My Life Between Silicon Valley and Japan このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-05-01

[] 創業記念日、13年という歳月、そしてサバティカル明け

MUSE Associatesを創業したのが1997年5月1日今日は創業記念日。13年が過ぎた。創業時に36歳だった僕は49歳になり、1歳だったジャックは14歳になった。創業記念日今日は、まもなくサバティカルが明けるというご報告。

13年はほんとうに長い歳月だった。ベンチャーキャピタル創設、ネットバブル崩壊2001年911同時多発テロ」、英語で読むITトレンドJTPA創設、はてなウェブ進化論リーマンショックに端を発した世界金融危機からの大不況。いろいろなことがあったが、シリコンバレーに住んだまま、何とかサバイバルできて今日に至る。I survived! が実感。

2年前、期限未定のサバティカルに入ることにした。事業まで休むことはできないので、モノを書くことをほぼすべて休止して自分時間を作った。10年以上にわたり、自分のキャパシティ以上の仕事をし続けて疲れ、自分の中にあったものを出し尽くしてからっぽになったため。そしてサバティカルに入ったときは、期間中に特に何をしようという計画もなかった。

しかしサバティカルに入ると、不思議なたくさんの偶然に誘われ「将棋を観る」ことに没頭することになった。新潟岩室温泉豊田市パリ南紀白浜伊豆今井温泉新潟岩室温泉道後温泉京都鳴門市遠野へと旅をした。幸福時間が流れ、「シリコンバレーから将棋を観る」という幸福な本が生まれた。たくさんの棋士たちとの深い心の交流が生まれ、それは僕の後半生にとっての素晴らしい財産になった。これだけでもサバティカルを取った甲斐があった。棋士たちと交流しながら「将棋を観る」こと。そして「将棋について書く」こと。これはこれからサバティカルが明けて忙しくなっても、人生でいちばん大切なことの一つとして続けていく。「個人の幸福」と深く関係することなのだ。6月初旬には、棋聖戦第一局のウェブ観戦記を書くために奥出雲に出かける。

そして、共著で新しい本を一冊ほぼ書き終えた。「シリコンバレー精神」「ウェブ時代をゆく」「ウェブ時代 5つの定理」の流れの先にある本ではなく、最近の僕の問題意識を詰めた「ウェブ進化論」の系譜に連なる作品。今はとりあえずそこまで。秋に出版されるのでどうぞお楽しみに。

先が見えぬままに休むと決めるのは難しい。しかしそれはとても重要なことだ。はじめは、休めばすぐに何かが見えてくると思っていたが、そんなことも忘れ、休んでいるということも忘れたころに、エネルギーが沸いてきた。気づくと2年が経っていたということになる。数日前に、

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E0E5E2908B8DE0E5E2E6E0E2E3E28698E0E2E2E2

という新聞発表があった。ベストを尽くして重責を果たしたい。

あと二カ月ほどでサバティカルが明け、また忙しい日々が始まる。新たな気持ちで創業14年目に入る。

2009-06-16

[] 「JAPAN ECHO」誌インタビュー日本語版の「JBPress」への掲載

棋聖戦観戦から帰国しました。新設した将棋ブログのほうで、ウェブ観戦記で書ききれなかったことを補足しましたので、興味のある方はそちらをご覧ください。

さて、5月に「シリコンバレーから将棋を観る関係の取材を受ける一環で、「JAPAN ECHO」誌(英語)の「VOICE OF JAPAN」というコーナーでインタビューをしていただくことになりました。一般にはあまり知られていないかもしれませんが「JAPAN ECHO」という雑誌は、外交政治、文化、芸術など日本の主張や意見海外の読者に伝える老舗メディアで、僕が1993年に初めて書いた論文ハイテク日本・危機の構図」も英訳されてこの雑誌に掲載された、とても懐かしい雑誌でもあります(「将棋世界に広める会」の理事の皆さんからも、将棋がこの雑誌に取り上げられるのは素晴らしいことと、たいへん喜んでいただけました)。

いずれそのインタビュー(英語版)はウェブでも読めるようになるので、そのときにはお知らせします。

JAPAN ECHO」誌インタビュー日本語版は、通常世に出ないのですが、ビジネス経済メディア「JBPress」(Economist誌やFT紙の記事の日本語訳でご存じの読者の方も多いかもしれません)がその内容に注目して、僕がこの本の中にこめた「イノベーションとは、既定路線インプルーブメントとは違うのだ」「そこには狂気をはらんだジャンプが必要なのだ」といったメッセージを、ビジネス読者にもヒントとして届けたい、とおっしゃってくださり(「JAPAN ECHO」誌も快諾してくださり)、インタビュー日本語版が今週後半に公開される運びとなりました。どうぞお楽しみに。

追記:

イノベーションはなぜ起きたか(上)「指さない将棋ファン」がとらえた現代将棋の「もっとすごい」可能性

イノベーションはなぜ起きたか(下)「指さない将棋ファン」がとらえた現代将棋の「もっとすごい」可能性

2009-06-07

[] 棋聖戦第一局の観戦記を書きに行ってきます。

IT Mediaでのインタビュー記事がたいへんお騒がせしていて、それについて何も反応できておらず、すみません。頭と心の整理がついたところで、いずれ何かここに書きます。

ただそれまでの間は、このエントリーをお読みいただくのが、僕の気持ちにいちばん近いです。どうしてこれほど他者のことがわかり、それを正確な文章に移しかえることができるのだろう、と正直なところ思ったほどでした。むろん僕のことを過分に褒めてくださっている部分は、飛ばして読んでください(そういうことのご案内が主旨ではないので)。

ところで僕は、将棋のタイトル戦を観戦に行く前夜(今)、そして対局者や立会人ら棋士たちとともに泊まる対局場の宿屋でも(明日、明後日)、遠足前夜の小学生のような気分で興奮してしまい、ほとんど眠れなくなってしまうのです。

その状態で、丸一日かけて対局を観戦しながらリアルタイム観戦記を書く仕事は、体力の消耗が激しく、いつも最後までもつかどうか心配しながらの没頭になります。

というわけで、すみませんがしばらくはこの「炎上」問題をすっかり忘れて、取り組みたいと思っています。どうかご了解ください。

ウェブ観戦記は、MSN産経ニュースと、棋聖戦中継サイトの両方に、9日(火)の朝からアップされていきます。

2009-06-01

[] 岡田有花さんインタビュー

前回の来日中のある一日の午後いっぱいをかけて、「シリコンバレーから将棋を観る」刊行時プロモーションのための連続インタビュー取材を、版元の中央公論新社で受けました。「将棋世界」誌、「週刊将棋」紙の取材と、書店での新刊サイン会の間が、岡田有花さんのインタビューでしたが、ほとんど本のことは尋ねてもらえず(笑)、「すごいなあ、さすが岡田有花さんだなあ」と思いつつ、いつ将棋の本の話をさせてもらえるのかなぁと、時計を気にしながらの約一時間でした。明日の後篇では、将棋の本の話のことも少しは出てくるのかなあ(笑)。

ただ、すごいアクセス数のようなので、この本を僕が書いたことを知らなかった人に、「へえ、こんな本を書いたの」と興味を持ってもらえるきっかけになればと思います。

(これまでにインタビューをお断りしたメディアの方々に、以上、背景説明をしておきます。)