鳥と虫(『サイレンスブレーカー』に行って来た)

 連休明け、覚悟はしていたことだが職場はお客さんでごった返した。不服のあろうはずもない。
しかし吾輩はそうなると仕事帰りの一杯を近所の飲み屋で求めずにはいられないのである。
「一杯というのは1杯ですか?」…んなわけがあるわけないだろうが。思えば不思議である。
同じ“一杯”と書いてイッパイとイッパイでは意味が逆転するね。オー、ニホンゴムズカシネー

 そんなわけでメンテ前の2日間に取っておいたつもりのクエストのいくつかを断念した。
しかし絶対にやりたかったクエ『サイレンスブレーカー』だけは、最終日の夜に、どんだけ酔っ払っていてもやりたかったのである。
なので、この記事は後日の挿入である。

 先日、なぜに「暴君」や「たっぽり」をスルーしてまで断毒珠Gなんぞ作っていたかと言うと、手持ちの「お手軽な神ガンス装備」に毒無効を付けたかったのである。
ただただ“ピンクリアン”ことハオスシリーズ欲しさに久しぶりにガチャを回して入手したこの装備は、やたらと各種高耐性なガンス装備である。
龍王珠を詰めれば龍耐性が50を超えるので、たとえば現状の剛ルコ相手だと死ぬ目はない(でもガンスなんですよね・・・)。

 龍王珠を詰めない場合はスロが開き放題なので、吾輩はこれに毒無効を付けることにより“特異ゲリョス・特異ガルルガ専用の砲術神ガンス装備”として流用することにした。両者ともウケが良かったのか、当初のG珠クエ以外にも引っ張り出せれてきている。これを見逃す手はあるまい。ハオスはデフォで業物1もガ性1も付いてるので使い回しが楽チンである。
剛力珠は付けない。匠も無い。いらんよ、基本的に砲撃しかせんのだしね。しかも一人遊び用だ。

吾輩は笛が一番好きなのであるが、ガンランスが二番目に好きである。
好きなのだがPTに混じるとアレだし、そのアレなのを補うPSもないしで、もっぱら一人遊び用として愛用している。対象は以下のとおり。
アカムトルム変種
・特異個体ゲリョス変種
・特異個体イャンガルルガ変種
ようするに「属性もたいして効かずカチンコチンな肉質」に固定ダメージを与えるという目的でのガンスの砲撃であり、砲術神でその砲撃の威力さえ上げられたらいいんだという、実に安直な発想である。なのだが、巨体のアカムであれば「砲撃祭り」という募集の手もあるが、体躯の小さい鳥竜種を相手にガンスでは他のPTメンバーによって邪魔である。邪魔になりたくなければ、かつ効果的に動こうとするならば、それなりのPSが求められる。しかも効果的に動けたからといってPT内の主たる火力(ダメージソース)になれるわけではない。ひるみを誘ってモンスの動きを止めるとか、そのような地味な役割に徹することこそ大事になる。しかし吾輩にそのようなPSのあろうはずもない。なに、ガンガン砲撃して気持ちよくなりたいだけと言って過言ではない。かくして、レスタと2人でやる前提のガンス装備という、実にアレな発想での結果なのである。

 はたして、サイレンスブレーカーは楽しくて仕方がなかった。超高級耳栓と毒無効があれば、やつは普通のガルルガに毛が生えたようなものである。でも動きは面白い。いろんな砲撃の仕方を自在に楽しんだ。それに、なぜだか支給箱には親切にもガンランス冷却材とか応急薬Gがあるのも良い。冷却材は思ったほど役には立たなかったが(普通に動いていればすぐに冷めるが)持ち込みの回復系アイテムは使わずにすむ。それに何がいいといって、このクエストは虫だらけである。やっていて気付いたのだが、ランゴスタが悲鳴を上げながら、原形を保ったまま死んでいくことが非常に多い。

 ということは、このクエは『ランゴスタ剛?発生』を兼ねてもいるのだ。二重においしいではないか。フラウはガルルガしか眼が無いし、ガルルガもフラウをこそ相手にしたいらしく、合い間合い間に吾輩は地面に落ちてる虫を剥ぎまくることができた。

「虫を剥いでないで、もっと攻撃に参加してください」

「地雷がいるので移動しますね^^;」

フラウは決してこのようなことは言わない。カネで雇われたNPCとはいえ、よくブチ切れないものである。

 と、まあ、このように好き放題のことをして1クエ14ラスタ安定というのも御愛嬌であった。ほどよいと思えた。時間がゆるせば、もっとやりたかったが…。事前に唯一の心配だったのは「フラウが削り過ぎて、マストオーダーである部位破壊前にガルルガが死ぬのではないか」という点である。頭と尻尾の部位破壊がマストオーダーに組み込まれているからだ。

 が、それも杞憂であった。結果としては、それらも基本的にフラウに任せきりでかまわなかったのだが、ときとして部位破壊前に「モンスターはもうヘロヘロだよ〜〜」とか言われることもある。で、それはそれでスリルとして楽しめた。残されたガルルガの体力をさらにフラウが削り続ける中、慌てて尻尾なぞ必死にガンスで切ってみるのもドキドキもので面白い。

 フラウに反抗らしきことをされたといえば、まぁ、それくらいであった。