My Life Between Silicon Valley and Japan このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-10-23

[] 俺たちはグーグルだ、訴えてみろ

New York Timesの「We’re Google. So Sue Us.」(俺たちはグーグルだ、訴えてみろ)という記事がけっこう面白い。あと数日は、NYTサイトで無償で読めるはず。

http://www.nytimes.com/2006/10/23/technology/23google.html?ref=technology

グーグル中途半端な決心で「地球上の情報を整理し尽くす」と言っているのではないことは、いろいろなところでくどいほどに書き続けてきた。YouTube買収で訴訟リスクが云々という評論もあるが、グーグルはそんなことは百も承知の上でYouTubeを買収した。グーグルは「情報の世界」をゼロから作り直そうとしているのであるから、既存の社会の枠組みに触れて軋轢を起こすに決まっている。もうすでにさまざまな訴訟を受けて立っている。

A group of authors and publishers is challenging the company’s right to scan books that are still under copyright. A small Web site in California is suing Google because it was removed from the company’s search results. And European news agencies have sued over Google’s use of their headlines and photos in Google News.

そこで当然の帰結として、社内に優秀な弁護士陣を揃え、これからますます増えるだろう数々の訴訟に対して、「攻め」の姿勢で臨むという戦略をとる。中途半端な妥協はせず最後まで強く戦い続けるという意志を見せることで、既存勢力との提携交渉を優位に運ぶという意図もあろう。この記事はそんなグーグルの今を切り取っていて面白い。

Over the last few years, the company has spent millions in legal fees and hired a small army of bright young lawyers, many of them technically proficient and experts in the field of intellectual property.

The company’s legal department has grown from one lawyer in 2001 to nearly 100 lawyers now, not just at its headquarters in Mountain View, Calif., but also overseas. The company has also retained counsel at many outside law firms.

社内弁護士はすでに100名体制。たぶんさらに大きくなっていくのだろう。頭がよくて若く、技術に強い、著作権法分野の専門家を集めている。この記事から離れるが、id:bookscannerの「Googleカウンターパンチ(Subpoena)をちゃんと見てみよう」

http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20061019/p1

がそんな事例としても、とても面白い。

さて、この記事の最後にあるオックスフォード教授言葉

Professor Zittrain of Oxford said Google’s corporate mantra — “to organize the world’s information and make it universally accessible” — gives some insight into its approach.

“They actually see that as Promethean,” Mr. Zittrain said. “They think of it as bringing fire to humankind. And it may even cause them to be bolder than other companies.”

グーグルのビジョンから察するに、グーグルは自分たちを「人類に火をもたらした」プロメテウスになぞらえている。だから、普通会社に比べてbolderに(不遜にも、力強く奔放に、冒険的に)戦ってくるだろうと見る。言い得て妙である。

そして、グーグル訴訟で敗れた企業のトップの言葉

“We’ve got a formidable legal team, but obviously it’s nowhere near the unlimited resources of Google,” said David A. Milman, the chief executive of Rescuecom, a nationwide computer repair company that sued Google on trademark infringement grounds similar to Geico’s — and quickly lost. The company said that it would appeal the decision.

“People say you can’t fight the government,” Mr. Milman said. “Google, in this case, is very similar to the government. They’re the government of the Internet.”

政府と戦っちゃいけないよと皆言うけれど、グーグルってもう、インターネット政府みたいなもんだよ」

名無しさん名無しさん 2006/10/23 18:37 勘違いも甚だしいですね。奢れるもの久しからず。私ならYoutube買収がGoogle凋落のきっかけになるほうに賭けます。

KukriKukri 2006/10/23 21:00 オレはGoogleni賭けるよ。自分の金で株買ってね。名無しさんには是非ともM$株でも買ってもらいたい。もしM$が自社製品の品質を上げる努力をするならGoogleの1部門として生き残れるかもしれないよ。

