本を読み、声を上げて笑う

ナンシー関の「記憶スケッチアカデミー」の第二巻が角川文庫から出ているのを書店で見つけて買ってきた。一人で本を読みながら、声を上げてゲラゲラ笑ってしまうことなんてめったにないけど、記憶スケッチ・アカデミーを読むと、なぜかそうなる。記憶スケッチ・アカデミーとは、

 「記憶スケッチアカデミー」にようこそいらっしゃい。提示されたお題を記憶のみに頼って描いてみることを「記憶スケッチ」とし、その作品を愛でながらも「人間と記憶とは、そして絵心とは」などについて研究しているのが「記憶スケッチアカデミー」なのです。
 人間の記憶のでたらめさを白日の下にさらすことによって、己の中にも確実に存在する「間抜け」を不可抗力として認めて生きていこうという、すでに宗教の域まで達したと言ってもいい理念に基づき活動しています。

というもので、「そま作品を愛で」るナンシー関の短いコメントを見ながらその絵を眺めると思わず声をあげて笑ってしまうのだ。

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫)

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫)

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)