日記:3月12日の山口那津男=国会軽視 断じて許さず。3月6日の山口那津男=「捜査に影響、財務省の対応は妥当」。この変わり身の速さ。






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「捜査に影響、財務省の対応は妥当」森友文書で山口代表
2018年3月6日15時12分 朝日新聞デジタル

山口那津男公明党代表(発言録)
 「財務省の調査の状況報告がなされたようだ。財務省としては捜査に影響が及ぶような言動は控えたいので、文書に関して捜査の対象になっているということであれば、一定の配慮、つまり言及を控えるという対応は妥当な対応だと思う。元の文書は大阪地検に行っているということなので、そのものを確認する手立ては外部の者にはないので、それはやむをえない対応だと思う」(6日の定例記者会見で)

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「捜査に影響、財務省の対応は妥当」森友文書で山口代表:朝日新聞デジタル

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財務省、森友文書 書き換え
公明新聞:2018年3月13日(火)付

記者団に見解を述べる山口代表=12日 国会内

国会軽視 断じて許さず
答弁と整合性図る
山口代表が強調 与党として厳しく対応

政府は12日、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却に関する財務省の決裁文書について、値引きが表面化した後に同省理財局で14種類の関連文書を書き換えたと国会に報告した。麻生太郎財務相は同日午後、記者団に対し、「行政文書の書き換えは極めて由々しきことで誠に遺憾だ」と陳謝。自身の辞任は否定した。さらに書き換えの「最終責任者」は当時理財局長だった佐川宣寿国税庁長官で、佐川氏の国会答弁に合わせる形で行われたと説明。その上で、大阪地検の捜査への全面協力と並行して、財務省として調査を進める考えを示した。これを受け、公明党山口那津男代表は、国会内で記者団に対し、大要次のような見解を述べた。

一、決裁された行政文書を後から書き換えたことは行政の信頼を失うもので誠に遺憾だ。財務省理財局の判断で国会に明らかにすべきものを明らかにしなかったのであれば、国権の最高機関である立法府(国会)を軽視するものであり、断じて許されない。

一、(森友文書書き換え問題の影響について)行政が信頼を失っているのは明らかだ。与党として政府の対応をただして国民の信頼を得られるように議論していきたい。佐川氏の国会招致については今後、必要があれば国会が議論して判断するだろう。

一、(公明党の対応について)まずは事実を基にして国会で議論を深めて実態を明らかにしていく。責任の所在や二度と同じことを起こさないようにするにはどうすべきかについても議論し、与党として厳しく監視しなければならない。

一、(麻生財務相の責任について)今、麻生財務相に求められているのは国民や国会に対して、しっかり説明責任を果たすことだ。捜査をしている検察への協力、財務省内の調査をやりきるのは当然だ。その上で、失った国民の信頼を回復するために財務省の態勢を立て直してもらいたい。

一、(行政文書管理のあり方について)行政情報の透明性を確保するために情報公開制度を定着させることが重要だ。情報公開制度の信頼に問題が生じたとすれば、その制度や国会の監視機能の強化を進めていくべきだ。

首相「全容解明へ調査進める」
安倍晋三首相は12日午後、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書書き換えについて、「行政全体の信頼を揺るがしかねない事態であり、行政の長として責任を痛感している。国民に深くおわびする」と陳謝した。首相官邸で記者団に語った。

麻生太郎財務相に対しては「全容解明の責任を果たしてもらいたい。全てが明らかになった段階で信頼回復に向けて、組織を立て直すために全力を挙げて取り組んでもらいたい」と述べた。

財務省の報告書は78ページ。2月下旬から4月にかけて「貸付決議書」など5件の文書を書き換え、その内容を反映させる形でさらに9件の文書を書き換えたという。問題の文書は、近畿財務局が作成した森友側との2015年の貸し付け契約と16年の売買契約に関するもの。

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財務省、森友文書 書き換え | ニュース | 公明党



覚え書:「ビジネス NTTドコモアグリガールの突破力」、『朝日新聞』2018年02月18日(日)付。



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ビジネス NTTドコモアグリガールの突破力 [編著]NTTドコモ IoTデザインプロジェクトチーム

ビジネス
NTTドコモアグリガールの突破力 [編著]NTTドコモ IoTデザインプロジェクトチーム
2018年02月18日
■農業から現場を活性化する女性

 企業内の正式な組織でもなければ、リーダーもいない。「農業に関わる仕事に少しでも携わるもの」は自己申告制で登録できる。それがNTTドコモのアグリガールだ。
 ドコモが農業ICT(情報通信技術)化事業に進出する際、担当した2人の女性社員が生みの親。農業は「料理や食」に密着している、と3年前に発足させた。今では100人ほどが各地で自発的に活躍している。
 活動の特徴は、肩書に縛られず、自由に動いて企業や自治体などを結びつけ、どの当事者もメリットが得られるような「エコシステム」の構築に注力していることだ。
 相手の夢に対する共感を大切にする。アグリガールの名称も「ラブリー」な要素が入りやすくなるとの考えから。
 センサーが測定した水田の状況をスマートフォンで確認するシステムや、牛の出産の兆候をメールで知らせ、人が確実に立ち会えるようにして分娩(ぶんべん)事故を防ぐシステムの導入などを次々手がけた。
 この実績が国を動かし、多様な分野で女性の力を生かすため、企業や自治体を問わず参加可能な「IoTデザインガール」へと発展した。
 日本企業の現場活性化のカギは、女性が握ると実感する。
 勝見明(ジャーナリスト)
    −−「ビジネス NTTドコモアグリガールの突破力」、『朝日新聞』2018年02月18日(日)付。

