ブログ進化論 ☆☆☆
ブログの技術的な側面ではなく、人間的な側面にスポットライトをあてて、その魅力を存分に伝えてくれる本。だからブログの歴史とかRSSやトラックバックの仕組みとかWeb2.0とかそういう話は一切でてこない。また本書では人気ブログを紹介しながらブログとはなんなのかを描き出そうとしているのだが、そこにはFPNのアルファブロガーなんて全然でてこない。紹介されているのは「けいてぃ (KATIE) の日記」だったり「「眞鍋かをりのココだけの話」は2010年10月31日をもちまして終了いたしました:@nifty」だったり「実録鬼嫁日記」だったりする。でもここに紹介されているブログはどれも秀逸なものばかり。結構知らないものもあったので楽しめた。
本書では、
- 日記としてのブログ
- メディアとしてのブログ
- ビジネスとしてのブログ
という3つの観点から、実際のブログとその具体的なエントリの文章を紹介してくれている。なので気になったブログは実際にのぞいてみるといいかもしれない。
著者はブログそのものではなく、そこに書かれている内容、つまりは書いている人に興味を持っているのだろうなぁと感じる。ブログの魅力って、自己実現のツールだったり、コミュニケーションサイトだったり、個人メディアだったり、マーケティングツールだったり、商品の販売窓口だったり、書く人が違えば全然違うものになるってことなのかなぁと思う。
ちなみにもうちょっと技術的側面について知りたい人や、人気ブロガーがどういうことを考えてブログを書いているか知りたい人には、「革命メディア ブログの正体」や「アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから (NT2X)」もおすすめ。
☆☆☆
- 作者: 岡部敬史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (52件) を見る