嵐のデビュー戦

「競馬場に行って良かった〜」
ほんとに、ほんとにそう感じた一日です。


今日はファーストチェアのデビューの日。
中京競馬場だし、いつもならためらうことなく「遠征だ〜」となるはずなのですが。
今日の午後から馬かひさんは1週間弱不在。「つま」としてはやっぱり見送りたいと思ったもので。
出走が確定した木曜日の夜にはテレビで応援することを決めていました。


ところが、諸般の理由で現地馬券が確保できないことが判明。
出資馬デビューの証として、デビュー戦の馬券だけは現地購入のものをどうにかこうにか確保してきた馬かひ家。
それが、ファーストチェアに限って確保できないなんて、それはつま的に納得できない。
金曜日一日中、つまの心は揺れ動きました。


そして土曜日。パソコン前に陣取って、あ〜だこ〜だと乗り換え方法等を検討します。
馬券を買って、パドックを見て(写真を撮って)、レースを観ずに帰るなんてことまで考えたんですけどね。
「せっかく行くのならレースは観てきなさい」と馬かひさんに諭されてしまいました。
そして、超ハードな中京遠征計画ができあがったのでした。


今日は朝5時半に起床。大阪は晴れています。
が、どうやら中京競馬場は雨模様の様子…一瞬、遠征中止が頭によぎります。
でも、その時には止んでいることもあるし、と楽観的に考えて出発です。

  • 6:25 最寄り駅発
  • 7:37 京都駅着


  乗り換えの合間に帰りの切符の手配もしつつ着々と計画は進行します。

  • 7:46 京都発
  • 8:23 名古屋着


  名古屋駅では自動改札機で乗車券を取り忘れ。
  出口で「本来なら取りに戻ってもらうんですけど〜」とイヤミたっぷりに怒られてしまいました。
  そんなの、全く気付かなかったよ〜。
  でも、取りに行かされたらすべての計画がおじゃんになってしまいます。
  ここはひたすら低姿勢で謝りまくって改札から出してもらいました。


  名古屋はいろんな路線がぎゅっとつまっているように感じるので案内板さえ見失わなければ比較的乗り換えは楽。
  ほどなく名鉄に到着。切符購入後改札を入るもののいつもの近鉄からの乗り換えではないので、
  乗車ホームを探すのに少々困惑(そう、つまは方向音痴…)、一呼吸して落ち着いて、ようやく発見。


なんとかここまでは計画通り〜、とほっとしたのもつかの間、駅を出た瞬間に轟く一発の雷鳴、そして激しい雨。
やっぱり来なければよかったかも…とちょっと後悔。
気を取り直して、時間を計りながら中京競馬場への道を急ぎます。
入場門をくぐるまで、やや速歩きで(でも、大阪ペースではたぶん普通)10分。
帰りは競馬場内の移動時間+10分+α(改札〜ホーム)の計算でよさそうです。


残念ながら雨が止む気配はなし。せめて小雨に…の願いも虚しくいよいよ激しさを増す雨脚。
これはもう、雷雨でなくてよかったと思うしかなさそうです…
馬券発売開始までの時間に馬かひさんと電話で会話。馬体重絞ってきたねぇ、などと話をしていました。


その後馬券を購入している間にあっという間にパドックの時間。
いろいろと手間取って最初の1,2周は見逃してしまいました…
こんな雨の中、最前列に陣取る人なんているの?なんて思っていましたが
つま以外にも、物好きな(?)人は結構いるものですね。
傘と格闘しつつひたすら撮影に専念。ピントもなかなか合いませんし、雨の日は何かとやっかいです。

で、ファーストチェアさん。馬体の雰囲気も良さそうで、そこそこいけるかも〜、
なんてつまは思っていましたが、実は口元が泡だらけだったんですねぇ。まったく気付いていませんでした。
(帰宅後テレビを見てあら〜っという感じでした…まったくつまは何を見ているんでしょうねぇ。)


本馬場入場を見届けた後(さすがにデビュー戦らしい走りでした)スタート地点へ移動。
芝1800のスタートはシルクメガヒットさんの時にも経験したおなじみの場所ですからね。
歩きながら馬かひさんに電話。パドックでも頭が高いと言われていたとのこと。
「今日は○○色の傘?」と聞かれました。
どうやら体を斜めにしてカメラを構えている様子がパドックで発見された模様です。
そんなに目立っていたかしら…


お馬さんたちがゲート前に集まってくるまではしばし屋根のある場所で待機。

スタンドの芝生の上には水が浮きまくっています。今日は迅速な移動は不可能です。
集合の旗が振られたので、つまもゲート前にそろそろと移動開始です。
さすがに、大雨の1R。そんなに物好きな人は多くありませんでした。
ここでも頑張ってカメラと格闘です。
ファーストチェアは早々にゲートに入ってしまったので、つまもゴール板方面への移動を開始します。


出遅れたスタートは目の前で見ました。その後も頭高く最後方追走。
レースをターフビジョンで確認しつつ、といいたいところですが、それどころではありません。
どこを歩いても水たまりだらけなので、足もとばかり見ていたもので。
ようやく芝生部分を抜け、舗装されたところに辿り着いた頃にも、彼女はまだまだ最後方の位置取り。
これは厳しいな…と思いつつつまはひたすらゴール板方面へと歩き続けます。
最後の直線。
どこにいるんだろ、まだまだ後ろだよな〜、なんて見ていると「さらに外からファーストチェア」のアナウンスが。
えーーーっ、と思っている間に3着争いでゴールでした。
スタート後の様子から二桁着順も覚悟していたので、ほんとびっくりな追い込みでした。
興奮してすぐに、馬かひさんに電話。「行った甲斐があったね」と言われました。
馬かひさんは、今回の遠征について行っておいでとも行くなとも何にも言わなかったけど
来ることに決めて、本当に良かった〜、などと感激に浸る間もなく、撤収準備です。
だって、もし1着になっていたとしても、ウイナーズサークルの写真を1枚撮れるかどうか、というくらいタイトなスケジュールでしたから。
確定した掲示板を1枚写真に撮って、競馬場を後にしました。


予定通り駅に到着しましたが、ひとつ予想外のことが。
どうやら中京競馬開催のため、臨時停車する電車もあるらしく、スケジュールより早めに名古屋駅に着くことができました。
おかげでお昼ご飯を選ぶ余裕ができました。


家には予定通り13時過ぎに到着。
10分ほど馬かひさんと会話ができました。


とにかく、デビュー戦3着という結果には大満足です。
もし、遠征をしなかったら、とてもとても後悔することになったのでしょうね。
今日の馬かひさんのように、どうしても行けないということはもちろんあるけれど
そうでないならばできるだけ努力してみよう、とあらためて感じた中京遠征でした。