My Life Between Silicon Valley and Japan このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-06-06

[] 米国でPerfect Child(17歳)を育てるのにかかるコスト

Wired誌の記事はたいていネット上で読めるのだが、なぜかこの「The Price of a Perfect Child」(2005年6月号)という記事だけが見つからない。

半分冗談のように思える記事であるが、「米国で、0歳から17歳までの18年間、完璧子供を求めてカネを使うと80万ドル強かかる」というものだ。米国富裕層を間近で見ていると、この記事が冗談ではないことが実感できる。18年間で80万ドル強だから1年平均500万円くらいである。もっと湯水の如く子供にカネをかけている親も多い。記事によれば、

  • 0歳から4歳で219,876ドル。最初の5年間での最も大きな支出はバイリンガル・ナニーを2年間雇っての84,000ドル。
  • 5歳から11歳で240,0723ドル。次の7年間での最も大きな支出は私立小学校7年間で113,150ドル。1年あたり16,000ドル強。成長ホルモンが20,000ドル。
  • 12歳から13歳で134,197ドル。うち私立中学2年間が33,550ドル。成長ホルモンが40,000ドル。
  • 14歳から17歳で205,299ドル。うち私立高校4年間が124,640ドル。1年あたり31,160ドル。

こうしてふんだんにカネをかけて育った富裕層子供たちが、アイビー・リーグに行くわけである。

[] 「君は PC-98 VS DOS/V 戦争を見たか?」を読んで

Ian Murdockの「Open source and the commoditization of software」

http://ianmurdock.com/?page_id=222

を読んで書かれた「圏外からのひとこと」の「君は PC-98 VS DOS/V 戦争を見たか?」

http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20050606#p02

を読んで懐かしくなった。

日本でこれが書かれたら、PC-98シリーズのことに触れないわけにはいかなかったでしょう。(略)

当時は、「PC-98がなくなる」と言っても、誰も信じてくれませんでした。私にとって、その経験は貴重な財産なのだと思います。その時のPC-98シリーズの磐石さ加減は、経験してない人に説明しても絶対に理解できないでしょう。絶対にひっくりかえらないだろうと、誰もが思っていたものが、一瞬でひっくりかえってしまったのです。

本当にそうでしたね。

僕の12年前のデビュー作「ハイテク日本・危機の構図」(中央公論)

http://www.mochioumeda.com/archive/chuko/930501.html

でも、「PC-98 VS DOS/V 戦争」について、こんなことを書いています。

では日本企業が得意とする2つのタイプの事業環境がなぜ厳しくなっていくのかを簡単にまとめたい。まずローカル市場向け事業は、システム・インテグレーション、受託ソフトウェア開発、サービスといった顧客密着型事業のように本質的にローカル性の強い事業と、本来はグローバルな事業であるにもかかわらず「日本の特殊性」ゆえにローカル性の強い事業として成長してきた事業とに大別できる。事業環境が厳しくなるというのは、前者は健全な事業として存続しても、後者がグローバル製品との競合にさらされていくという意味である。

 後者の代表例として特に重要なのはパソコン事業である。日本パソコン事業は新文化といえども、非常にローカル性の強い日本市場向け事業である。NECが50パーセント以上のシェアを持つのだが、その理由は「日本の特殊性」、つまり日本語処理能力が特殊なハードウェアによって実現され、しかもオープン化されていなかったからである。パソコン市場が立ち上がった頃の技術的にも未成熟だった段階においては、グローバル製品とは違う日本市場向けの特殊なパソコンが必要だったために、日本におけるパソコン事業はローカル性の強い事業として発展してきたのである。しかし、現在ではパソコンの基本性能が大幅にアップしたため、グローバル製品上でも十分日本語が扱えるようになり、そのための日本語オペレーティング・システムDOS/V)が最近オープン化された。グローバル製品の場合、対象とする市場の大きさが日本市場に比べて圧倒的に大きく、規模の経済性が発揮され、低価格が実現される。最近、米コンパック社や米デル社製の日本語が扱えるパソコンが超低価格で販売され話題を呼んでいるのはこうした背景からで、明らかに「パソコン市場のグローバル化」現象が起きているのである。

 では2つ目のグローバル製造・生産事業の現状はどうだろうか。・・・・

「圏外のひとこと」のessaさんの場合と同様、「誰も信じてくれませんでした」。当時についての「PC-98シリーズの磐石さ加減」という表現も実に正確です。そしてその経験は、僕にとっても「貴重な財産」になっています。

umedamochioumedamochio 2005/06/06 11:52 新しい技術への感性が若い人たち、そして現場に近いところほど危機感の感度が高く、本来そうであるべき経営者層が本質的脅威に耳を傾けないというのは、現代にも通ずる日本企業の現象のような気がします。

y_kotaniy_kotani 2005/06/06 18:12 APPLEすらintel陣営になる今、あらためて梅田さんのおはなしをじっくり聞きたいとおもいます。

山口 浩山口 浩 2005/06/07 00:23 >こうしてふんだんにカネをかけて育った富裕層の子供たちが、アイビー・リーグに行くわけである。

てことは何ですか?アメリカ人が大きいのは人種の特性だからじゃなくて、成長ホルモンのせいなんですか?ひええ。

>本当にそうでしたね。

私も覚えています。90年代前半まで、少なくとも「文系」職場ではPC98以外考えられない、といった感じでした。NECも国外ではIBMPC互換機売ってたのに。

今ネットで探したら、こんなのを見つけました。感慨深いですね。↓
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960930/pacnecj.htm

mkusunokmkusunok 2005/06/07 01:09 携帯電話とか情報家電とかやってる人々は,いずれどうするんだろう,と私の立場でいうと色々と問題があるのですが...

exxodusexxodus 2006/07/07 21:46 私は「留学名人」
http://www12.ocn.ne.jp/~exodus/
というアメリカの名門大学への留学をテーマにWEBを書いています。また「目指せアメリカ名門大学」というBlogも主催しています。
アメリカの大学を選定する際のアドバイスなど、Blogにいただければ幸甚です。