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セキュリティは楽しいかね? このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2006-05-30

調和と突出

昨日のエントリの中でに『調和と突出』というキーワードがあった。これについて少し考えてみる。


紹介した本の中では、「職場の中で周りと調和しつつ、なおかつ突出した仕事を成し遂げること」が大事であると述べられている。

調和すれば周りとうまくやっていけるし、期待される成果も上げられるだろう。しかし場合によっては自分の望まないことをやる羽目になる。一方、突出すれば周りに軋轢を生むこともあるが、自分のやりたいことにフォーカスして画期的な成果を上げるチャンスもある。

一見これらはトレードオフの関係にあるように見えるのだが、BUTでおきかえられるANDで両者をうまくつないで、これらを同時に成し遂げることが大事ということだ。


やるべきことや求められていることだけにフォーカスを当てるのではなく、やりたいことや楽しいことにフォーカスを変えて、これを試してみること。そうすれば現状を打開する道が開けるはず。

「試してみよう」そして「どうなるか見てみよう」

仕事にちょっとつまずいたあなたへ―上司や部下がマヌケに見えたときに頼るメール

2006-05-29

仕事にちょっとつまずいたあなたへ ☆☆☆

仕事は楽しいかね?」シリーズの前2作の続編(?)なのかな。前作まではマックス老人と主人公である「私」との会話形式だったが、今回はマックスと姪のエレンとのメールのやりとりというちょっと変わった形式になっている。もっとも内容的には前作までを踏襲していて仕事のことで悩む姪にマックスが多くの事例とともに解決策のアドバイスをしてくれる。

前2作のインパクトがかなり強かったせいか、今回は最初読んだときにはそれほど印象に残らなかった。ただ読み返すうちにいろいろと考えさせられることがでてきて、読めば読むほど味がでるふかーい作品だなと感じた。


ということで気になった内容のメモ。

  • 本当に意味のある"AND"は"BUT"で置き換えられる
  • 正反対の意味を持つ二つの素晴らしいことを同時に体現する
    • 調和と突出
    • 出世街道の内と外
    • 感情的と理性的
    • 快適と刺激的
    • 英雄と芸術家
  • 英雄のように考え、芸術家のように仕事をする
  • 今日は誰の役に立てるかな?(英雄の心)
  • 問題を解決する人が英雄になる
  • 問題を解決するように指示されるのを待つ必要はない。自ら自分にふさわしい問題を見つけ出し、それに着手すればいい
  • 他になにかできることはないかな?(芸術家の心)
  • やること AND 試すこと
  • 仕事をするのではなく人の役に立つ。計画を立てるんじゃなく実験をする

☆☆☆

☆☆☆☆☆

仕事は楽しいかね? 2

仕事は楽しいかね? 2

☆☆☆☆☆

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?

2006-05-28

自分の人生に誇りをもてますか?

自分の子供が大きくなったら、子供に自分の人生を誇ることができるだろうか。子供が自分の親に誇りを持てるように。子供として生まれてきて良かったと心から思えるように。自分の家庭、仕事、友人、趣味、人生に誇りを持つことができるだろうか。そう自分に問いかけてみる。

「誇れる」という言葉は人によってその意味するところが違うかもしれない。私にとってはそれが「楽しい」ということとほぼイコールだと自分では思う。楽しくて満ち足りた人生だと子供に自信を持って語れるように自分はなりたい。

2006-05-26

このブログの検索語

このブログのように全く無名のブログがアクセスされるケースの多くは検索エンジン経由だと思うけど、カウンターのアクセス解析を見るとやはりセキュリティ関連のキーワードが多いようだ。(といっても微々たるもの)

ちょっと意外だったのは、「efs 暗号」のように割と一般的(?)なキーワードGoogleで検索してみても結構上位にくるということ。理由はよくわからないが、1万件ヒットするうちの上位10件にはいっている。専門的なキーワードできちんと書けば、目に触れる機会も多くなるということだろうか。もうちょっとそういうネタも増やしたいところである。

2006-05-25

傾聴することの難しさ

事実
客先での提案が空振り
気づき
事前のヒアリングで先入観をもって話を聞いてしまい、結果的に顧客の要望を十分に理解することなしに提案内容を検討してしまった。
教訓
先入観をもたないこと、型にはめようとしないこと
宣言
私は相手を尊重し、共感し、傾聴することのできる人間です。

2006-05-24

2,650万人分の個人情報が漏洩!?

