英学史支部ニューズレターNo.83

支部ニューズレターNo.83を発行。
今年度の支部総会・第1回研究例会(通算72回)の報告を掲載しています。
http://tom.edisc.jp/eigaku/reikai/reikai072.pdf

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今回の「広島英学史の周辺」(49回目です)

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このところ,パソコンやスマホSNS(Social Networking Service)を使わない日はないほど,それが生活の一部になっている。FacebookTwitter という名のアレである。▲少し前まで,その「アレ」って何? という状態で,Facebook に登録したものの,使い方の分からないまま過ごしていた。あるとき,小学校時代の同級生から届いた「友達リクエスト」を皮切りに,次々とリクエストが届く。最初の頃は,直に話せる知人だけ「承認」していた(お断りした方,ごめんなさい)。この頃は全く知らない人以外,みんなと友達になる(もとから友達だけど)。とても懐かしい人と連絡が取り合えるようになるなど,楽しいことも多いが,こちらから何を発信すればよいか,迷うことも多い。限定的な公開設定が可能とは言え,公共のメディアであることを意識し,主に公に私の名前の出るようなイベントの広報に使っている。▲Twitter は,発信内容がたびたび社会問題になる。簡単だが注意が必要だ。自分一人でつぶやくための非公開設定もあるようだが,それだとあまりSocial な感じがしない。私がフォローしている tweet は,関連サイトへのリンクが提供されることが多く,思わぬ情報に辿りつ(が,知らぬ間に多くの時間を費やしてしまい,後悔する)。こちらも何か,発信する意義を見出したいと思い,同好の士が眺めてくれたらと,手に入れた古書(英学関連の独習書)の書名をメモ代わりに記すようになった。▲「9 月 23 日【直訳】大島國千代(1896).『須因頓氏 小文典直訳』金刺源次(金刺芳流堂).[明治29 年3 月8 版,初版は明治20 年12 月]」,「9 月21 日【独案内】井出 勉 (1896).『スゥヰントン氏第壱リーダー独案内』花井卯助.[明治29 年8 月第4 版,初版は明治21 年3 月]」と,こんな具合だ。今のところ,誰からも「リツイート」や「お気に入り登録」がない。当たり前か。▲せっかくの場なので,シルバーウィーク最終日に,「9 月 23 日【仕事】がんばろう。」とつぶやき,サザエさん症候群対策のサイトをリンクした。リンク先には,その憂鬱感は「気持ちを切り替えるスイッチ」であり,「それで心が一杯になるのは,他に悩みがない幸せな証拠」とある(「しあわせ知恵袋・パンダの温度」より)。▲ネット上のつながりが元気の素になる。こんな効用もいいね,とつぶやきながら,古書のタイトルに反応してくれる同好の士が現れることを待ち続けている。▲夏季休暇が終わり,慌ただしさが戻ってきた。虫の音が心地よい秋の夜長に英学と向き合い,執筆の手を加速させたいものだ。(馬)