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2016-12-20

日記:自公政権はアサド政権の虐殺を側面支援するプーチンをアシストして「独自外交で安倍首相は自信を持って新たな安全保障の枠組みをつくる」と宣う辻よしたか大センセイ

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2014-04-13

覚え書:「発言 海外から 『謝罪の時代』直視せよ=キャロル・グラック」、『毎日新聞』2014年04月09日(水)付。

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発言

海外から

「謝罪の時代」直視せよ

キャロル・グラック コロンビア大学教授(日本近現代史

 歴史問題、特に20世紀に起きた問題を今も抱えるのは日本だけではない。国際社会には、国家が過去とどう向き合うかについての規範がある。第二次大戦後に発展してきたもので、私は「グローバルな記憶の文化」と呼んでいる。

 一つの例が「謝罪の政治」だ。国家指導者が過去の過ちを相手国に謝罪することは、60年前にはめったになかったが、今では一般的になった。

 また、日本にとって重要なのが、1990年代に、従軍慰安婦問題が戦時中の女性に対する性暴力の例とみなされるようになったことだ。当時はボスニア紛争(92〜95年)中の(セルビア人兵士による)集団レイプなどを踏まえ、レイプを人道に対する罪とする国際法の流れがあった。慰安婦問題もこの文脈で取り上げられ、世界中に知られた。

 この二つのことは日韓関係の枠を超える。米下院慰安婦問題で日本に謝罪を求める決議をしたり、ニュージャージーカリフォルニア州慰安婦の碑や像が設置されたりしたのには、こうした背景がある。韓国が世界中で日本非難キャンペーンを展開するのは主張が受け入れられやすいことを分かっているからだ。

 欧州のケースを見てみる。ナチス・ドイツによるホロコースト第二次大戦中の大虐殺の象徴とみなされている。欧州連合(EU)が段階的に拡大する中で、新たな加盟国はホロコーストの記憶を共有することが求められた。

 ドイツは(ユダヤ人に対する)「謝罪」という言葉の代わりに「ドイツ人として過去と将来の責任を痛感する」という言い方で、謝罪を続けている。謝罪の撤回と取られかねないことはしていない。

 一方、欧州にとって問題なのはロシアだ。旧ソ連時代の東欧諸国への侵攻を認めず、現代の国際社会規範に従っていない。東欧諸国がロシアを非難するのは、それが欧州で受け入れられると知っているからだ。対日非難をする韓国中国と同じ論理だ。

 日本国内には、慰安婦問題で「もう十分に謝罪した」という声がある。あらゆる国家の指導者同様、安倍晋三首相が国内政治に対応する必要があるのは分かる。だが、(従軍慰安婦への旧日本軍の関与を認め謝罪した)「河野談話」(93年)の検証作業は、「謝罪の時代」において、国際的にはまったく通用しない話だ。【構成・草野和彦】

    −−「発言 海外から 『謝罪の時代』直視せよ=キャロル・グラック」、『毎日新聞2014年04月09日(水)付。

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2013-11-16

覚え書:「ひと:メアリー・アン・ライトさん=9条堅持を訴える元米陸軍大佐」、『毎日新聞』2013年11月13日(水)付。

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ひと:メアリー・アン・ライトさん=9条堅持を訴える元米陸軍大佐

毎日新聞 2013年11月13日 東京朝刊

 ◇メアリー・アン・ライト(Mary Ann Wright)さん(67)

 「悲しいことだが、現在の日本は軍国主義への坂道を滑り落ちている」。このほど、大阪市で市民団体が主催した「9条世界会議・関西2013」で数千人の聴衆に語りかけた。5年ぶりに訪れた日本。高まる日本国憲法9条改正の流れに強い懸念を抱く。

 米陸軍で数々の功績を重ね、大佐まで昇進。外交官としてもアフガニスタンやシエラレオネなど過酷な地で重責を担い、計35年間、母国に尽くした。時に武力行使は必要との立場だが、2003年3月のブッシュ元大統領によるイラク侵攻決定は見過ごせなかった。「(侵攻理由の)大量破壊兵器保有疑惑に真実味はなく、開戦すれば多くの市民が犠牲になるのは明らかだった」。侵攻前日に抗議の辞任。平和運動家に転じた。

 イラク侵攻を支持し、米軍の後方支援に回った日本政府にも疑問を投げかける。「日米同盟は必要でも、間違った時にきちんと指摘するのが、真の友人ではないか」

 アフガン・イラク侵攻、中東・北アフリカへの介入で、米国は莫大(ばくだい)な負担に苦しむ。「軍事、財政面で日本の一層の協力を得たいがために、米国こそが9条改正を望んでいる」と指摘。「外圧に負けず、戦争放棄をうたう9条を守り抜いてほしい」と訴える。

