軽くし、明るく生きていくための智慧(ちえ)であったはずだ。

 自分の本業や子育てに忙しい方でもスキマ時間にさくっと楽しく読めて、最新の学問や伝統から豊かな教えを十分に吸収できる本を、と考える。

 ビリギャル著者・坪田信貴氏の新作『人間は9タイプ』では、スマホ等で遊び感覚で性格診断をしながら心理学の成果を吸収できる仕掛けを考えた。その上で、人間は多様であり、それ故に寛大に許しあい、伸ばしあっていこうと訴えた。

 私の部下には、そうした読書の喜びを子どもたちに広める児童書作りを任せている。良質なテーマ性を持った笑える怪談集『笑い猫の5分間怪談』、ビリギャル著者を監修に据えた『100年後も読まれる名作』の両シリーズである。自分の心の友が本の中にいることを子どもたちに知ってほしい。かつての私が、救われたように。

◇お薦めの3冊

心理学にも通じる

 <1>立花大敬著『劇的に運が良くなるお経 般若心経延命十句観音経篇(へん)』(1404円) 実際に効果があることで1000年以上受け継がれてきたお経の真意を世界一平易に解説。仏教の精髄をさくっと知れ、そのご利益(りやく)を簡単に受け取れる。「自分は、自分の夢に値する人間なのだ」という自己肯定感を育める、最新心理学にも通じる一冊。あなたにも、きっと幸運を引き寄せます! 心が疲れた方にもお薦め。 (工藤裕一)

◆ど素人から頂点へ

 <2>円山夢久著『チア☆ダン女子高生チアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の真実』(1512円) 今年、全米5連覇を果たした福井商業高校チアリーダー部。顧問を務める鬼教師と、チアダンスど素人だった生徒たちが全米制覇を成し遂げるまでの奮闘を描く感動の実話。同名映画を小説化した角川つばさ文庫版も発売中。 (編集部・山口真歩)

◆人生をより豊かに

 <3>ブライアン・グレイザーチャールズ・フィッシュマン著、府川由美恵訳『好奇心のチカラ 大ヒット映画・ドラマの製作者に学ぶ成功の秘訣(ひけつ)』(1728円) 数々の映画やドラマ『24−TWENTY FOUR−』を手がけたプロデューサーが、好奇心をうまく使って、より豊かな人生を送るための秘訣を紹介! 製作裏話や著名人との会話も面白い。 (編集部・遠藤さちえ

◆筆者顔

<くどう・ゆういち> 自己啓発+物語の編集者。担当作はビリギャル&ビリママ、『バカはなおせる』『月(ゆえ)とにほんご』、翻訳小説『ドラゴンランス』『ダークエルフ物語』シリーズ、語学書「英語耳」&「単語耳」シリーズ、『セーラー服歌人 鳥居』他。49歳。

    −−「【東京エンタメ堂書店】心を軽くする良書を 株式会社 KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 第2編集部 単行本編集部 工藤裕一編集長」、『東京新聞2017年05月01日(月)付。

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東京新聞:心を軽くする良書を 株式会社 KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 第2編集部 単行本編集部 工藤裕一編集長:Chunichi/Tokyo Bookweb(TOKYO Web)


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