米国政府機関であるVeterans Affairs(VA)で退役軍人の個人情報(氏名、社会保障番号、誕生日など)約2,650万人分のデータが漏洩した疑いがあるようだ。職員が無断でデータを自宅に持ち帰ったところ強盗の被害にあい、データも一緒に盗まれてしまったらしい。どこかで聞いたようなよくある話だ。

それにしても、2,650万人とはまた桁違いに多い数だ。でも考えてみると1人あたり1Kバイトのデータがあったとしても全部で約27Gバイトにしかならない。小容量のHDD 1個に軽くおさまってしまう。もう1桁小さかったら今ではUSBメモリで持ち運べてしまう量だ。

それにしてもこの職員はこんなに大量のデータをなんで持ち出す必要があったのだろうか。危険だという認識はなかったのだろうか。日本の政府機関も決して他人事ではないと思う。

2006-05-22

JISQ15001, JISQ27001, JISQ27002 一挙にリリース

情報セキュリティに関するJIS規格が5/20(公示22日)に一挙に公開された。ものすごーくややこしいので概要をメモしておく。

JISQ15001
正式にはJISQ15001:2006(個人情報保護マネジメントシステム−要求事項)というタイトルで、旧JISQ15001:1999(個人情報保護に関するコンプライアンスプログラムの要求事項)を置き換える規格である。JISQ15001はプライバシーマーク制度において事業者が従うべき要求事項としての役割を担っていたが、2005年4月の個人情報保護法の全面施行によって内容に不整合が生じるようになったために、両者の関係を整理するために改正したのが今回のJISQ15001:2006ということになる。プライバシーマーク制度も新JISに移行することが決定しており、これからマークを申請する事業者だけでなく、すでに取得済みの事業者も今後の更新時に対応をせまられることになる。
JISQ27001
正式にはJISQ27001:2006(情報技術−セキュリティ技術−情報セキュリティマネジメントシステム−要求事項)というタイトルで、ISO/IEC27001:2005をJIS化した規格である。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS:Information Security Management System)を確立、運用していくうえで必要となる事項をまとめたもので、BS7799という英国規格の認証基準であるBS7799-2がもとになっている。このBS7799-2が2002年に改定され(BS7799-2:2002)、さらにこれがISMS認証のための国際規格として発行されたのがISO/IEC27001:2005となっている。うーん、ややこしい。ちなみに日本のISMS適合性評価制度(ISMS認証)は上記BS7799-2をベースとして独自のISMS認証基準というものを策定していたが、今回のISO化およびJIS化の流れに沿って認証基準をISO/IEC27001(JISQ27001)に移行することが決定している。詳しくは参考リンクにあるJIPDECのページを見ましょう。
JISQ27002
正式にはJISQ27002:2006(情報技術−セキュリティ技術−情報セキュリティマネジメントの実践のための規範)というタイトルで、ISO/IEC17799:2005をJIS化した規格である。この規格もまた非常にややこしい生い立ちをかかえている。もともと英国規格のBS7799という情報セキュリティマネジメントに関するベストプラクティス集があり、これは世界中で参照されていて事実上の世界標準だった。そこで2000年にこれが国際規格となりISO/IEC17799:2000として発行された。(ちなみにこれをJIS化したものはJISX5080:2002となっている。)さてこのISO/IEC17799は2005年に改定されてISO/IEC17799:2005となる。でさらにややこしいのだが、情報セキュリティ関係の規格は全てISO27000シリーズとしてまとめることになったので、2007年4月からは17799ではなく27002に規格番号を変更する予定になっている。今回のJIS化はこの動きを先取りしたものである。結局ISO/IEC17799:2005をJIS化したのが今回のJISQ27002なのだが、規格番号だけは27001とあわせてISOよりも先に27002にしちゃったということのようだ。あー、ややこしい。

このあたりの超ややこしい規格の動きについては、JIPDECのISMS適合性評価制度のページにある「ISO/IEC27001への移行計画」にある図をみるとわかりやすいかも。あとJISJISC(日本工業標準調査会)のページで検索してPDFを読むことができる。

なおISO27000シリーズは今回の27001と27002だけではない。27000は共通する用語や定義(ISO/IEC13335-1がベース)、27003は実装ガイドライン、27004は測定基準、27005はリスク管理基準(ISO/IEC13335-2)などとなっており、現在ドラフト版が策定されているようだ。27006以降もいろいろ検討されているらしいが詳細はよく知らない。