 この1年で欧州や中東、アジアなど12カ国の平和集会に参加した。9条の尊さへの確信は深まるばかりで「私の旅はまだ終わりそうにない」。<文と写真・鵜塚健>

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 ■人物略歴

 米ハワイ州在住。女性平和団体「コードピンク」所属。米政府によるパレスチナ政策などにも異議を唱える。

    −−「ひと:メアリー・アン・ライトさん=9条堅持を訴える元米陸軍大佐」、『毎日新聞』2013年11月13日(水)付。

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ページが見つかりません - 毎日新聞









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2013-04-15

覚え書:「書評:謎の独立国家ソマリランド 高野秀行著」、『東京新聞』2013年4月7日(日)付。


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謎の独立国家ソマリランド 高野 秀行 著

2013年4月7日

◆戦争止めるシステム

[評者] 桜木 奈央子 フォトグラファー。著書『かぼちゃの下で』など。

 戦争を終わらせることは、とても難しい。政府国際社会が介入してもうまくいかないことが多いのが現実だ。

 しかし、独自に和平の道を歩んだ国がある。それはアフリカのソマリランド。公式には承認されていないが、事実上「独立国家」として機能している。無政府状態のソマリアの一部でありながら、ソマリランドがどうやって平和を維持しているのか、また「氏族の長老たちが木陰で話し合って戦争を終結させた」のは本当なのか、その「謎」を解く本である。

 取材方法がユニークだ。著者は、現地の嗜好品(しこうひん)である覚醒植物「カート」をソマリ人と一緒に食べ、ともに酔いながら情報を収集。人びとの声に耳を傾け、ソマリの価値観に深く触れていく。

 ソマリ人は元々(もともと)遊牧民である。家畜の略奪など争いごとが頻繁に起こるので、それをやめさせる伝統的な和平システムが既に確立していた。ソマリランドは試行錯誤を重ねながらそのシステムを国家運営まで高め、戦争を終結させたのだ。

 この小さな国はアフリカの、そして世界全体の希望かもしれない。既存の価値観を真似(まね)るのではなく、自分たちのやり方で国を作っている。その「遊牧民的な」国づくりは示唆に富んでいて、創造的だ。アフリカは、新しい生き方のヒントに満ちている。

たかの・ひでゆき 1966年生まれ。ノンフィクション作家。著書『アヘン王国潜入記』など。

 (本の雑誌社・2310円)

◆もう1冊

 瀬谷ルミ子著『職業は武装解除』(朝日新聞出版)。中東やアフリカで武装解除の仕事に携わった著者のエッセー。

    −−「書評:謎の独立国家ソマリランド 高野秀行著」、『東京新聞』2013年4月7日(日)付。

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東京新聞:ページが見つかりませんでした(TOKYO Web)






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2012-09-05

書評:坂本義和『人間と国家 ある政治学徒の回想』岩波新書、2011年。

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坂本義和『人間と国家 ある政治学徒の回想』岩波新書、読了。戦後日本の進歩的知識人の一人で国際政治学をリードしてきた著者の、上下二巻にわたる自伝的回想。中国で生まれ戦中日本で教育を受けた氏は、国家とどう向き合うかが課題だった。その格闘の思想形成歩みが丁寧に叙述されている。★4

坂本氏の父は上海の東亜同文書院の教授。少年時代は様々な外国人に囲まれて暮らした。氏の名前も「義和団」に由来するという。中国民衆への愛着と軍部に対する嫌悪感を暮らしのなかで身につける。ここに氏の「国家権力の脱神話化」の原点が存在する。

高坂正堯氏との論争についての言及も。坂本氏の「中立日本の防衛構想」(『世界』)に対して高坂氏「現実主義者の平和論」(中央公論)でもって応じた。この対照軸が戦後の外交論のひとつとなったことは有名である。

両者の話し合いは、一歩手前で中断されたというが、面談は実際にあったようだ。東大近くの喫茶店で話し合いを3時間したそうな。高坂氏が空襲を経験していない点が、坂本氏の上海での壮絶な戦争体験と対比的(負傷兵の死に行く光景)。両者の違いは戦争体験に由来するといってもよい。

その人間がどういう経緯でなにがしかの思想を懐くのか。

著者の立場に正反あろうかとは思う。しかしながら、そうした人間の経緯を学ぶことのできる意味では、素晴らしい自伝ではないだろうか。




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