第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい ☆☆☆

「第1感」(原書では"blink")というのは直感(推理・考察などによらず、感覚的に物事を瞬時に感じとること。from goo辞書)やひらめきと言い換えてもいいのかもしれない。ぱっと見る(あるいは聞く、味わう)だけで無意識のうちに瞬時に働くなんらかの判断力が人間にはあるようだ。

物事の本質を一瞬で輪切りのように見極めてしまう力の凄さと、一方で人間が見た目の罠にいかに簡単にだまされてしまうか、本書ではその両方の側面についてこれまでの研究結果などを紹介しながらわかりやすく説明してくれる。


個人的に興味深かった点はこんなところ。

  • 無意識的な態度が意識的な価値観を裏切ることがある。潜在連想テスト(IAT: Implicit Association Test)などで確かめられる。
  • 言語による情報の書き換えなど論理的な思考が洞察力を損なうことがある。
  • 瞬時に優れた判断を下す上で、余計な情報は有害であり情報の節約が重要である。
  • 革新的な製品は市場調査になじまない。人はなじみのないものをうまく説明することはできない。
  • 表情は感情を反映するが、その逆もまた真である。

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

何をするかではなく、何をしないか ☆☆☆☆☆

<事実>
今日でGWも終わって明日から仕事。半分はわくわく感があるけど、もう半分は少し憂鬱なもやもやした気分。<気づき>
ストレスを感じるということは、今の仕事の中身がやりたいことばかりではなく、やりたくないことも含まれているということ。<教訓>
自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。<宣言>
私はストレスフリーでいきいきと仕事に熱中しているプロフェッショナルです。


今年読んだ本の中で今のところ一番影響を受けたのは「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」。この本では、個人の継続的な成功について私たちが知らなければならないたったひとつのことは、『自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる』ことだと言っている。つまり「何をするか」ではなく、「何をしないか」に焦点を当てることが重要なのだ。したくないこと、きらいなことを注意深く見つけ出し、その原因を探って対応方法を考える必要がある。

この本によると、きらいなことにはたいてい次の4つの感情がからんでいる。

  1. 退屈している
  2. 満足感がない
  3. ストレスを感じる
  4. 消耗している

そしてそれぞれに対して効果的な4つの戦術をあげている。

  • 役割をやめる
  • 役割を微調整する
  • 正しいパートナーを探す
  • 役割の中で自分の力を引き出す側面を見つける

自分の立場で本の内容を考えてみるとすごくよくわかるし、実際にやりたくないことも見つかるのだけれど、これをやめるようにもっていくのが案外難しい。日々さまざまな仕事のプレッシャーにさらされながらも、意識して自分の望む方向に持っていくようにしていきたい。目指せストレスフリー!

☆☆☆☆☆

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと