2007-10-22
■[ウェブ時代をゆく] 新刊「ウェブ時代をゆく」11月6日刊行
いよいよ11月6日に書き下ろし新刊「ウェブ時代をゆく」(ちくま新書)が刊行されます。
この本は「ウェブ進化論」以降、本欄読者の方々をはじめ膨大なネット上の同書への感想をすべて読みながら、一年半かけて考え続けてきたことの全てです。目次は次の通りです。
序章 混沌として面白い時代
一身にして二生を経る/オプティミズムを貫く理由/「群衆の叡智」元年/グーグルと「産業革命前夜」のイギリス/学習の高速道路と大渋滞/ウェブ進化と「好きを貫く」精神/リアルとネットの境界領域に可能性/フロンティアを前にしたときの精神的な構え
営利企業であることの矛盾/グーグルはなぜこんなに儲かるのか/奇跡的な組み合わせ/グーグルの二つ目の顔/「もうひとつの地球」構築の方程式/「経済のゲーム」より「知と情報のゲーム」/利便性と自由の代償としての強さを
第二章 新しいリーダーシップ
人はなぜ働くのか/まつもとゆきひろが起こした「小さな奇跡」/オープンソース成功の裏には「人生をうずめている人」あり/ウェブ2・0時代の新しいリーダー像/ウィキペディアのリーダーシップ/「知と情報のゲーム」と「経済のゲーム」の間に起きる齟齬/事業機会を失ってもコミュニティの「信頼」を/なぜネットでは「好きなことへの没頭」が続けられるのか/良きリーダーの周囲に良き「島宇宙」ができる/総表現社会参加者層の台頭
高速道路を猛スピードで走る少女/日本のシステムで息苦しい思いをしている人のために/「高く険しい道」をゆくには/「見晴らしのいい場所」に行け/高速道路を降りて「けものみち」を歩く/「五百枚入る名刺ホルダー」を用意しよう/「流しそうめん」型情報処理、つながった脳、働き者の時代/「けものみち力」とは/正しいときに正しい場所にいる
第四章 ロールモデル思考法
ロールモデル思考法とは何か/なぜ「経営コンサルティング」の世界に進んだか/ロールモデルの引き出しをあける/「十九世紀初頭の新聞小説」とブログ/日本の若者を応援するときのロールモデル/自分の志向性を細かく定義するプロセス/ブログと褒める思考法/生きるために水を飲むような読書、パーソナル・カミオカンデ/行動に結び付けてこそのロールモデル思考法
第五章 手ぶらの知的生産
知のゴールデンエイジ/世界中の講義・講演を瞬時に共有できる時代/十年後には「人類の過去の叡智」に誰もが自由にアクセスできる/手ぶらの知的生活/これからの知的生活には資産より時間/ネットは知恵を預けると利子をつけて返す銀行/「文系のオープンソースの道具」が欲しい/群衆の叡智を味方につける勉強法/ネット空間の日本語圏を知的に豊穣なものに
情報共有と信頼/やりたいと思う仕事に自発的に取り組む/情報共有と結果志向型実力主義/有事には情報共有を前提とした組織になる/小さな組織は情報共有で強靭になれる/小さな会社で働き、少しでもいい場所に移ろう/「三十歳から四十五歳」という大切な時期を無自覚に過ごすな/自らの内部にカサンドラを持て/「古い価値観」に過剰適応してはいけない
第七章 新しい職業
「新しい職業」と「古い職業」/「新しい職業」の誕生を信じる人は「ウェブ・リテラシー」を/オープンソースが生んだ新しい「雇用のかたち」/「志向性の共同体」とスモールビジネスの経営/スモールビジネスとベンチャー/ビル・ゲイツの後半生を徹底肯定する/世界の難題の解決にネットが本格的に利用される時代
終章 ウェブは自ら助くる者を助く
人工国家に似た「もうひとつの地球」ができれば/より求められる「自助の精神」/サバイバル優先、すべては実力をつけてから
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 新書
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本欄読者の皆さんには、1249ものブックマーク(今日現在)がつくほどの大反響を呼んだ3月17日の「直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。」
自分の良いところを見つけるには、自分の直感を信じ(つまり自分を信じるということ)、自分が好きだと思える「正のエネルギー」が出る対象を大切にし、その対象を少しずつでも押し広げていく努力を徹底的にするべきだ。そういう行動の中から生まれる他者との出会いから、新しい経験を積んでいけば、自然に社会の中に出て行くことができる。「好きなこと」と「飯が食えそうなこと」の接点を探し続けろ。そのことに時間を使え。
僕なりに、あのときに発したこの言葉を反芻しながら、いまそれを本当にやるにはどうしたらよいのか。過去の世代が持ち得なかったウェブという強力な道具を手にした若い世代が、この道具をどういう心構えでどう使いながら生きていったらよいのか。
そんなことを真剣に考え続けた結果が、この本にまとまったとも言えます。是非、ご一読ください。また、ネット上の感想はすべて読みます。いつものように、忌憚のないご意見をお待ちしています。
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ウェブ時代を、時代の転換期、と位置づけたとき、それは過渡的な問題群でしかないのでしょうが、そこでの取りこぼしが、次代の亀裂になっていく、歴史や時代という人ひとりの幅を超えた視点に立つとき、そんな危惧を抱いてしまう今日この頃(ひとりよがりな知+自己嫌悪)。
今回の御本の楽しみにしております。
また、可能性が無限にあるのと同様に、リスクも無数考えられることも同じだ。その人がその対象に対してポジティブかネガティブに考えるかによって可能性をとるかリスクを重視するか大きく左右される。とどのつまりは、あなた次第ということじゃないだろうか。
常々思うのは、人間の損得計算はあまり当てにならないのではないだろうかということだ。つまり、好きを貫くことが結果的にはリスクを最小化するのではないだろうか。気が入っていない(つまり好きでやっていない)人の損得計算はつまりやる気のなさを表しているだけではないだろうか。
そうであれば、直感を信じ、自分を信じて好きを貫くということは全く可笑しくはないことだと思う。
好きなことを継続するというのは人間の本能ではないかと思う。それを不可能と思わせたのは、近代化。近代化は人をロボットにしてしまったと思う。
好きなことはできるわけないという常識。これは一体誰がいつ決めた物だろうか。絶対的な真理?なのだろうか。
誰も答えられないと思う。ということは、好きなことを見つけそれを継続していくことは出来ないことではない。それを可能とするも不可能とするも己自身の考えひとつだということだと思う。
梅田さんの本との邂逅は、読んだ、判った、やる気が出た。ありがとうございます。
新刊も楽しみにしています。鶴首です。
会社が休みで、今日(11/4)ブログを読まさせていただき、この本の発行を知りました時間に感謝いたします。
http://yamada-san.blogspot.com/