なお全くの個人的な意見ではあるが、私はこういう認証基準とかベストプラクティスとかが大嫌いだ。(じゃあ紹介するなよという突っ込みはまあ置いといて。)

だって要はやるべきことを勝手に誰かが決めていて、みんながそれでうまくいっているんだから、おまえもそれに従えってことでしょ?なんだか窮屈で自由がないんだよなぁ。そうはいっても私の所属している組織はプライバシーマークISMS認証も両方取得していて自分もどっぷりつかっているんだけど。そういう「みんながやってるから」的な発想にはついつい反抗したくなる。


参考リンク

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2006-05-21

本日からはてなダイアリー市民です

2,3日前に「〜あなたは本日よりはてなダイアリー市民です〜」というお知らせメールが届いた。30日分日記を書くなどの条件を満たすと自動的になれるらしい。全然知らなかった。キーワードとかasinページの編集ができるようになるのか。ふーん。今度なんかキーワード作ってみようかな。

ところで関係ないけど、そのキーワードで「Ajaxイン・アクション欲しい!」というキャンペーンをやっているらしいので参加してみるテスト。かなり欲しいので当たらなかったら買っちゃうかも。

2006-05-20

先崎 学の実況! 盤外戦 ☆☆☆

将棋界の人気棋士が書いたエッセイ、なんだけど別に将棋の難解な話が出てくるわけではなく、日常のなにげないシーンをうまく切り出していて、肩の力を抜いて楽しめる。棋士の腕はもちろん一流(残念ながら羽生さんほどではない?)でエッセイストとしても一流と、マルチな才能を持っている人はいるもんだなぁ。

本書は大半が今回書き下ろしたもののようだが、同じ著者が数年前に週刊文春に連載していたエッセイをまとめた「先崎学の浮いたり沈んだり (文春文庫)」もとてもおもしろい。むしろこちらのほうが将棋指しというのがどういう人たちなのかその実態(?)がわかってオススメかもしれない。


将棋指しといえば、羽生さんの書いた「決断力 (角川oneテーマ21)」も以前読んで、すごくいいことがたくさん書いてあるのだけれど、どうもあんまり心に残らなかった。対談とかをまとめたやつのほうがおもしろいなぁ、などとそのときは思っていた。

今回先崎さんの本を読んでもしかしてと思ったことがあった。というのは先崎さんによると、

  • 「決断力」は5年前に同じ出版社から出した谷川浩司さんの「集中力」と内容がかなり似ている(週刊新潮で疑惑が報じられた)
  • 話によると、同じゴーストライターが、同じ出版社から、似たようなタイトルで、似たような本をだしたということらしい

ふーむ、なるほど。もしこれが本当なら読んだときになんとなく感じた違和感の原因はこれなのかもしれない。ちなみに先崎さんの本の内容を信用すると、このエッセイは本人が自ら原稿にしこしこ書いているようだ。


本書のようなエッセイをおもしろいと感じるかどうかはもちろん読む人次第なのだが、「うん、そういうのあるある」とか、「いや、そんなの絶対ないって」とか、共感したり反発したりするなにかしらの土台が必要なのではないかと思う。そういう点で私は羽生さんや先崎さんとは同年代なので、全然違う人生を歩んでいてもなんとなく共通する部分を感じることができるのかもしれない。(「クレイジークライマー」なんて聞くと超懐かしいのである。)

☆☆☆

先崎学の実況! 盤外戦 (講談社文庫)

先崎学の実況! 盤外戦 (講談社文庫)

先崎学の浮いたり沈んだり (文春文庫)

先崎学の浮いたり沈んだり (文春文庫)

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2006-05-19

ブログ進化論で紹介されている「すごい」ブログ一覧

せっかくなので昨日紹介した「ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか」の中でURLが紹介されているブログを以下にリストにしてみた。ただし、いくつかブログじゃないサイトもあるし、他のサイトに移転しているものや、いつのまにか削除されているものもある。また最後の2つは本の著者のブログである。

