海猫の棲む入り江 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-06-30

5月の読んだ本 まとめ

2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:47冊
読んだページ数:8096ページ
ナイス数:4942ナイス

東京湾大海戦 (ジョイ・ノベルス)東京湾大海戦 (ジョイ・ノベルス)感想
タイトルは架空戦記風ではあるが、ほとんど海戦描写すらない。というより実質は歴史改変SFスリラー。そう読むと含蓄あり、皮肉の聞いた展開があって面白い。現代人の描写が書かれた当時の90年代風で、コギャル語が出てきたり気になるがそれ以外は今読んでも通じる内容。ところどころの書き込みには辻真先の博識が感じられて感心する。この構想で分量があれば膨らみが出たと思うものの、これはこれでコンパクトに読めるノベルズ本として楽しめた。示唆に富むテーマがあるわりに未消化で終わってたようにも感じるが、続編があるので読んでみる。
読了日:5月31日 著者:辻真先
村上海賊の娘 2 (ビッグコミックス)村上海賊の娘 2 (ビッグコミックス)感想
テンポよくかなり良く描けているコミカライズだとは思うが、ヒロイン以外の人物にちょっと魅力が乏しい感じ。もう少しユーモアや豪胆さが醸し出してほしいところ。そのへんは私が原作小説をすでに読んでしまっているので、まだ序盤なのにないものねだりをしているせいかもしれない。次の巻は合戦描写が激しくなると思うので、そこで作画家がどれだけ踏ん張ってくれるか期待。
読了日:5月30日 著者:
村上海賊の娘 1 (ビッグコミックス)村上海賊の娘 1 (ビッグコミックス)感想
かなり説明がちでな内容ではあるが、まだベース作りの段階なのでいまのところ仕方なし。むしろ原作序盤を上手く刈り込んで、絵で表現しているところに好感。また、ヒロインがちゃんと漫画のキャラクターとして躍動し魅力的に描けているところも良い。
読了日:5月30日 著者:吉田史朗,和田竜
ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖感想
児童書ながらも本の大きさ分厚さにちょっとひるんだが、たいへん読みやすくするすると読み終えた。異世界を旅するワクワク感よりも観念的で教訓めいたメッセージが前面に出た内容。そういう意味では堅牢な良書なんだろうなあとは思うものの、いまいちなにかを啓発されるわけでもなく。なんか合わないなあ。
読了日:5月26日 著者:ラルフイーザウ
アイアムアヒーロー 公式アンソロジーコミック: 8 TALES OF THE ZQN (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 公式アンソロジーコミック: 8 TALES OF THE ZQN (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス)感想
個性の強い漫画家陣の作家性が爆発しまくってて、面白い。花沢健吾作品は一応下敷きにしてある程度で、あとはそれぞれ独自の切り口がひたすら新鮮。個人的には最初のいちゃラブな話が、好き。
読了日:5月25日 著者:水沢悦子,横槍メンゴ,石黒正数,オジロマコト,伊藤潤二,鳥飼茜,乃木坂太郎,吉本浩二
アイアムアヒーローinOSAKA (ビッグコミックススペシャル)アイアムアヒーローinOSAKA (ビッグコミックススペシャル)感想
…うん、まあ頑張ってる感はあるけどそんだけの話というか。根本は自分の彼女を奪還するという悪い意味でシンプルな話。ゆえにパニックやゾンビが飾りなだけになっているのが大きな問題点。で、画力演出は本家より格段に落ちるしなあ。
読了日:5月25日 著者:
アイアムアヒーロー 20 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 20 (ビッグコミックス)感想
現在のところの最新刊に追いついた。一気にお話がまとまってきたしまだまだ波乱はあるだろうけれども、確実に完結はする漫画のように思う。セカイ系的展開にもなってきたが、これまでの伏線がちゃんとあって、ここまで堂々とやられると感服する。また、私は過去の花沢健吾作品ではルサンチマンに思い入れがあり、アイアムアヒーローでも同じものを描こうという意志が感じられる。バーチャルリアリティとパニックホラーとジャンルはまったく違うのに、核の部分が相通じるところは作家性だなあ。次巻待ち。
読了日:5月25日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 19 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 19 (ビッグコミックス)感想
冒頭の妙に愛嬌のある怪人物が思索しながら、スペインの街をさすらう様は哲学的で味わい深い。またゆっくりとサブストーリーが本筋に重なってきて、そろそろ作品のステージがまた上がりそうな予感。
読了日:5月25日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 18 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 18 (ビッグコミックス)感想
この巻だけはまるで青春ロマンのように読んでしまった。今までにもあったけれど、滅びの世界だからこそみえるきらめきみたいな描写上手いよなー。ここでエンドというのはある意味幸せだけど、当然そうはならないし物語は続く。
