ドライブ

お昼から雨が降ってきたのでドライブびより。とりあえず北に走らせて、イタリア料理のマリノへ。
サラダが食べ放題で、パスタもピザも量が多かったのでおなかいっぱいになるまで食べました。ピザおいしかったー。その場で混ぜてくれるパルメナーラは濃厚クリームでしたよ。
ずっとそこでおしゃべりしてたのですが、相方さんの弟の話になるとものすごく盛り上がったのはなぜだろう。生徒会室で麻雀やってた話とか……生徒会がおちゃらけてるなんて、漫画やラノベの中だけの話だと思っていましたよ。
麻雀絡みだと、弟さんはどうも咲にはまっているらしくアニメから入って漫画に突入しているとのこと。トラブルは面白さが分からないけど、咲は面白いらしい。どうみても百合要素があったり、たゆんたゆんしてるしてる咲のほうがレベル高そうなんだけども。
咲は麻雀漫画と割り切っているのかしらん。なんにせよ、家族でお好みかもんじゃやってるときに、「そろそろ混ぜろよ!」と言い放った弟さんの将来が楽しみです。

九十九十九

九十九十九  Amazon
ギャグ5シリアス3ミステリ2
舞城王太郎九十九十九 (講談社文庫)講談社,2007
舞城王太郎さんの作品感想


生まれた瞬間に奪い合い、失神する女性の群れを作り出す美貌の持ち主・九十九十九の物語。sskr31さんの感想を読んで手にとりました。どんなものからインスピレーションを得たんでしょうか。私、気になります。
九十九十九は、二人の兄妹に調教を施されたり、腹を掻っ捌かれてモノポリーを詰められた死体を前に、駄洒落に、こじつけ、推測に次ぐ推測による推理ショーを行います。一話目だけでおなかいっぱいになりますね。


名探偵猫猫にゃんにゃんにゃんかわいいよと思いつつ、とにかくややこしい構造。7章で構成されているのですが、それまでの物語は作中作という形で表現されるので、どこまで真面目に読めばいいのやら。
くだらない洒落がアホみたいにねじりこまれています。全部茶番だったんですよという会話だし、全体構成もそうです。屁理屈でも理由がつけば理論と成り上がるはったりまかせの展開。
さらには気の向くままに思考が語られ、それが舞城さんの文章で描かれるのだからたまったものじゃないです。


それぞれの物語は置いといて、ぼんやり眺めていると々モチーフとか見立てという単語も出てきます。繰り返される生活は、どんな人生でも代替可能で特別な生や死は存在しないといった辺りを暗喩してるんでしょうか。
テーマを失うことの悲しさと見ることも出来るかもしれません。九十九十九も好きだった人の記憶を失くすことを恐れますし、私たちはそれまで読んできた物語を、すべて事実上なかったことにされるので悲しいです。


この小説が好きな人にお勧めする3
1 好き好き大好き超愛してる。  Amazon2 女王様と私  Amazon3 黒い仏  Amazon
1、舞城さんの小説『好き好き大好き超愛してる。』亡くした恋人との思いが直球で飛んでくる話。
2、歌野晶午さんの小説『女王様と私』毒舌などで段々感覚が麻痺してくる話。→感想
3、殊能将之さんの小説『黒い仏』探偵物ですとしかいいようがない短めの話。→感想