◆ マルドウィッ……舌をかみます。

午前中は筆記試験を受けに。時間ぎりぎりだったし、地理が出てきたりとぱにくりました。県庁所在地わかんないのですよ。引きこもってるので〜。
橋本さんの『毛布おばけ』を読み返してみましたが……以前とまったく違った感じがしました。初めて読んだときの衝撃はなくなっていましたが、逆に二話目・三話目においての男の子の彼女に対する態度の悩みなどに深く共感を覚えました。今日始めて、小説は読む人を通じて初めて完成されることに気づいたような。誰かが言っていた言葉なのか思い出せませんが。本そのものは変わっていないのに、読み手である私が変わっただけで内容にまで変化を及ぼしちゃったような感じなのです。よくも悪くも。まあ、それでもこの本がマイベストなのに変わりはありません。自分だけのとっておきの本、みたいな。隣でお勧めしてますけどね^^
自分自身の感想さえ時間が経てば変化してしまうのですから、他人とまったく同じ感想を抱くこともないですね。小説の話だけではなくブログでも同じようで。スズキトモユさんの「アキヤマニア」より、「僕の考えるブログ文章術」での話題。今のところ第7回まで書かれています。「人は文章の中に、自分に都合のいいものを見つけ、都合のいい部分だけに反応します。」断定的過ぎる面もあるように思いますが、でも真実ですよね(真実はいつも一つ、じゃないし)
で、私がブログやってる理由を考えてみました。けっこうな時間かかってる書いているわりには、何で書いてるのか考えたことなかったですし。……結論的にはやっぱ日記帳の代わりでしかないような。後は、読書の感想を整理するのに便利なんで。リンクとかで行き来がしやすいですからね。
そう考えると、mixiで十分じゃないかとも思いましたが多分私には向いていないような。内輪の人をわざわざ呼ぶのも面倒ですし、内輪だけだったら書くの辞めちゃうかな。通りすがりの人に読まれるくらいの緊張感がちょうどいいと私は思うのですよ。まあ、この文章自体もスズキさんの記事の誤読ばっかってところで一つ(笑)
ブログなど新しいツールのおかげで生活は段々変わってますよね。新しい技術がもたらす変化はよいことなのか、悪いことなのか。そんなことも絡んでくるお話を読了。


冲方丁マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)早川書房,2003


まずはあまり関係ないところから。昨日読んだ石田さんの本の章タイトルに「秋のディール」ってあったんですが、ディールって賭けの意なんですね。これ読んで気づきました。なぜだか私はリテールと勘違いしていましたよ。銀行なんかの説明会でよく聞いてたもんで。
さてさてお話のほうですが。賭博師の手によって少女娼婦であるバロットが殺されかけるところから始まります。そこを委任事件担当官を助けられるわけですが……。
委任事件担当官みたいに造語とか独特のルビ振りがありますが、背景とマッチしており理解しやすいのであんまり気になりませんでした。
”早熟な幼女の誘惑””ミルク色のロリポップって表現が世界観を端的に現しています。「ターキーサンドをバーボンでぶち込む」に匹敵するくらいのインパクトでしたよ^^
キャラクターとしては、ねずみが無茶いいな。ねずみとひょろっとした印象のドクターとのコンビ自体が面白いし、ねずみとバロットのやりとりもいいですよ。バロットがねずみに迫るところとか。傍観者の私はニヤニヤして読んでました。
二巻のカジノシーンが面白いと聞いていたのでそれを目当てに読んだのですが、一巻も十分に面白いのですね。すいません侮ってましたm(。 。)m


この小説が好きな人にお勧めする③
③ バクト!② ウィザーズ・ブレイン① 冲方式ストーリー創作塾
冲方さんの『冲方式ストーリー創作塾』このシリーズの製作裏話とかも読めます。→感想
三枝零一さんの『ウィザーズ・ブレイン』面白い設定を抜群に生かしているSFシリーズ。→感想
海冬レイジさんの『バクト!』ギャンブルを扱ったラノベです。→感想