2006-05-18

ブログ進化論 ☆☆☆

ブログの技術的な側面ではなく、人間的な側面にスポットライトをあてて、その魅力を存分に伝えてくれる本。だからブログの歴史とかRSSトラックバックの仕組みとかWeb2.0とかそういう話は一切でてこない。また本書では人気ブログを紹介しながらブログとはなんなのかを描き出そうとしているのだが、そこにはFPNのアルファブロガーなんて全然でてこない。紹介されているのは「けいてぃ (KATIE) の日記」だったり「「眞鍋かをりのココだけの話」は2010年10月31日をもちまして終了いたしました:@nifty」だったり「実録鬼嫁日記」だったりする。でもここに紹介されているブログはどれも秀逸なものばかり。結構知らないものもあったので楽しめた。


本書では、

という3つの観点から、実際のブログとその具体的なエントリの文章を紹介してくれている。なので気になったブログは実際にのぞいてみるといいかもしれない。


著者はブログそのものではなく、そこに書かれている内容、つまりは書いている人に興味を持っているのだろうなぁと感じる。ブログの魅力って、自己実現のツールだったり、コミュニケーションサイトだったり、個人メディアだったり、マーケティングツールだったり、商品の販売窓口だったり、書く人が違えば全然違うものになるってことなのかなぁと思う。


ちなみにもうちょっと技術的側面について知りたい人や、人気ブロガーがどういうことを考えてブログを書いているか知りたい人には、「革命メディア ブログの正体」や「アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから (NT2X)」もおすすめ。

☆☆☆

ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか

ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか

2006-05-17

星3つです!

ふと思いついたので、読んだ本の紹介をしているエントリのタイトルにその本の読んで良かった度合いを星☆でつけてみた。星☆5つが自分としての最高評価。もっとも「良かった〜」と感じた本しか紹介してないので☆☆☆〜☆☆☆☆☆の評価しかでてこないけど。

経済学的思考のセンス ☆☆☆

経済学的なモノの見方や考え方がわかりやすく理解できる本。

前半はイイ男と結婚の関係、プロ野球の戦力均衡、オリンピックメダル予測、ゴルフトーナメントの賞金構造などなど、とても身近な内容を扱っていて親しみやすい。

一方後半は公的年金、年功賃金制度、成果報酬制度、格差社会などなど、わりと固めのテーマになっていて非常に対照的な感じになっている。

前半でとっつきにくい経済学について親しんでもらったら、そのままの勢いで後半の重要なテーマに突入、といきたいところだけどちょっとギャップがあって厳しいかも。この前半と後半の違いはひょっとすると元になった原稿が違うからなのかもしれない。(あとがきによると前半の2章は「産政研フォーラム」という季刊誌のエッセイから、後半の2章はそれぞれまた別らしい。)

もっとも私は後半の年功賃金と成果主義に関する経済学での仮説などがとても興味深かった。人によって読んだあとの印象がずいぶん変わる本なのかもしれない。

ということで気になった内容のメモ

  • 年功賃金が存在する5つの理由(仮説)
    • 人的資本理論: 勤続年数とともに個人の技能もあがる
    • インセンティブ理論: 若い時は個人の生産性以下、年をとると生産性以上の賃金制度にすることで、まじめな勤務を促し規律を高める(一種の供託金として機能する)
    • 適職探しの理論: 企業の中で個人が適職を見つけていくことで生産性もあがっていく
    • 生計費理論: 生活費が年とともにあがっていくのに賃金もあわせる
    • 習慣形成理論: 生活水準を下げるより、徐々に上げていくことを人は望む
  • 成果主義労働意欲を高めるためには、同時に能力開発の機会も増えることが必要
  • 経済学的思考の本質は、人々のインセンティブという観点から物事を見直すという点にある
  • 人間の行動原理には金銭的インセンティブと非金銭的インセンティブの両方が関係する
  • インセンティブへの感応度を知る際に重要なことは、因果関係を正確に理解すること
  • 相関関係があるからといって必ずしも因果関係があるとは限らない

著者は『「経済学的思考センスのある人」というのは、インセンティブの観点から社会を視る力と因果関係を見つけ出す力を持っている人』だと述べている。これは普段から意識しないとなかなか身につかない力ではないかと思う。

ちなみに経済学的思考をするには数学的思考が必須だと思うのだが、数学的思考のセンスを磨くには、「数学的思考法―説明力を鍛えるヒント 講談社現代新書」がおすすめ。


経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)

経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)

