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新井輝『ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)』富士見書房,2003
不思議なマンションの一室の鍵を手に入れてしまった主人公の話。で、やりまくる(えっ
エロゲーをノベライズしたものでも、ここまでエロゲーっぽさを出すことはできないようなできです。直接の描写がないのにです。
一応これ富士見ミステリー文庫で出されてるのですが、一見ミステリっぽくない。恋愛はミステリーだとかいうのもありますが、ひとまずそれは置いといて(主人公がなぜかもてるとか)ミステリ要素を探してみたいと思います。
1.主人公が呼ばれた待ち合わせ場所は、どうしてあいまいだったのか?
主人公・健一は女の子・千夜子に呼び出される(正確には、千夜子が待ってる、と千夜子の友達に呼び出される)のですが、公園と言う指定だけで詳しい場所は示されませんでした。その公園はかなり広いのにです。どうしてでしょうか?
2.健一はどうして鍵を手に入れることができたのでしょうか?
詳しい待ち合わせも分からなかったので公園を健一がぶらぶらしていると、鍵を見つけます。それがマンションの鍵になるのですが。偶然落ちていたのでしょうか?
3.十二階建てのマンションなのに、十三階があるのは?
十二階までしかないマンションですが、健一が鍵(十三階の部屋の鍵)を持って階段を上っていくと十三階にたどり着きます。階段を使うと、なぜ十三階までたどり着けるのでしょうか?
おおざっぱに前半だけ見てもこれだけ出てきました。自分なりの回答を考えようと思ってたのですが、時間がないので二巻を読んだときにでも続き書きます。