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覚え書:「コミック 我らコンタクティ [作]森田るい」、『朝日新聞』2018年01月07日(日)付。

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コミック 我らコンタクティ [作]森田るい

コミック
我らコンタクティ [作]森田るい
2018年01月07日
■心揺さぶるロケット開発コメディー

 町工場で宇宙ロケットを作って打ち上げようと奮闘する、1巻完結のドラマ。
 読み終えて胸が熱くなった。といっても、「下町の工場が技術力で世界へ打って出る」みたいな、よく聞くサクセスストーリーとは趣が違う。なにしろ、この物語の主人公たちの目的は「むかし遭遇したUFOの宇宙人に、お気に入りの映画を見せたい」という奇妙なものなのだ。
 映写機とフィルムとスクリーンを自分たちで打ち上げ、宇宙で映写しようという無茶(むちゃ)な展開がコメディー調で進む。が、酔狂な話かと思っていると、人の心の奥に揺さぶりをかけるような、緻密(ちみつ)なドラマが展開され、ぐいぐいと物語に引き込まれる。気がついたら主人公たちにすっかり共感し、手に汗握っているのだった。著者初の単行本とのことだが、ニュアンス豊かな絵や表現も、一人一人際立ったキャラクター造形も、すべてが新人ばなれしていて、みごとというほかない。
 本当に輝かしい何かに出会い、心奪われるような経験。そして、それを誰かと分かち合えているという手応え。すり切れた日常の中で忘れかけていた、そんな遠い記憶が呼び覚まされるような、ロマンティックな一冊だ。
 ササキバラ・ゴウ(まんが編集者)
    ◇
 講談社 702円
    −−「コミック 我らコンタクティ [作]森田るい」、『朝日新聞』2018年01月07日(日)付。

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覚え書:「コミック 鬼踊れ!!(1) [作]篠原ウミハル」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

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コミック 鬼踊れ!!(1) [作]篠原ウミハル

コミック
鬼踊れ!!(1) [作]篠原ウミハル
2018年01月14日
■民俗芸能、未知との遭遇に心が躍る

 競技かるたを題材に大ヒットした『ちはやふる』以降、俳句、和太鼓、箏曲、クイズなど、文化系マイナー部活を扱った作品がいくつも登場している。本作もそのひとつ。テーマは民俗芸能だ。
 都内の高校に赴任した新人男性教師が、定年間近の指導教員から新設予定の民俗芸能部の顧問を頼まれる。何の知識もない彼だったが、一人の女子生徒が踊る鬼剣舞(おにけんばい)(岩手県に伝わる郷土芸能)の迫力と美しさに魅せられ、引き受けることに。しかし、当の女子生徒は「部活なんていらない!」と迷惑顔で……。
 部員集めのドタバタ、メンバー同士の温度差、衝突と和解、初心者への解説など、マイナー部活ものの基本はきっちり踏襲。一方、本来の主人公たる女子生徒ではなく、教師視点で描かれているのが斬新だ。一般企業からの転職組でワケありな感じの成人男性を語り手とすることで、青春の輝きだけにとどまらぬ重層的な物語を予感させる。
 ページのめくりや大ゴマを効果的に使った画面、個性明確なキャラ、テンポのいい会話で飽きさせない。「民俗芸能を知らない奴(やつ)のためにあるのが民俗芸能部なんじゃないか?」とのセリフどおり、未知との遭遇に心が躍る。
 南信長(マンガ解説者)
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 芳文社 637円
    −−「コミック 鬼踊れ!!(1) [作]篠原ウミハル」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

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覚え書:「折々のことば:877 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月18日(月)付。

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折々のことば:877 鷲田清一
2017年9月18日

 たとえば人についても、あの人が好き、と言うよりも、あいつは好きだなあ、という感じがありますよね。

 (佐伯一麦〈かずみ〉)

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 惚(ほ)れる、つまりある人に魅了され、別の人は目に入らないのではなく、その人の横だと無防備のままくつろいでいられる、そんな緩衝地帯が人には要る。柵ではなくクッションのような。離れていても気が気でないというふうにはならず、その人の存在がふとした拍子に波紋のように伝わってくるような関係。小説『空にみずうみ』から。
    −−「折々のことば:877 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月18日(月)付。

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折々のことば:877 鷲田清一:朝日新聞デジタル





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