Entries from 2007-01-01 to 1 month

ウェブを面白がる年寄りが面白がった二人の対談(by 養老孟司)

養老孟司さんによる「ウェブ人間論」書評(「フォーサイト」誌)が、ネット上にアップされ、全文読めるようになりました。「さすが養老節」という感じで面白いです。どうぞご一読を。 http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610193/review02.html ウェブなん…

JTPAオンラインサロン「梅田望夫氏とLingrで語る」

江島健太郎君のLingr(http://www.lingr.com/)を使って「オンラインサロン」なるものをやってみることになりました。日時は、 2月3日土曜日12:00pm-1:30pm (日本時間) 米国西海岸時間では2月2日金曜日7:00pm-8:30pm です。Lingrはブラウザだけでチャットで…

金子金五郎の将棋解説の真髄とは何か

「将棋世界」のバックナンバーを引っ張り出していくつも名局を並べてみても、やっぱり金子金五郎の解説を読みながら並べたくなってしまう。金五郎中毒もかなりのところまで来ているが仕方ない。買い集めた古本五冊分を、もう飽きるまで並べ続けようと決心し…

無限から有限へのマッピング: ものを書くということ

金子金五郎(http://www.shogi.or.jp/syoukai/bukko/kaneko.html)なんて誰だかよくわからん、というのがこのブログの大半の読者なのは承知のうえで、僕が金子金五郎のことを書くのは、「一局の将棋」という無限の広がりを持つ対象を、有限の字数、読者の有限…

出でよ、平成の金子金五郎(=将棋解説者)

「スーパー源氏」で買えなかった金子金五郎の著書を求めて、東京でほんのわずかあいた時間を使って神保町の棋書専門古書店に行った。結局集めることができた金子金五郎の著書は、晩声社からまとめられた金子将棋教室全三巻(①大山升田、②大山中原、③中原米長)…

平野啓一郎さんの「巧みに生きるか、善く生きるか」を巡って

平野さんの公式ブログの最新エントリー「巧みに生きるか、善く生きるか、……」(是非全文読んで考えてみてほしい) http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20070121 を巡って思ったことをちょっと書いてみる。 『ウェブ人間論』の対談をしていた時にも考えてい…

知的生産のプロとしての「サバティカル」の決意

フォーサイト誌12月号「シリコンバレーからの手紙」(124)に書いた「知的生産のプロとしての「サバティカル」の決意」 http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u124.html が、ネット上にアップされました。 年の瀬が近くなるといつも、さて「これ…

司馬遼太郎の講演を聴く

私事で少しだけ東京に来ている。 今回の機内で聞いたのは司馬遼太郎の講演。 「飛行機という会場」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20061010/p1 という文章で書いたように、機内で講演を聴くというのは絶対おすすめの時間のすごし方だ。新潮CD講演「司…

はてな取締役会合宿inシリコンバレー

「創業者近藤の渡米」という大きな決心をし、さまざまな仕込みを行っていた「2006年のはてな」だったが、さてこれからは・・・ということで、日本から取締役三名が出張でやってきて近藤邸に泊り込み、寝る時間以外は徹底的に議論し続けるという取締役会合宿…

オルハン・パムク「雪」

だいたい忙しいときほど、どうしてもそのときにしなくていい別のことにはまってしまうものだが、いま「雪」を読んでいる。 「雪」の舞台は、90年代初頭のトルコの地方都市カルス。この小説を読みながらつくづく思うのは、日本に近いアジアと欧米までは、その…

対談●小宮山 宏 vs 梅田望夫「好奇心と冒険心に火をつける「ウェブ大人道」」

1月6日(土)発売のプレジデント誌 http://www.president.co.jp/pre/20070129/index.html に、全部で6ページにわたる小宮山宏東大総長との長い対談が掲載されました。 その中でも、イノベーションを生む社会を作るために必要な「大人の振舞い方」について話し…

Web 2.0の踊り場について

前エントリー「「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年」に「三上のブログ」からトラックバックをいただいた。案の定、僕がわざと使った「踊り場」という言葉への反応であった。 http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20070106/1168070930 梅田望夫さんが非常に…

「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年

謹賀新年。今年もどうぞよろしく。 「ウェブ人間論」の「おわりに」で 僕は「ウェブ進化論」に対する感想を、ネット上で一万以上読み、そこからたくさんのことを学んだ。読者畏るべし、と思うことしきりだった。 文章を構成する言葉の多義性や、言葉が喚起す…