2006-05-16

Google Notebook

知らないうちに Google NotebookなんていうサービスがGoogle Labsで利用できるようになっていた。ちょっと試してみたけど、FirefoxのExtensionでも使えるようになっていてなかなか便利。一つのノートの中にセクションを作ったり、イメージもそのまま貼れる。ノートもドラッグ&ドロップで移動できる。なんとなく勝手にYahoo! Notepadみたいなのを想像してたけど全然違う。むしろMicrosoftOneNoteに近い感じかな。(OneNoteでもイメージも含めてWebページを丸ごと貼り付けることができる)

Yahoo! Notepadはブログのネタ帳として使っているけど、そういう用途としてはYahoo! Notepadのほうがむいてる。Google NotebookはWebで調べ物かなんかをしていてページの内容をそのままメモしたいときなんかに便利そう。そういう使い方は時々あるので、ちょっと活用してみようと思う。

2006-05-15

Joel's Strategy Letter (Joel on Software) ☆☆☆☆☆

ちょっと前の「面接で何を聞くべきか?」というエントリでも少し紹介した「Joel on Software」をようやく読み終わった。興味深い内容がてんこ盛りだったが、中でも「ストラテジーレター機銑后廚とても考えさせられる内容だった。

内容を簡単に要約すると、ビジネス戦略上(特にソフトウェア開発において)気をつけなければならない考え方についてJoelさんは次のように述べている。

  • 有機的に収益を上げながらゆっくり成長するモデルか、Amazonのように急激な成長を目指すモデルか、どちらにするのかを明確にする(競合の存在、ネットワーク効果とロックインの有無などが鍵になる)
  • ソフトウェアプラットフォームで成功するには後方互換性を重視する(鶏が先か卵が先かの問題を解決する)
  • 競合製品からの乗り換えを狙うなら参入障壁を取り除く努力をする(乗り換えへの障害だけでなく、乗り換えたあと元に戻るための障害にも気を配る)
  • パレートの法則(いわゆる80:20の法則)を鵜呑みにしない(8割のユーザが必要とする機能は全体の2割かもしれないが、その2割はすべてのユーザで同じではない)
  • 市場のあらゆる製品には代替財と補完財が存在し、代替財の値段が上がるか補完財の値段が下がる場合、その製品への需要が増加する(スマートな企業は製品の補完財をコモディティ化しようとする)

ストラテジー気ら垢泙任粒鴇呂鬚修譴召1項目にまとめるとこんな感じかな。最後の代替財/補完財について考えることに関しては、視点は異なるけれども「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)」でも市場の境界を引きなおす際のポイントとされていた。

Joelさんがここで述べている内容は、ソフトウェア開発だけではなくITサービスを提供する際にも非常に重要な観点ばかりだと思う。ということで自分の仕事にも生かしたい。


ちなみに本書では参考書籍脚注にたくさん載っている。そのうち「ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち」と「ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵」は読んでみたくなった。Joelさんの会社の課題読書リストの邦訳版をまとめている方もいるようだ。

Joel on Software

Joel on Software

2006-05-13

この2週間分のブログを振り返ってみる

「手帳ブログ」のススメ』でも週に1度自らのブログを振り返る「週記」という習慣をすすめている。それにならってちょっと2週間分まとめて振り返ってみようかと思う。

「手帳ブログ」のススメ』を読みそれに触発されて「なぜこのブログを書いているのですか?」というエントリを書いてからは、週に1度の休みを除いてほぼ毎日ブログを更新できるようになってきた。

そこから約2週間が過ぎたわけだが、その間に15日で22本のエントリを書いている。もともとブログをはじめたときにはセキュリティ関連のテクニカルなネタを書こうと思っていた。でもそれでは結局続かずとにかくなんでも書くことにしたわけだが、結果的に何を多く書いているかというと、

  • 4行日記を9本
  • 読み終わった本を10冊紹介

この2つが全体の7割を占める。特に意識はしてなかったけど、書き続けようと思った結果こうなったということは、もしかすると仕事と直接関係のあるネタではないことを自分は書きたいのかもしれない...

