◆ 少年には向かない買物

名画の塗絵 ミュシャ編
買い物に出かけました。この冬を耐え切るだけの保温性を持った上着を探しに、あっちの店へ行っては、こっちの店にとぐるぐる回ってました。足や腰が疲れました。でも、なにやらこういう疲れって充実感があります。よく歩き回ったな、と。
ヨン様がプリントされた缶ジュースも母親用に買ってきました。220ml缶なのに180円。高すぎる。1ℓのペットが買える値段ですよ、これ。しかもそういう商品のわりには、周りに傷が多いような。
後、ミュシャのカレンダーも買いました。ちょっとよさげなカレンダーを買っただけで、来年がんばれるような気がしました。未来へ期待することは、生きるために必要最低限なものなのかもしれませんね。


桜庭一樹少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)東京創元社,2005 Amazon


中学二年生の一年間で人を二人殺してしまった少女の話。いやいや、最初っからこうも暗い将来が想定されていると、鬱な気分に。
少女の内面の描き方は、うまいというより興味深いです。どうしてこうもひきつける文章を書けるのやら。内面描写を置いておいても「山羊汁にしちゃうぞ!」は名言だと思います(爆)主人公・葵の友達(協力者)の静香もいい性格してます。「不幸なものをみれたからでしょ?」とか言われてみたい(再爆)
一つ目の殺人は、映画『青の炎 特別版 [DVD]』(Amazon)を思い出します。ろくでもない親への殺意。葵も、行動は無計画に見えますが、無意識下ではずっと願っていたし計画を立てていました。解放されると信じているから、殺人を犯すのでしょうか? わかんないです。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
先に暗い未来が提示される点なども、富士ミスで出ている砂糖菓子に似ているようです。ずっと読もうと思っていて、忘れてました。さきにこっちを読んでしまったよ。
それにしても、少女達の祈りは、二つ目の殺人を犯した後の帰り道、警察官のおじさんに叫ぶ最後の言葉にすべてこめられているように思われます。字面通りには受け取れません……。