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2007-03-01 満月の夜

[] CCと伺か

クリエイティブコモンズと伺かについて。




http://www.creativecommons.jp/

クリエイティブコモンズ(CC)・ライセンス。

だいぶ知られるようになってきていると思います。


簡単に説明すると、「私が作ったこれは、どんな規定に従えば使えますよ」

というのを示すための(法的な実効性をもった)ライセンス表示を、Webページや

自分の作ったファイルなどに、簡単にくっつけることができるものです。


具体的には、「商用利用を認めますか」「改変を認めますか」といった2〜3の質問に答えると、

その意向に沿った「読み手にとってわかりやすい」ライセンス文書が発行される仕組みです。


実際にやってみます。

Creative Commons License
この記事「CCと伺か」は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

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さて。

ソフトウェアの世界には昔からGNUのGPLとかBSDライセンスとかが有りましたが、

これらは厳しすぎたり*1、ライセンス文書が分かりにくかったりしました。


ですから、CCライセンス自体はとても便利なのですが―

でも、CCライセンスは伺かの世界に導入するには、ちょっと単純すぎる気がします。

CC自体も、ソフトウェアの世界ではCCはオススメしないと言っています。

なぜかというと・・・


伺かゴーストは単純に分けても、シェルと辞書とSHIORIとSAORIでできています。

そしてそれらは複数の人によってそれぞれ別々のライセンスで配布されたものを

そのまま使ったり改変して使ったりしている場合が殆どです。


例えばフリーシェルを使えばフリーシェルの作り手さんがいます。

自分でSHIORIを書かない限り、SHIORIは別の人が作ったものを使うでしょう。

そしてそのSHIORI用の辞書は、テンプレートゴーストをベースにしていたりします。

さらにそこにミドルウェア的な辞書が載る場合もありますし、SAORIについても同様、

バルーンがついていたり追加シェルが同梱だったりetc,etc...


で、これらを纏めて「ゴースト」と呼んで配布しているわけです。

この状態では、「ゴースト」にまとめて単一のCCライセンスを与えるのは困難ですね。*2


私のページでSVG*3を配布する際にも

同じようなことを考えて、結局CCではなく、もうちょっと複雑な体系の意思表示を

各ゴーストマスタさんにお願いしましたし、フリーシェルのゴーストさんは

とりあえず登録を見合わせざるを得ませんでした。


UKGKライセンス、みたいなものがあって、CCのようにいくつかの質問に答えると

適切なライセンスを選べて明示できるようになったりするとカッコイイなあと思いますが、

色々難しいでしょうね・・・。


私自身、自分の作ったゴーストやプログラムについて、あまりカッチリしたライセンスを

明示していませんし、「空気読め」って言葉は大嫌いですが、なんとなく個々人の善意で

トラブルがあまり起きないというのは、(困ることもありますが)そう悪くない世界、

なのかもしれません。

*1:例えばGPLのソースを使ったプログラムを公開する場合、プログラム全体に自動的にGPLライセンスが適用される(ソース全体を入手可能にする必要がある)、とか。そのプログラムの一部を使ったプログラムがまたGPLになり…と、どんどんGPLが「感染」していく仕組みだったりします。もちろんそのウィルス的な定義の背景にはそれなりの理由や思想があったりするわけで、いわば著作権の力を逆利用して著作権と戦っているわけで、ある意味かっこいいです。私としてはちと使いにくいですが。

*2:一般的にソフトウェアは複数の著作者が関与するケースが多いですが、伺かゴーストはその中でもかなり複雑なパターンだと言っていいと思います。逆に、だからこそソフトウェアの世界では「ライブラリ」や「ソース」「リンク」といった概念を取り込んだ複雑なライセンスが使われてきたし、今も使われているのですが。

*3:グラフィックフォーマットではなくて、ゴーストのサムネイルフォーマットです。ここを参照。

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