というあらたな『気づき』が得られた。

2006-05-12

INFOSEC Assurance Methodology

以前のエントリーでセキュリティ検査のフレームワークについて少し紹介したがそのとき忘れていたのをようやく思い出した。それがこの"INFOSEC Assurance Methodology"ってやつ。中身に全部目を通したわけではないのだが、わかっている範囲で概要をメモしておく。

これはNSAがUSの政府機関だけでなく民間企業の情報セキュリティ監査も行うための方法論として開発したもので、以下の2つから構成されている。

  • IAM: INFOSEC Assessment Methodology
  • IEM: INFOSEC Evaluation Methodology

IAMはインタビュー、ドキュメントレビューなどによる診断、IEMはツールによる脆弱性評価をそれぞれ主なスコープとしている。なおそれぞれの方法論を構成するモジュールはWebからダウンロードできるようになっている。セキュリティ監査の進め方についてわりと詳しく説明されており、例えばIEMのモジュールでは実際のツールの使い方など細かいところまで書かれている。大変参考になる内容といえる。

IEMでは基本となる手法として以下の10項目を挙げている。

(参考: IEM Baseline Activities

  1. Port Scanning
  2. SNMP Scanning
  3. Enumeration & Banner Grabbing
  4. Wireless Enumeration
  5. Vulnerability Scanning
  6. Host Evaluation
  7. Network Device Analysis
  8. Password Compliance Testing
  9. Application Specific Scanning
  10. Network Sniffing

これを見ると検査の手法と対象がごっちゃになっているような印象も受けるが、まあかなり広い範囲をカバーしているとは言えるだろう。


監査を実施する個人のトレーニングと認証も各メソドロジについて行っているようだ。また監査対象の組織に対しては、IA-CMM (Infosec Assurance - Capability Maturity Model)の基準に従って、いわゆる「成熟度」のRatingをしている。

Webの説明によるとこれらはどうも直接NSAがやっているのではなく、実際には Security Horizon, Incと Engineering Solutions Inc.の2社がサービスプロバイダとして行っているようだ。この2社とNSAが協力してこのプログラムを実施しているということらしい。

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2006-05-11

面接で何を聞くべきか? 〜「Joel on Software」を読んで考えたこと〜

今「Joel on Software」を読んでいて、「第20章 採用面接ゲリラガイド」の内容がなかなかおもしろかったので自分でも考えてみる。


まず面接のプランはこんな感じか? (中途採用面接の場合)

  1. イントロダクション (面接の進め方について)
  2. これまでの職歴を中心に自己紹介をしてもらう
  3. 最近の仕事および最も注力した仕事について聞く
  4. 転職の動機について聞く
  5. 入社したらどういう仕事をやりたいのか聞く
  6. 具体的に自分はお客さんにどういう価値を提供できると思うか聞く
  7. 最後に質問を受け付ける
イントロダクション
軽く自己紹介して今日の面接の進め方を簡単に説明する。候補者がリラックスできるように親しみやすい感じで。
自己紹介
履歴書職務経歴書を見ながらこれまでの経歴を自分で紹介してもらう。どこに重点をおいて説明するか、相手(面接官)に理解してもらうおうと努力しているか、注意深く聞く。
仕事の内容についての質問
自己紹介では不十分だった点について、具体的に突っ込んで聞く。特に候補者がどういう役割を担ったか、何を達成したかについて。また苦労した点や満足した点などについても聞く。エンジニア志望であれば時には技術的な詳細にも触れて候補者の技術力の高さをはかる。自分の仕事について相手にわかりやすくまた情熱をもって伝えることができるかが重要。
転職の動機
自分のキャリアプランをどう考えているか聞く。なんとなくただ現状に不満で転職を考えている場合は要注意。
やりたい仕事
何がやりたいのか、そのために自分のこれまでのキャリアがどう生きるのか、自分に足りないと思う部分はなにかを聞く。自分に対する問題意識が高いかどうか。漠然と「コンサルタント」がやりたいなどと主張し、自分の言っていることの内容もよく理解していないような場合は要注意。
提供できる価値
自分の仕事の意味についてどの程度考えているかを聞く。およそどんな仕事でもそれによって影響をうける受け手(お客さん)が存在する。そういう意識が全くない場合は要注意。
質問は?
聞くべきことを全て聞いたら最後に候補者からの質問を受ける。これは候補者が何に興味をもっているのか判断する材料にもなる。この時点では採用か不採用かはほぼ考えが決まっていることが多い。しかし仮に不採用にしようと思ったとしても、自分の会社についてより理解を深めてもらうために、質問にはできるだけ丁寧に正直に答える。どうせ不採用にするんだからなどといい加減な受け答えをしないように注意する。

採用/不採用の判断に迷う場合の自分への質問

  • 相手と一緒に仕事がしたいと思うか
  • 相手のことをもっと良く知りたいと興味がわくか
  • それでも迷うなら不採用にする

書きながら考えてみても、なかなかまだ自分流の面接スタイルが確立していないなあと気づく。Joelさんは「(1)頭が良く (2)物事を成し遂げる」人を採用せよと言っている。単純なようでいてこれはなかなか奥が深い。試行錯誤を繰り返しながら見出していくしかないのだろう。

面接は何度やっても難しい...