読了日:5月25日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 17 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 17 (ビッグコミックス)感想
コロリ隊長、性癖はキモいがカッコイイ。ZQNに対抗する手段の工夫とか、妙に感心する。同じ漫画家でも容姿が近くても英雄とは対照的。
読了日:5月24日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 16 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 16 (ビッグコミックス)感想
な、なんとあっけない…。ここは描写が淡々としているだけに余計精神的にくる。本当につかの間の平穏だったのか。そして変容する世界の禍々しさ、気持ち悪すぎる。しかしどこかで何かを期待しまくっている自分がいる。
読了日:5月23日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 15 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 15 (ビッグコミックス)感想
風景描写が素晴らしいのも当然あるが、破滅的世界が恐ろしかったはずの作品なのに、いつのまにやら憧憬すら抱かせる居心地の良いものに思えてきた。今の展開が比較的穏やかだしつかの間のことなのかもしれないけれど、なにか生きている実感のようなものがある。
読了日:5月23日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 14 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 14 (ビッグコミックス)感想
混浴風呂に入りたいがために銃一丁で命懸けで奮闘するという、熱くて感情移入する展開。いやはや、面構えも立ち姿も男らしくなりましたなあこの主人公。
読了日:5月23日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 13 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 13 (ビッグコミックス)感想
ようやく話が英雄パートに戻ってきたが、なにか不思議な穏やかさ開放感がある。作品がこれまでと別種の魅力を放ちだしたというべきか。会話からも世界観の広がりを感じた。正直ここ数巻読むモチベーションが下がりつつあったものの、またテンションが上がり始める。
読了日:5月23日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 12 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 12 (ビッグコミックス)感想
別パートの話と割り切って読んでいたら本筋と内容とテーマが重なってきた。急ピッチで変化を繰り返すタイプではなく、緩やかなうねりのように上がってくる漫画だなこれ。
読了日:5月23日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 11 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 11 (ビッグコミックス)感想
今回は完全に別グループの話になり正直言って、序盤にあった異常なまでの緊迫感がついに途切れてしまった。だからといってこの漫画がつまらなくなったと言いたいわけでは、ない。作品そのもののステージを大きくするための下地作り段階だと思うので。このへん炸裂するのはまだまだ後だろうし様子見。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 10 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 10 (ビッグコミックス)感想
少しずつ話の柱が一本一本増えている感じ。そのぶん今のところ展開がもどかしいが、これが太い流れになっていくことに期待する。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 9 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 9 (ビッグコミックス)感想
台湾編から世界の変貌が描かれたり、一方で主人公が状況に慣れ始めていたり主に変化が描かれるブリッジ的内容。前巻で一旦のクライマックスを迎えた気がするので、ここからどういう方面に盛り上げるか?
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 8 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 8 (ビッグコミックス)感想
ひょお〜!来ました活劇的カタルシス。ここは主観的視点での描写が効果的で実に上がるっ。ショットガンのひたすら連射はかっこ良すぎて、誰ぞ女の子が見てないのがもったいない。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 7 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 7 (ビッグコミックス)感想
漫画表現の豊かさが作品として頼もしく、読者としては不安さに巻き込まれる。物理的にも抽象的にもヒエラルキーの安定しない感じがなんとも嫌であるし、何かしら主人公に積極的行動を期待してしまう部分もある。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 6 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 6 (ビッグコミックス)感想
