トリックスターズC PART②
久住四季『トリックスターズC〈PART2〉 (電撃文庫)』メディアワークス,2007
魔術を絡めたミステリのシリーズ最終巻。波乱続きだった文化祭も終わり、周くんの物語も終わります。
大規模な文化祭ということで、パート１で出てきた多くの人物たちが、互いに交錯しながらもそれぞれ決断し始めるところが最大の見所。クイズ研・プロレス研・美容研のイベントを舞台に、蓮見と瀬尾、あるいは三嘉村姉妹の確執などが決着を迎えます。
須美と園馬のペアもほほえましかったな。アノ発言さえもいい思い出です。そして、みゃー子はやっぱり素敵です。カッコつけやがってちくしょー。幸せになってほしいと祈らずにはいられません。かいぐりかいぐり。
もちろん、魔術師からの挑戦状に関する事件の謎も解かれていきます。密室の話とか面白かったです。
事件解決に際して名推理を披露するのは我らが周くんなわけですが、キャラ紹介でも堂々と「騙り手」と表記されているように、どこまで嘘をついているのか考えながら読むのもまた一興。クライマックスらしく、周くんの最後の決断やそこに至る過程も読み応えあるな〜。期待を裏切らない終幕でした。
ちなみに巻末のクロスワードはまだ解いていません。時間ができたときにいずれ。シリーズ再開するまでには、やっておきたいかな。