Joel on Software

Joel on Software

2006-05-10

いつも心にゆとりを

事実
今朝、通勤電車が人身事故の影響で遅れたけれど、あらかじめ少し余裕を持って出たので、客先での待ち合わせには十分間に合った。
気づき
時間にゆとりをもって行動することはもちろん大事。でもそれ以上にそれによって精神的なゆとりがうまれることがもっと大事。いい仕事をするにはゆとりをもたないと。
教訓
いつもゆとりをもって余裕のある生活をする。
宣言
私は心にゆとりのある人間です。

2006-05-08

仕事の忙しさ度合いをテストする10項目

なんかあまりに仕事がたてこんできて目が回るほど忙しいので、こんなことを考えてみた。ものすごく個人的な基準だけど目安にはなるかなぁ。

  1. 朝計画した仕事の大半をその日のうちに実行できる
  2. 帰りたいと思う時間に帰ることができる
  3. ブログを書く時間がある
  4. コードを書く時間がある
  5. ML、Webのニュース、RSSなどを見る時間がある
  6. 昼食をゆっくりとることができる
  7. 本や資料などを読む時間がある
  8. 緊急ではないが重要な仕事に手がつけられる
  9. 会社以外の場所で会社のメールをチェックしなくてもいい
  10. 自宅に仕事を持って帰らなくてもいい

上記の項目全部にYesで10pointなら言うことなし。ちなみに今日の状況でチェックしてみると...うーん、3pointくらいか。

逆に忙しくて余裕が無いときはどういう状態かというとだいたいこんな感じ。

  • 打ち合わせが次々とはいる
  • 客先訪問が次々とはいる
  • 資料作成におわれる
  • プロジェクト作業におわれる
  • 管理業務におわれる

スケジュールにおわれてなんとなく「仕事をやらされてる感」がでてくると注意かな。

2006-05-07

何をするかではなく、何をしないか ☆☆☆☆☆

<事実>

今日でGWも終わって明日から仕事。半分はわくわく感があるけど、もう半分は少し憂鬱なもやもやした気分。

<気づき>

ストレスを感じるということは、今の仕事の中身がやりたいことばかりではなく、やりたくないことも含まれているということ。

<教訓>

自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。

<宣言>

私はストレスフリーでいきいきと仕事に熱中しているプロフェッショナルです。


今年読んだ本の中で今のところ一番影響を受けたのは「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」。この本では、個人の継続的な成功について私たちが知らなければならないたったひとつのことは、『自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる』ことだと言っている。つまり「何をするか」ではなく、「何をしないか」に焦点を当てることが重要なのだ。したくないこと、きらいなことを注意深く見つけ出し、その原因を探って対応方法を考える必要がある。

この本によると、きらいなことにはたいてい次の4つの感情がからんでいる。

  1. 退屈している
  2. 満足感がない
  3. ストレスを感じる
  4. 消耗している

そしてそれぞれに対して効果的な4つの戦術をあげている。

  • 役割をやめる
  • 役割を微調整する
  • 正しいパートナーを探す
  • 役割の中で自分の力を引き出す側面を見つける

自分の立場で本の内容を考えてみるとすごくよくわかるし、実際にやりたくないことも見つかるのだけれど、これをやめるようにもっていくのが案外難しい。日々さまざまな仕事のプレッシャーにさらされながらも、意識して自分の望む方向に持っていくようにしていきたい。目指せストレスフリー!

☆☆☆☆☆

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい ☆☆☆

「第1感」(原書では"blink")というのは直感(推理・考察などによらず、感覚的に物事を瞬時に感じとること。from goo辞書)やひらめきと言い換えてもいいのかもしれない。ぱっと見る(あるいは聞く、味わう)だけで無意識のうちに瞬時に働くなんらかの判断力が人間にはあるようだ。

物事の本質を一瞬で輪切りのように見極めてしまう力の凄さと、一方で人間が見た目の罠にいかに簡単にだまされてしまうか、本書ではその両方の側面についてこれまでの研究結果などを紹介しながらわかりやすく説明してくれる。