いい感じでユーモアが前面に出てきたなあ。クソ真面目に世界や倫理について論議してたのにモテ話になってニヤける主人公に爆笑。それとゾンビ少女萌え。で、いよいよショッピングモールと定番の展開へとお膳立ては整った。次はどうなるか?
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 5 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 5 (ビッグコミックス)感想
序盤の強烈なショックはなくなってきたものの、恐怖が複合的になってきた。何気ない風景が怖い、群衆が怖い。その上に異変が、怪異が突発的に時には静かに進行する。主人公目線だけでなくマクロな視点の描写がようやく盛り込まれてきたが、ここにもアイロニーやブラックユーモアが漂う。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 4 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 4 (ビッグコミックス)感想
この巻になっても怖いが女子高生ヒロインが出だしてから、楽しくもなってきた。主人公が男性としても、大人としても頼りないし、かといって自分がこの状況に立たされたらやっぱり頼りないだろうしなあ。それでも破滅的状況に女の子と二人っきりって憧れるじゃん?
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 3 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 3 (ビッグコミックス)感想
タクシーの場面のブラックユーモアが凄まじい。主人公がやたら道徳を守ろうとするのが物哀しく、切羽詰まった感じがした。闇の恐怖、孤独の辛さ寂しさの表現があまりにも豊かで恐ろしく読むながらも、一方で漫画を読む快楽を感じる。女の子が出てくると気持ち的にやすらぎますな。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 2 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 2 (ビッグコミックス)感想
ひぃ〜めっちゃ怖い!でもってめっちゃ面白い。恐怖の横にもちゃんと日常があって、またその日常がぶっ壊れていく描写がたまらん。絵柄も漫画としても作り込みがリアルなのに、現実感の無さが嫌。もしかしたら主人公同様、崩壊した現実を受け入れたくなくなってしまっているかもだが。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)感想
不安と不穏が漂う中、リアルな絵柄で現実と虚構の曖昧さを見せられ、精神的に突っつき回され、最後に恐怖を叩きつけるこの呼吸が素晴らしい。1巻はほとんど予兆で何かがようやく起こるところまでではあるが、良く出来た導火線には発火する前でも魅せられる。
読了日:5月22日 著者:花沢健吾
引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2)引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2)感想
現代で言うところの「引きこもりオタク」な侍が主人公。大役を押し付けられて意外な才能を発揮、成長していく様は読みやすく程よくユーモアがあって楽しい。また数々の難関をクリアしていく展開は痛快。欲を言えば、深みがない。主人公以外の人物の描き込みはあっさりすぎるし、重厚な人間ドラマになりそうなところはすっ飛ばしてしまう。終盤はダイジェストめいている。しかしあえて書き込まないことで、ライトなエンターテイメントとしてスッキリ。気持ちのいいハッピーエンドを迎えられると言えよう。これも映画化すると面白いかもねー。
読了日:5月19日 著者:土橋章宏
明治剣狼伝―西郷暗殺指令 (時代小説文庫)明治剣狼伝―西郷暗殺指令 (時代小説文庫)感想
ミッションもの冒険小説定番の内容と展開で、すこぶる好みの作品なのにストレートに楽しめないところがありもどかしい。バックボーンはよく描けているのに、人物描写が薄めで肝心の活劇行に線の太さがあまりない。序盤のセットアップのパートでもうちょっと気分的にノセてほしかった。しかし後半、伝奇的にぐいぐいスケールが大きくなる展開はかなり良い。もっとボリュームがあってもいい作品じゃないかと。そのへんパワーアップした著者の新作が出るようであれば、読んでみたいですね。
読了日:5月19日 著者:新美健
しばられ同心御免帖 (徳間文庫)しばられ同心御免帖 (徳間文庫)感想
外来語、カタカナ、現代的ワードが飛び交うやたらテンションの高い文章。ライトノベルばりのフォントいじり。濃すぎるキャラが奔走するポップでギャグが前面に出ている内容。それでも時代小説として、また捕物帳としての地盤やお話づくりはしっかりしていてちゃんと読ませる。こうなるとむしろそういった型すら破壊ほしいぐらいではあるが、話数を追うごとにノリも良くなるのでそういう意味でも面白い。エピソードを重ねれば重ねるほどキャラの掛け合いや悪ノリが激しくなるタイプの作風と見たので、続刊希望。
読了日:5月19日 著者:杉澤和哉
僕が僕であるために。(1) (ガンガンコミックスJOKER)僕が僕であるために。(1) (ガンガンコミックスJOKER)感想
一週間フレンズ。の後日譚がまず目当てで読んだら、本編も面白かった。設定はよくありがちなのに切り口が独特。モノローグが多いのに感情に溺れてる感じがない。演出も控えめなのに魅力的。ちょっと不思議な味わいがある。まだお話は始まったばかりなので愛着が湧くとまではいかないけれど、まずは絶妙なツカミの第1巻。さてその後の一週間フレンズの方は思ったより短めだったけれど、長谷くんと藤宮さんを見てるだけで幸せなのでこれでいいのさ。
読了日:5月13日 著者:葉月抹茶
田中くんはいつもけだるげ 5.5 OFFICIAL TANAKABOOK (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ 5.5 OFFICIAL TANAKABOOK (ガンガンコミックスONLINE)感想
かなり読み応えのあったファンブック。というより主人公の田中くんに影響されて私も気怠く読んでいたらしく、細かい設定とか人物像把握出来てなかった。そのへんいろいろと整理出来て良かったです。それに記事が充実してるしおまけ漫画も面白い。冷静に考えたらけっこう登場人物多いし人間関係絡んでるんだよなあ。特に作中あんまり語られないそれぞれのプロフィールがあって興味津々でした。
読了日:5月13日 著者:ウダノゾミ
田中くんはいつもけだるげ(5) (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ(5) (ガンガンコミックスONLINE)感想
したーんしたーんしたーんに爆笑。ここは絵の脱力感もあって最高。私はスポーツするのめんどくさい人だけどここまで出来んわ。雨の日にもっさりモード宮野も可愛い。巻数を追うにつれひたすら女子力が上がる太田やら、最後の新キャラと田中くんとの絡みが可笑しい。
読了日:5月13日 著者:ウダノゾミ
田中くんはいつもけだるげ(4) (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ(4) (ガンガンコミックスONLINE)感想
けだるげに過ごすために妙な努力をしている田中くんがちょっとけなげ。一方、1人だけラブコメモードの白石さんの空回りっぷりが可愛い。気持ちはわかるけど今のところお似合いの二人って感じじゃないんだよね。でも頑張れ。いや頑張らないほうが良いのかな?
読了日:5月13日 著者:ウダノゾミ
田中くんはいつもけだるげ(3) (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ(3) (ガンガンコミックスONLINE)感想
けだるげながらも季節のイベントがあったり、そこはかとないドラマの予感はある。けれども田中くんだけはいつも変わらず。こうなってくるとクールというかもうハードボイルドですな。花火大会から文化祭という展開は、ゆっくり時間が流れている感じがあって好き。
読了日:5月13日 著者:ウダノゾミ
田中くんはいつもけだるげ(2) (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ(2) (ガンガンコミックスONLINE)感想
2巻も読むのに時間が掛かる。ちゃんと面白いんだけど、田中くんのペースに巻き込まれてページを繰ると異様な眠気が。私はけだるさを体得しているんでしょうか?どっちかというと私の怠け癖が刺激されてる気もするが。けだるそうながらも頑張っている田中くんは偉いのかもね。あと女性キャラはものすごーく元気で、思いっきり行き違ったりしてる様が可愛かったり可笑しかったり。白石さんが少女漫画的に片想いしてるのも、本人が一生懸命なだけに妙にユーモラスな雰囲気が漂う。
読了日:5月11日 著者:ウダノゾミ
田中くんはいつもけだるげ(1) (ガンガンコミックスONLINE)田中くんはいつもけだるげ(1) (ガンガンコミックスONLINE)感想
アニメから入って原作漫画を読む。読んでる間の体感時間がとても長い気がする。主役の田中くんのペースに巻き込まれちゃうからかな?程よく肩の力が抜ける。でもそれだけじゃなくって、女の子キャラが生き生きしてて良いです。特に勝手に動揺しまくってる白石さんが可愛いねー。
読了日:5月10日 著者:ウダノゾミ
侵略!イカ娘 22 (少年チャンピオン・コミックス)侵略!イカ娘 22 (少年チャンピオン・コミックス)感想
最終巻だけど、まったく終わった巻のない22巻。もちろん良い意味で。ただ、ものすごーく長い夏休みが終わったような気持ちだけがある。あと絵とキャラクターの安定感が凄い。特段に尖ったところのない作品なだけに、なんでもない場面からにじみ出る魅力と地力。カラー扉絵が1巻表紙のリニューアルだったり、アニメ第1話の場面を意識したコマがあったり原点を忘れてないのが伝わってきますね。イカ娘はまた新連載が始まったりして良いタイプの作品だと思うし、作者もその気があるようで嬉しい。いつかまた会える日まで、しばしのお別れでゲソ!
読了日:5月7日 著者:安部真弘
一週間フレンズ。7+1 友達ブック。 (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。7+1 友達ブック。 (ガンガンコミックスJOKER)感想
う、うーん。ゆるふわな紙面にピュアすぎる台詞が並んでいる紙面は、いくらないんでも照れくさいです。完結巻読んだ直後でもあったし、こういうのはちょっと間を置いて読むと、振り返りにちょうど良くなるかな?と。今回もカラーイラスト収録は嬉しかったし、なんといっても後日譚。高校生活が閉じられていって開けた未来がある。このエピソードがあってこそ座りがいいし、本当に作品が完結した気持ちになりました。
読了日:5月7日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。(7)完 (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。(7)完 (ガンガンコミックスJOKER)感想
完結巻。正直、後半の巻は引き伸ばし感があって緊密度が落ちた印象。それゆえに収まるべきところに収まるはずのラストもちょっと弱い。本来はもっとコンパクトにまとまるべき作品だったんだろうな。しかし話数が伸びたゆえに描かれたサブエピソード的なお話は良かったし、膨らみが出たとも言える。すっきり構成されたアニメ版から原作漫画という流れが私的に良かったのか、最後まで興味深く読めた。紙面に漂う清浄な空気感が良かったし、もう一歩踏み込まない加減はもどかしいと言えばもどかしいけれど、それがちょうどいい気もします。
読了日:5月7日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。(6) (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。(6) (ガンガンコミックスJOKER)感想
長谷くんが空回りしてたり一人相撲状態でちょっと辛いが、まだ高校生だからこその不器用さではあるな。この巻はむしろ過去編というべき中学時代のエピソードの方が読みどころといった感じ。長谷くんと桐生くんの出会いの話が良かったし、藤宮さんと一瞬ながらも初対面する場面も印象に残る。後は次の最終巻次第。
読了日:5月6日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。5.5 FANBOOK トモダチのキオク。 (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。5.5 FANBOOK トモダチのキオク。 (ガンガンコミックスJOKER)感想
淡いタッチのカラーイラストがとても良い。作者インタビューも興味深い。エピソードの振り返りやキャラクター紹介は5巻までを一気読みしてきた直後なので、あんまり嬉しさがない。これはタイミングの問題でもう少し時間を置いて読み直すと、懐かしいアルバムをめくっている感じが出そう。それでもこれまでの良いおさらいになったので、本編6巻へ。
読了日:5月6日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。 (5) (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。 (5) (ガンガンコミックスJOKER)感想
あいかわらず面白いけどちょっとつらい展開に入ってきて、最後にドーン!かといって登場人物に誰一人嫌なやつがいないし、この作品のトーンからしてこの後見るに耐えないドロドロにはならないかと。長谷くんがこの試練を乗り越えてくれることに期待。
読了日:5月6日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。 (4) (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。 (4) (ガンガンコミックスJOKER)感想
文化祭のパートはアニメには無かったのでより新鮮に読めた。二人のイチャイチャ感がまたたまらんですな。展開的にはショッキングなことがあったり不穏な雰囲気も漂ってるけれど、完全に暗くなってしまわないよう留まってるバランスが良いです。
読了日:5月6日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。(3) (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。(3) (ガンガンコミックスJOKER)感想
この巻で藤宮さんに他の友達が増えながらも、主人公の長谷くんとの仲がより急接近していく流れは微笑ましいやら、ドキドキするやら。それだけに終盤の叩き落とすような展開がキッツいね。次巻へ。
読了日:5月5日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。(2) (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。(2) (ガンガンコミックスJOKER)感想
2巻の展開もアニメを見て知っているんだけど、それで面白さが目減りしていない。作品の魅力がお話だけじゃないってことだよね。藤宮さんの愛らしさと独特の透明な空気感が心地良い。
読了日:5月5日 著者:葉月抹茶
一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)感想
アニメを放送当時に見ていて好きだったけれど、この原作漫画は初めて手に取る。お話は知っていてもちゃんと面白い。四コマパートが多いのでまたリズムが違うし、空気感も違う。で、漫画でも藤宮さんの可愛らしさにやられる。アニメと比ると漫画の方の藤宮さんは小動物的な雰囲気がある。ふわふわした中にドキドキがあって良いです。続けて読んでいこう。
読了日:5月5日 著者:葉月抹茶
プラチナエンド 2 (ジャンプコミックス)プラチナエンド 2 (ジャンプコミックス)感想
二転三転なんてどころじゃない急展開の連続に唖然呆然。まったく出し惜しみということをしませんな。デスノート序盤のドライヴ感再び。デスノートばりの知略の応酬がすでに猛烈な勢いで叩き込まれる。作品がどこに向かうのか、まるでわからないワクワク感。内容はデスノートを想起させるのに、明らかにデスノートとは反対の地平を目指していることはハッキリ伝わる。全編先が気になって、あっという間に読めた。
読了日:5月2日 著者:小畑健