通りすがり通りすがり 2006/10/23 21:42 googleは攻撃する気はなくて、単に自分の行きたい方にいってるだけですね。何となく「ラモックス」(だっけ? だんだん巨大になる宇宙生物を飼っている話)を思い出しました。

khskhs 2006/10/23 22:24 数年ぶりにネットに繋がれたら、Googleが凄いことになってますね。2〜4年前のGoogleはただの検索エンジンとしての機能しかなく、それでも、YahooやGoo、OCNに比べても機能的に勝っていたと思いますが、今では各種サービスも展開してて、急成長振りには驚かされるばかりです。
おそらく、Googleはこれからの成長し続けるでしょう。
新たな文化に移行するときに必ず既存の文化圏の人々に対して多少なりとも拒否反応があるものです。
ネットと言う場においては便利なものに対して人が集まります
有料で便利なサービスよりも、無料なのに便利なサービスに人々が移るように・・・
YouTubeがGoogleに買収されたことを引き金にGoogleはこれからさまざまなサービスを開始していくかもしれません。
そもそもPremium自体という考え方自体が変わるときなのかもしれません・・・。

ジャッキー天野ジャッキー天野 2006/10/24 00:32 ”I’m a personal little individual, so don’t sue me, please.!!”

ジャッキー天野ジャッキー天野 2006/10/24 00:45 ”Sorry,I made a mistake in typing two ’me’s in the comment above. But, pls don’t sue me.”

名無し名無し 2006/10/24 01:46 YouTubeって、技術的にもビジネス的にも新しくなく、従って似たようなサイトは作ろうと思えば個人でも作れますし現実にいくつもあります。従って唯一の価値は「動画のポータルとしての現在のポジション」だけだと思うのですが、それにこの(買収価格の)価値があるのでしょうか?
さらに、動画トラフィックの数十%を占めるとも言われるこれだけのトラフィックを維持するバックボーンコストに幾らかかると思っているんでしょうか。収入の見通しが立たない一方で膨大な維持コストで資金を食い尽くした挙句、うまく売り逃げるexit strategyの典型例で、私にはYoutubeの2人(と某ベンチャーキャピタル)がホクソ笑んでいるようにしか思えません。

+ドライバー+ドライバー 2006/10/24 20:02 指摘が2点。
YouTubeは無料で動画が配信される。それを手に入れるということは、メディア会社のコンテンツが一気に流れ出す事を意味し、広告をだす企業側にとって、それまで広告塔として機能していたテレビ局を中心としたコンテンツの利用価値がさがってくる。テレビ局から広告のシェアを奪えればそれで十分なのですね。単に業務拡大ではなく、金融的なオプションとしてYouTubeを買収したといえるでしょう。
 それに皆さんお間違えのようですが、googleは少なくともヤフーなどのようなメディア企業、コンテンツ企業ではないです。アレは明らかにテクノロジー企業ですね。
 おごりであるとかプライドであるとか、そういうメンタリティの話ではないですね。

通りすがりの者通りすがりの者 2006/11/29 13:22 ウェブ進化論を拝読した通りすがりの者です。

この著書の中で梅田さんは「グーグルはエリートによってアメリカ社会、ひいては世界を牽引しよう
としている」とのことですが、そういうグーグルのスタンス自体が、実は「スパコン的」そのもので
あること、また、日本の決して選良とは言えなさそうな(でも、一般的なアメリカ人よりも知性は高
そうな)ヲタ達のネットパワーが何となく「グーグル的なグリッド」であることに彼等は気がついて
いるのでしょうか?
もし、この日本人特有の「一部のエリートでなく全体の平均値で得点を稼ぐ」手法が未来においても
力になるのなら、日本もそれほど捨てたモンじゃない気がしてくるのですが…。

他ならぬグーグルがそれを証明してくれたわけですし(笑)

以上、通りすがりの者でした。失礼しました。

なまえなまえ 2009/04/01 02:10 未来から見るとおもしろいw
最初のコメントが滑稽だw

まぁまたこれから先どうなるかわからないですけどね

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