個人的に興味深かった点はこんなところ。

  • 無意識的な態度が意識的な価値観を裏切ることがある。潜在連想テスト(IAT: Implicit Association Test)などで確かめられる。
  • 言語による情報の書き換えなど論理的な思考が洞察力を損なうことがある。
  • 瞬時に優れた判断を下す上で、余計な情報は有害であり情報の節約が重要である。
  • 革新的な製品は市場調査になじまない。人はなじみのないものをうまく説明することはできない。
  • 表情は感情を反映するが、その逆もまた真である。
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

2006-05-06

ユニークであること ☆☆☆☆☆

<事実>

4行日記成功ノート―夢を実現するための科学的な日記術」で他人の4行日記をいくつか読んだ。

<気づき>

当たり前だけど人によって強みは様々、感じ方も十人十色、千差万別。

<教訓>

他人とは違う自分だけの人生を生きること。唯一の存在であること。

<宣言>

私は他の誰とも違うユニークで非凡な人間です。


人間も家庭もそして会社(職場)もユニークであることはすごく大切だと思う。「仕事は楽しいかね? 2」にこんな言葉がある。

"違う"ものにして初めて"より良い"ものにたどりつける

"Never forget that you are unique, just like everybody else."

☆☆☆☆☆

仕事は楽しいかね? 2

仕事は楽しいかね? 2

2006-05-05

アルファブロガー ☆☆☆

少し前の本だけど非常に良質のブログを長く続けられる理由に興味があったので読んでみた。最初から読み手を意識している人もいたものの、ほとんどが最初はテスト的にはじめていたり、なんとなく独り言を書いていたりというところからスタートしていたのが少し意外だった。

共通していると感じたのは「問題意識」の高さだろうか。これはなんとなくの個人的な感覚だけれど、「自分はこうありたい」「みんなにこういうものを提供したい」「社会をこう変えていきたい」といった様々な問題意識をみなさん非常に強く持っているような気がした。その主張が正しいか正しくないかではなく(そんなの誰にもわからない)、主張が明確かそうでないか、という点が人を惹きつけるポイントなのかなあと思う。

ブログに限らず、問題意識を持つこと、そして常にそれについて考えることの重要さに改めて気づかされた。

2006-05-04

Post-it Style

メモ帳感覚で書ける表紙付きのポストイットがあるらしい。ポストイットはこれまでもメモがわりにかなり使っていたけど、こいつはかなり便利そう。特にMiniNoteがいい感じ。休み明けに早速使ってみよう。

使い方なんかを紹介したブログもあるようだ。

2006-05-03

はてブの振り返り

<事実>

久々に自分のはてなブックマークを2ヶ月分くらいチェックしてみたら、後で読もうと思っていたものがほとんどそのまま放置されていた。

<気づき>

こういうものは意識して定期的に振り返るプロセスを組み込まないと絶対むり。まだ習慣としてなじんでいないのでしばらくは週に1回くらい見直す必要があるかも。

<教訓>

良い習慣は意識的な行動の継続によって生まれる。

<宣言>

私は過去の経験を未来の行動に生かし、こうありたいと思う自分に近づく。

2006-05-02

セキュア・ジャパン2006

このところ4行日記エントリーばかりだったので、たまにはセキュリティネタを。「第1次情報セキュリティ基本計画」の具体的なアクションプランの案が公開されてパブリックコメントを募集している。中身にはまだ目を通していないが、これは読まねばなるまい。

習慣の種を蒔き、人格を刈り取る

<事実>

昨日は思い切ってブログは休みにし、PCには一切触れずネットにもアクセスせずにオフの日にした。なんとなく落ち着かないもやもやした気分にはなったが、じっくり本も読めたし、家族との時間もたっぷり作れて余裕のある充実した1日だった。

<気づき>

いつも習慣にしていると時々なんのためにやっているのかわからなくなる。便利なツールを使うことに慣れてしまうとツールが手段ではなく目的になってしまう。自分の行動の選択は自分の責任でできるもの。なんのためにやっているのか目的を見失わないようにしたい。

<教訓>

自分の価値観と一致した良い習慣を育み、悪い週間を変えて人格を磨くこと。

<宣言>

私は習慣の奴隷になるのではなく、習慣を下僕として人生を豊かにする。


7つの習慣」にこんな格言が紹介されているのを思い出した。

「思いの種を蒔き、行動を刈り取り、行動の種を蒔いて習慣を刈り取る。習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、人格の種を蒔いて人生を刈り取る。」