My Life Between Silicon Valley and Japan このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-03-23

[] アメリカ大学生ネットワーキングの凄さ

昨日のエントリー「「次の十年」のキャリア構築と「個のエンパワーメント」」をアップした後、よくよく考えてみると、昨日紹介したFast Comanyの「Creating a Gem of a Career」

http://www.fastcompany.com/magazine/103/playbook-gem.html

の中に出てくるアメリカ若者たちのワーキングスタイルというのは、実はかなり衝撃的だということに気づく。これから、人ひとりの能力、仕事をする能力って、いったいどういう定義になっていくのだろうと思う。

とにかく若者のほとんどが厖大なネットワークを持った状態でキャリア構築を行う時代だということである。これは明らかに、我々の時代と全く違う。

そして皆、プライベート情報の開示も含めて、旧世代には理解できないほどものすごくオープン。そして、おそろしいスピードで厖大な量の情報を皆がシェアする文化。

そしてチーム、プロジェクト、協力という感覚を皆が共有していて、たとえば何か技術的な問題に直面すればギークの友人にIMで尋ね、問題を解決する。会社の境界など考えずに、外部の人間の知恵を求める。

と、昨日はざっとあらっぽく要約したが、これは考えてみると凄いことだ。

人ひとりの後ろに「Wisdom of Crowds」の個人ネットワーク版がくっついていて、そこに常時アクセス可能な状態で仕事をしていくのが当たり前になり、それで仕事パフォーマンスが決まってくる時代になれば、その「Wisdom of Crowds」の個人ネットワーク版の質が、個の競争優位の源泉になっていくではないか。

昨日の午後、大学生子供に持つ同世代の友人と話をしていたら、アメリカのいまの若者たちは、そのことを明確に意識して、高校時代の友人たち、大学で全米に散った友人たちのそれぞれの先でできる友人たち、大学の友人たち、大学卒業して全世界に散った友人たち、そしてまたその先でできるグローバル・ネットワーク・・・・・、そういうネットワーク全体を「自分の財産」として蓄積し、きちんと丁寧に日々メンテナンスしていこうときわめて意識的だというのである。そこで昨日紹介したSNSの「Facebook」が使われるわけだ。

そしてそれが、ただ人生を豊かにする友達のネットワークというだけではなく、組織に属しながらもリアルタイムで「外部の知恵」としてそのネットワーク活用しながら仕事をしていくために使われる。一つ前の世代とは感覚が全く違うだけでなく、それがうまくワークしたときのパフォーマンスたるや、我々の想像を超える。

まさに「個のエンパワーメント」である。

noroneko7noroneko7 2006/03/23 18:31 私個人の感覚としてはこーいうネットワークを作ったり活用したりするのってなんかイヤラシイ気がする。意識的に(使うための)人脈を広げようってのがそもそもいやらしく感じられる。

toshihartoshihar 2006/03/23 18:58 他人に知恵を求めるだけでなく、きっと自分も他人に対して最大限のお手伝いをしてるんでしょうなあ。
自分だけいい目みるってのは総スカン食うでしょうから。
「隣人を愛せよ」のキリスト教文化が根底にあるんでしょうかねえ。

fum_k9fum_k9 2006/03/23 21:56 イヤラシイ気がするというのは、友人関係を功利的(仕事で使うため・自分の立身出世のため)に構築することに対して、ということではないでしょうか?
私もそういう感覚を持ちますが、自分のまわりを見てみると意識的にそういうネットワークを作り、またメンテナンスをしている人ほど、仕事が「デキル」(もしくはそう評価される)ように見受けられます。個人的にはイヤラシイと思うしめんどくさいけれど、社会人として

fum_k9fum_k9 2006/03/23 22:00 「オトナ」になるにはやんなきゃな、って感じる今日この頃です。
しかし、ネットをそこまで徹底的に活用しているのはオドロキ。参考になります。
(すみません。2回に分かれてしまって)

noroneko7noroneko7 2006/03/24 00:00 んーーfum_k9さんの考え方が近いですかね。
人的ネットワークを構築するってことはネットワークを構成する要素を選択しなくっちゃいけないと思うんですわ。役に立つ、役に立たない、こいつはあれが得意、で知り合いとの関係を選択しなくっちゃいけない(でないとノイズだらけのネットワークになって、役に立たない人からの問い合わせも対応しなければいけないとなると効率が悪いですからね。)
それをできるってことが、キモチワルイというかイヤラシイと感じるのです私は。

tekkentekken 2006/03/24 06:39 noroneko7さん
そんな難しい問題じゃないですよ
「役に立とうとしたい」のは単に友愛の精神です。人間は本能的に人の役に立つと、後あと便利になるかも知れないのを知っているだけですよ。功利主義的ないやらしい人間は臭いをかぎつけられてそのネットワークに入れないです。現実の世界に比べてウェブの方が表と裏がわかりやすいので、いらない心配だと思います。

noroneko7noroneko7 2006/03/24 16:16 他人の役に立ちたい・友愛・give&takeが目的であればBBSやMLなどのもっと広く効率よく多くの人々と知識や経験を共有できる仕組みがあるのにわざわざ狭い個人同士のネットワークを利用するってのは非効率的だなあと思ったり。こういうと失礼かなあとも思いますがwin-winの関係っていうと耳ざわりがいいですが結局持つもの同士がさらに富むための関係なんじゃないでしょうか。

こじまこじま 2006/03/24 18:26 ただただあざとく、旨い汁だけすおうとおもってネットワークをつくろうとしたってうまくいくとは思えません。

できあがってうまく機能しているネットワークの成り立ちをあとから「あざとく意識的だったのか、自然だったのか」と問うのはほとんど意味がないと思います。どっちかにすっぱり切れるものでもないでしょうし。

「特定の人々が富むのがよくない」と考えてる方もいるようですが、努力しているひとと努力していないひと、才能あるひととない人の間には格差がついてしかるべきだと思ってます。

そりゃみんなが幸せにこしたことはないですが、努力した人の得た果実を努力していないひとにも「平等」に分け与えるのは全然平等じゃありません。

golgo139golgo139 2006/03/24 23:19 これは、結局、日本で言うところの『学閥』をネット化+αしたものと言っていいんですかね。アメリカの大学は殆ど寮暮らしだから、日本の旧制高校とか帝大みたいなもので、一つのコミュニティーを共有してるわけだから、一体感はむしろ今の日本の大学生よりも強いでしょう。実は本音ではすごいコネ社会のアメリカ(ただし、制度としては歯止めがかかるようになっている)の一つの側面ですね。コネはきっかけとして有効だし、目的のためなら何でもあり、ただし淘汰は厳しくされる、というアメリカの個人ネットワークの新しいツールなんでしょうね。

anomuraanomura 2006/04/17 08:58 韓国の若者の感覚もこれに近いかもしれません。
私自身もこの感覚に共感します。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060323/p1