読書メーター

2016-05-10

4月の読んだ本 まとめ

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2371ページ
ナイス数:3113ナイス

モテるマンガ  2巻 (ヤングキング・コミックス)モテるマンガ 2巻 (ヤングキング・コミックス)感想
なんか良い事言ってるっぽいがぜんぜん頭に入ってこねえっ!前巻より下ネタ度アップ。それによってギャグのキレまでアップ。笑ってもたので変なテンションに突入。今回は完全にギャグ漫画として読んでしまった。まあこういうのって深刻に考えるよりは、笑い飛ばせる余裕を持ったほうがプラスだと思うので結果オーライ。それで実際にモテるかどうかは、わからんけどね。
読了日:4月30日 著者:ゆうきゆう・原作,ソウ・作画
モテるマンガ 1 (ヤングキングコミックス)モテるマンガ 1 (ヤングキングコミックス)感想
ゆうきゆう×ソウ作品恒例の自虐的なボケとツッコミ連打。その上に極論を勢いのある大ゴマで言い切る島本和彦漫画メソッドが加わって、まず単純にギャグ漫画として面白い。んでモテ指南漫画としてもなんか説得力ある事言ってるようだし、ほんとにモテそうな気がしてきたんでそれで良いんじゃーない?こういうプラス思考に持っていく感じが、いかにも精神科医原案ですね。
読了日:4月30日 著者:ゆうきゆう
虎に似たり―あっぱれ毬谷慎十郎〈1〉 (時代小説文庫)虎に似たり―あっぱれ毬谷慎十郎〈1〉 (時代小説文庫)感想
主人公が一本気で直情型、それでいて滅法強いとなると、読者としては行動を追っていくだけで楽しい。簡潔な文章も乗りやすく脇キャラが立っているし、テンポ良くあれやこれやと出来事は起こるし、慎十郎がその度活躍するのでまったく退屈しない。前半の天真爛漫さに比べると、後半のはっきりした敵との対決ドラマは急きすぎな印象。主人公が世の中の苦味を知って成長するパートでもあるので、もうちょっと紙幅が欲しかった。でも文庫一冊でこれだけ盛り込んでくれたら十分なサービス。痛快だし、さらなる味が出そうなのでシリーズを継続して読もう。
読了日:4月28日 著者:坂岡真
ちょびっツ 1 (ヤングマガジンコミックス)ちょびっツ 1 (ヤングマガジンコミックス)感想
これ凄いな。15年ぐらい前の作品ということで、パソコンやネットに関する描写は時代性を感じる。設定もちょっと甘い気がした。で、作品そのものも陳腐といっていいぐらいのパーツで組んでいる。なのにこの垢抜けよう。細部には古さを感じても、作品そのものが古くなってないんだよなー。まだ導入で終わったけれど、きっちりつかまれたので続けて読んでいこう。
読了日:4月14日 著者:CLAMP
恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)恋は雨上がりのように 1 (ビッグコミックス)感想
なんてことない話だし、大したことは起こらない。が、作品に漂う清浄な空気感が良い。人間関係が行き違う展開なのに距離感も良い。面白いというより、心地良いですね。
読了日:4月14日 著者:眉月じゅん
コージジ苑 第一版 (トクマコミックス)コージジ苑 第一版 (トクマコミックス)感想
コージ苑のリニューアル現代版かなと思ったら、時事風俗政治をネタにした4コマ漫画といった内容。相原コージの漫画が下品なのは昔からだけど、現実にあったことや人物をほとんど下ネタでおちょくるだけというのも幼稚すぎね?で、センスの方は古いし無表情で読み終わった。
読了日:4月14日 著者:相原コージ
ハレンチゴルファー十べえ (GSコミックス)ハレンチゴルファー十べえ (GSコミックス)感想
ゴルフよくわからんけど、永井豪作品のヒロインクロスオーバーや小ネタが楽しいのでそっちメインで読んでしまった。ダイナミックプロのオールドファン向けといったところでしょうか。
読了日:4月14日 著者:永井豪
クロエの流儀 (ニチブンコミックス)クロエの流儀 (ニチブンコミックス)感想
あちらこちらでこの漫画の画像がネタにされてるのを見て読んだら、ほんとに説教してるだけの漫画だなあ。んでいろいろ反感も無くはないけど批判的意見も先にこれまたあちらこちらで読んでしまったので、これはこういうものだという妙な割り切りができてしまった。つか説教が新聞の社説や読者欄みたいで親父くさいし、それを見た目外人の女子高生に言わせるギャップ狙いなんでしょうな。でもそれが面白味になってなくてクロエがただ単に感じ悪いです。説教されるマナー違反の人以上に。
読了日:4月13日 著者:今井大輔
闇の守り人 (新潮文庫)闇の守り人 (新潮文庫)感想
著者が「ファンタジーの皮をかぶったハードボイルド大河物語だ」といった趣旨のコメント出していたが、この巻は特にハードボイルドな味わいがあった。恩人の汚名を晴らすため捨てた故郷に舞い戻る一匹狼ってお話からハードボイルドっぽい。しかもそれが異世界が舞台で女性主人公で成り立っているのが面白いし、めちゃカッコイイ!またファンタジーとしても前作と土地柄が変わると、また違う風習や価値観がしっかり描かれ世界観の厚みを感じる。2冊目でこれだから全巻読み切ったらどれだけ壮大になるのか?続けてシリーズを読んでいこう。
読了日:4月10日 著者:上橋菜穂子
進撃の巨人(19) (講談社コミックス)進撃の巨人(19) (講談社コミックス)感想
久々の、そして怒涛の巨人バトル巻!絶叫、戦略、驚嘆、慟哭、逆転、唖然と瞬間風速が上がりまくる。暴風雨が吹き荒れるがごとき一冊ではあったが恐るべきことにまだ風は止まっていない。ライド感が強烈。
読了日:4月9日 著者:諫山創
三銃士(新装版) (講談社青い鳥文庫)三銃士(新装版) (講談社青い鳥文庫)感想
NHKで放映のドラマ「マスケティアーズ」を見た機会に。児童向けリライト版なので展開が慌ただしいのは仕方がない。その代わりもの凄いテンポで次々事件は起こるし、読みやすいので一気に読めた。児童書なりにミレディの執念深い悪女っぷりもよく描けていて恐ろしい。後半は主役4人を完全に食ってしまいましたな。面白かったので前に読んでるけど、大人向けの完訳版でも読み直したい気になった。最初の三銃士パートだけじゃなくて、ダルタニャン物語全編を読みきってしまいたいが長いのでタイミングを見てにしよう。余談ですがドラマも良かった。
読了日:4月5日 著者:藤本ひとみ,K2商会

