My Life Between Silicon Valley and Japan このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-02-15

[] 近藤の帰国、そして、はてな本社の京都移転

近藤が帰国することになってシリコンバレーも寂しくなる。

でも、このたびの大きな決心をした近藤に僕が言ったのは、

「格好悪いけど正しい判断ができるのは、えらいことだよ」

ということだった。

以前も書いたように、近藤はこの地で本当に一生懸命生きた。しかもとてもユニークなやり方で。それを目の当たりにしていた僕も大いに刺激を受けた。むろんまだ彼はその成果を成功に結びつけることができていない。でも何かをつかんだのだろうと僕は信じる。そしてそのあらわれの第一歩が「自ら陣頭指揮して京都ものづくりに専心する」という彼の決心だ。

志は、大きければ大きいほど、そう簡単には実現できない。いちばん大切なことは、志を高く持ち続けて、粘り強く、いつまでもやり続けることだ。ドグマや理念に殉じて無謀な勝負に大きく賭けるのではなく、少しでも成功の可能性の高い方向を求めて、たゆまぬ現実的な試行錯誤を続けることだ。はてなは、そういう勝負ができるよう、近藤がそういう「長い勝負」を続けられるように、短期的な回収を求めるベンチャーキャピタルから資金を入れず、黒字の会社を運営しながら、コツコツと少しずつ内部留保を厚くしながら、現在に至っている。

しかし、高橋暁子さんのエントリーを読んで、まったくそうだなあと思う。

ユーザーからは、経営を心配する声も聞かれます。(→参照

この記事は、ある程度の数のユーザーの心を反映したものだと思うのですよね。

確かにはてなの代表的サービスはてなブックマークであり、そもそもソーシャルブックマーク自体がキャズムを超えていないのは事実です。

はてなダイアリーもいい感じで、ハイクtwitterとあわせて使われているようですが、それでもユーザーは安心はできないのでしょう。

それは、企業としてのはてなサービスを深く愛しているからであり、サービスになくなってほしくないからです。

これからのはてな組織としての行動で、こういうユーザーの皆さんのご心配を払拭していかなければいけない。そして、そのための近藤の帰国でもある。

弾さんも「はてな再上洛」で、

ダイアリーにしろ、ブックマークにしろ、すでに「それがあれば便利」を越えて「それがないと困る」ユーザーを多く抱えている会社でもある。

・・・・・

「これからやろう」としていることだけではなく、「すでにやっている」ことも大事にして欲しい

と書かれた。それは、近藤もそう考えており、だからこのたびの決心をしたものとお考えいただきたい。

僕はこれまで通り、近藤はてなを、この地から支援し続けていく。

shinkaiakikazushinkaiakikazu 2008/02/15 21:08 ニューシングでもちょっと心配?
http://newsing.jp/entry?url=d.hatena.ne.jp%2Fumedamochio%2F20080215%2Fp1

huehara88 commented, 2008/02/16 12:16

近藤さんも川崎さんも輿水さんも講演などに立つたびに「はてなは創業2期目から黒字で増収増益を続けている」とおっしゃっていますし、経営難ということはないと思います。近藤さんの動きは突然なことが多いですが、あまり裏読みする必要なく近藤さんがブログで語ったりITmediaに語ったりしていることそのままの思いなのだと思います。そういうありのままの姿でい続けるために非上場を貫くことに決めているのだと思います。

hi5206hi5206 2008/02/16 16:39 「日本はなぜ敗れるのか−敗因21ヵ条−」(山本七平著)を読んでから、山本七平にはまってしまい、梅田さんの下記日記(2005年6月2日)を発見して、さらにはまっています。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050602/p1
上記の日記で、梅田さんが「はてな」の取締役になり、近藤社長たちと「はてな」をどうしていくべきなのかについてかなり哲学的な議論を続けていること、山本氏の著作が議論のきっかけになったことが書かれています。
現在、山本氏の「勤勉の哲学」を読んでいますが、日本のIT業界の矛盾を解決するとともに、Web2.0を大きく飛躍させる原動力が江戸時代に形成された日本人の世界観、人生観を21世紀風にアレンジすることであり、「はてな」の取り組みは、リニューアルした日本人を作ることにつながっているのではないかと思っています。
近藤社長がITの未来像(青い鳥)を求めて、シリコンバレーまで行ったが、「青い鳥」は実は京都にあったと気付かれたのではないでしょうか?
そう考えると、今回の決断は正しい選択と思いますし、今後の「はてな」の動きに注目していきたいと思います。

golgo139golgo139 2008/03/03 08:16  大企業だと「留学}と称して、1年間の猶予があって、そこでアメリカで何が起こっているかを肌身で感じる機会が与えられるんですけど、帰ってきてどうなるかというと、そのギャップを認めて、一生、一社畜として日本企業でこれから一生働く覚悟をおまえは持っているのか?というキツい問だったりします。
 迷うことと迷わないことは同じ位大切なことです。だから、決断って、大切なんですよね?その意味で、「はてな的」なものを私は支持しますが、がんばって下さい!!!

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