My Life Between Silicon Valley and Japan このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-03-27

[] はてな取締役

このたび、株式会社はてな取締役に就任することになった。

http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20050328

シリコンバレーベンチャーキャピタルを共同経営しているが、日本ベンチャーへの本格的参画は僕にとって初めてのことである(本件はシリコンバレーのパシフィカファンドとは無関係)。大きな責任を伴う新しい仕事に、身の引き締まる思いがする。

はてな経営に参画する決心をしたのはなぜか。

今日はそのことについて少しだけ書こう。

はてなへの参画を決心したのは、はてな創業者・近藤淳也に大きな可能性を感じたからである。世の中に、優秀な人というのは想像以上にたくさんいるものだが、不思議な人間的魅力を伴う「器の大きさ」と「動物的な強さ」を併せ持つ個性に出会うことは滅多にない。初対面のときに、近藤にはそれがあると直感したが、しばらく付き合っていくうちに、その直感は確信に変わった。

近藤の強さと面白さは、いつ何どきもそして何ごとに対しても自分の頭で考えているゆえに生まれているものだ。短期的には効率が悪い生き方かもしれないが、何か新しいことを創造してくれるかもしれないと予感させる何かを持っている。無人島に漂着したグループの中に近藤がいればきっと自然にリーダーになるだろうな、そんな雰囲気を醸し出してもいる。

僕はこれまで20年近くIT産業の経営ばかりに関わってきた。無数のプロジェクト、無数のベンチャー仕事をする中で、あるときから「確実でも想像できそうなもの」には面白みを感じなくなり、ある個性の「想像できなさ加減」に強く惹かれるようになった。近藤とはてなにはそれがある。そう確信したことが、僕がはてなに参画した最大の理由である。

次の10年、20年で、インターネット現在の我々が想像できないような社会を創造していくのだろうが、近藤とはてなの持つ「想像できなさ加減」が、そういう新しい環境で大きく開花してほしい。ネット世界の産業構造なんて、まだぜんぜん固まっていない。米国ネットバブル崩壊の瓦礫の中からグーグルが現れたようなことは、これから何回も起こるはずである。

むろん経営の主役はあくまでも近藤率いるはてなの20代の社員たちであって、非常勤の取締役にできることは限られる。これから先、近藤とはてなが、悔いの残らない勝負を思い切りできるよう、僕の知識や経験や人脈やリソースがうまく活用されていけばいい。今はそんなことを考えている。

守秘義務を伴う経営コンサルティング会社とベンチャーキャピタル経営している関係から、これまで自分の仕事の中身についてはほとんど何も書かずにやってきた。ただ、はてな経営に関することは、折に触れて、このダイアリーで取り上げていこうと思う。

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