読書メーター

2016-04-16

3月の読んだ本 まとめ

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4289ページ
ナイス数:3399ナイス

アニメ監獄学園を創った男たち (ヤンマガKCスペシャル)アニメ監獄学園を創った男たち (ヤンマガKCスペシャル)感想
これアニメ放映前に読めたら凄い予告漫画としてインパクトあったかも。いや、現在読んでもインパクトあるけどさ。島本和彦「燃えよペン」の嵐の転校生アニメ化のエピソードを思い出した。漫画としての見せ方演出も島本作品に似てますね。どこまで事実かフィクションかわからんけど、おそらく誇張表現が派手すぎるのが作ってるぐらいで、だいたいは事実な気がする。思い返しても強烈な面白さのアニメだった。作中の鈴村健一のように私も二期切望しております。それと平本アキラの原作漫画は未読なのでいずれ手にとってみよう。
読了日:3月31日 著者:ハナムラ
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (9) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (9) (ガンガンコミックスONLINE)感想
web連載で内容は知っていたけれども、修学旅行編は単行本でまとめて読むと面白さ倍増。自由行動の話が今までありえなかったオチがついてハートウォーミング。これでもこっちも成長したな、と思いきや次の二人部屋の話のえげつない態度に爆笑。ぜんぜん成長してねえっ!それでも友人が増えたことによってこの辺りから漫画の方向性がちょっと変わってきたよな。この作品なりにドラマチックにはなってるし。私的にはヤンキーの吉田をもこっちがキレさせる展開が好き。あと小宮山にはもうちょっと親切にしてやれよ、といつも思う。
読了日:3月23日 著者:谷川ニコ
ハイキュー!! 3 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 3 (ジャンプコミックス)感想
バレーボールってこういうスポーツだったんかいっ!と、今更知ることがたくさん。そういう情報の部分も面白いけど今のところドラマチックに上り調子の展開が続いて気持ちがいい。いつまでもこういう流れというわけにはいかんし、かといって面白さを持続させにゃーならんだろうしどう持っていくのか?続刊に期待。
読了日:3月23日 著者:古舘春一
てーきゅう10 (アース・スターコミックス)てーきゅう10 (アース・スターコミックス)感想
ひたすら女の子がボケまくるしかないが、妙な中毒性がある。しかし以前の登場したキャラが出てきてもまったく思い出せない。
読了日:3月23日 著者:ルーツ
てーきゅう9 (アース・スターコミックス)てーきゅう9 (アース・スターコミックス)感想
あまりの本筋の無さに、過去出てきたらしきキャラが出てきてもなんだか記憶が曖昧だし、マジかネタかボケかわからんし、読み終わったら漫画の内容もよく覚えとらんしと、まあこういう感じで脳みそが柔らかくなるけど楽しいのでそれで良いんです。
読了日:3月23日 著者:ルーツ
てーきゅう 8 (アース・スターコミックス)てーきゅう 8 (アース・スターコミックス)感想
ひたすらボケっぱなしギャグ。アニメ見慣れてると読むテンポが難しい。
読了日:3月22日 著者:ルーツ
おそ松くん (1) (竹書房文庫)おそ松くん (1) (竹書房文庫)感想
赤塚漫画は後のかなりぶっ飛んだ作風のものしか読んだことないので、おおらかな雰囲気が逆に新鮮。といっても当時はこれで攻撃的だったのかもしれないが。時事ネタをちょいちょい入れてあってわかるものと、わからないものがあったり。「地球は青かった」がよく出てくるのはガガーリンか。バナナとコレラで検索してみたら当時そういう騒動があったらしい。チビ太とかイヤミやら脇キャラが出てこないので、この段階はまだエンジンが掛かる前なんかな?
読了日:3月22日 著者:赤塚不二夫
Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)感想
Go!プリンセスプリキュアは全編とても面白かったので各話おさらい出来るのがありがたい一冊。ヴィジュアルが値段のわりに充実しているのが嬉しいし、各設定も読める。一番興味深いのはやはりスタッフインタビューで、かなり手探りしながら作っていたのがわかった。その上でいろいろ工夫したようで、そのへんの苦労がちゃんとアニメーションとしての面白さに反映されてましたなあ。来年の今の時期には魔法つかいプリキュア!のオフィシャルコンプリートブックが読めるといいね。
読了日:3月22日 著者:
精霊の守り人 3 (ガンガンコミックス)精霊の守り人 3 (ガンガンコミックス)感想
完結巻。怪物ラルンガをめぐるアクション描写が漫画ならではの迫力。原作小説を読んだ直後にこの漫画版を読んだが、十二分に読み応えがあった。同じ話を繰り返し読むにしても小説には小説の、漫画には漫画なりの表現があって楽しめる。また藤原カムイが漫画表現の地力を見せてくれたのも素晴らしい。明日から放映が始まるドラマ版が映像表現ならばこその魅力があるとなお嬉しい。そしてアニメ版も評判良いようなのでいずれ鑑賞しよう。
読了日:3月18日 著者:藤原カムイ,上橋菜穂子
精霊の守り人 2 (ガンガンコミックス)精霊の守り人 2 (ガンガンコミックス)
読了日:3月18日 著者:藤原カムイ,上橋菜穂子
精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)感想
原作小説を再読した機会に漫画も再読。まったく小説通りな印象で今のところ忠実なコミカライズ。そして漫画ならではの魅力もちゃんとあり、異世界の風景や風俗など細かい部分の描き込みに雰囲気がある。また水の表現やアクションシーンが素晴らしい。次巻へ。
読了日:3月18日 著者:藤原カムイ
精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)感想
再読。あれ?こんなにアクション激しい内容だっけな。まあとにかくお話を忘れてたおかげで、まっさらな気持ちで楽しく読めた。活劇としてもファンタジーとしても面白く、なぜ以前の自分が一冊目以降読もうとしなかったのかわからない。ちょい説明過多なのが気になる、ぐらいしか言うことがない。んでこのあたりの設定も後々シリーズとして効いてくるんだろなあ、と。ということで今回は続けて読んでいこう。
読了日:3月18日 著者:上橋菜穂子
闇の傀儡師〈下〉 (文春文庫)闇の傀儡師〈下〉 (文春文庫)感想
下巻もたいへんに面白く、派手な筋立てで意識して伝奇ロマンを書いているにしても最終的に藤沢周平らしい小説として結実。読み終わってみると活劇よりもしっとりした人間ドラマが印象に残る。また背後にあった陰謀が徐々に見えてくる不気味さにも味があり、「闇の傀儡師」というタイトルの秀逸さも染みてくる。ただ逆に考えれば藤沢作品としては装飾過多にも思えてしまう。やはりシンプルな内容の方がこの筆致は引き立つような気がする。資質が伝奇向きの人ではないし、これ一作のみというのも納得。いろんな意味で屹立した作品ではあった。
読了日:3月17日 著者:藤沢周平
お父さんお母さんのためのプリキュア新聞 2016年♡春号お父さんお母さんのためのプリキュア新聞 2016年♡春号感想
ここ数年この時期に、プリキュア新聞で新作の予習をしてオフィシャルコンプリートブックで前作の復習をするのが恒例になってきた。創り手側の今後の展望が興味深い。今やってる映画も気になるけどなかなか観に行く勇気がでないのよな。記事も充実してたので良かったように思います。Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブックの方が近々出るのでそちらも楽しみ。
読了日:3月16日 著者:日刊スポーツ新聞社
NHK放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」SEASON1 完全ドラマガイド (エンターブレインムック)NHK放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」SEASON1 完全ドラマガイド (エンターブレインムック)感想
ドラマ鑑賞のための予習に。この本に収録のフォトやTVの番宣を見る限り、とても面白そうではあるが、やはり本放送を見ないとなんとも言えない。でも出来うる限り良質な作品になっていることに期待。それと原作シリーズ序盤しか読んでないから弾みをつけて、全巻読んでしまおうと思案中。
読了日:3月16日 著者:
闇の傀儡師〈上〉 (文春文庫)闇の傀儡師〈上〉 (文春文庫)感想
藤沢周平にしては珍しい派手な伝奇活劇。そして人物の造形や配置、文章の豊穣さしなやかさは逆に藤沢周平らしい。設定が大きいのに細部の地に足の着いた描写が絶妙。これによって全体に緊張感や焦燥感が漂う。敵の八嶽党ははっきり全貌を見せず、時に誰が敵やら味方やらわからなくなる展開は上質のサスペンススリラーのごとし。上巻はまだ抑え気味に思うが、現段階でたいへん面白いのでこの勢いのまま下巻へ。
読了日:3月16日 著者:藤沢周平
遺恨―鬼役〈4〉 (光文社時代小説文庫)遺恨―鬼役〈4〉 (光文社時代小説文庫)感想
シリーズ4冊目にして良い感じにユーモアが漂ってきたし、ホームドラマ的な雰囲気も楽しい。収録4編それぞれに味わいが違ってなかなか面白かった。地道に一定の間隔で読むのには最適なので、この後もシリーズを追っていきたい。
読了日:3月12日 著者:坂岡真
黄金の剣士 島原異聞 (招き猫文庫)黄金の剣士 島原異聞 (招き猫文庫)感想
かなり大きい仕掛けを複数盛ってあって、これ一冊で全部やるの?と疑問ではあったがやっぱり全部展開はしなかった。それでも一定の満足感があるのは、コンパクトに上手く語れていてこの一冊でもまとまりがあるから。でも、大きなお話のほんの前哨戦までで終わってるのは間違いないわけで。続編があれば、こういうタイプの時代小説も少ないので応援したいが、続編出るかなー?
読了日:3月11日 著者:近藤五郎
影姫参上〈上巻〉 (コスミック・時代文庫)影姫参上〈上巻〉 (コスミック・時代文庫)感想
謀略で身分を追われた者が、長い雌伏を経て復讐するという巌窟王パターン。冒頭から波乱万丈のエピソードを次々と繰り出し、凄まじい勢いで展開するのでかなりの勢いで読めた。定番のパターンとは言いながらも細部にはオリジナリティーがある。しかし上巻3分の2過ぎたぐらいになるとどうにもテンションが下がる。各登場人物の魅力の無さが原因で、島田一男は初読みなのではっきりとは言えないけれど、そういう描写が苦手なんでしょうか?影姫に今で言う「萌え」的な描き込みがあってヒロインとしての輝きがあれば求心力も出るのだが。まあ下巻へ。
読了日:3月7日 著者:島田一男
女が、さむらい (角川文庫)女が、さむらい (角川文庫)感想
勝手に連作の捕物帳的な内容と予想して読んだらまったくそうではなかった。剣豪小説風であり伝奇ロマンのようでもある。あえて現代のモチーフを平気でばんばんぶち込むのが風野作品らしいし、それをユーモアでくるんで納得させるのも著者らしい。腕は立つが実戦ははじめたばかりというヒロインの成長とラブロマンスは今後確実に楽しめそう。面白そうなドラマの第一話までといったところでこの巻は終わるし、本題は次巻を待つとしか言えない。しかし仕込みはしてあるし、著者の手腕には大いに期待しているのでやはり続きは楽しみだ。
読了日:3月2日 著者:風野真知雄

読書メーター

2016-02-19

1月の読んだ本 まとめ

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3244ページ
ナイス数:4047ナイス

動物のお医者さん (1) (花とゆめCOMICS)動物のお医者さん (1) (花とゆめCOMICS)感想
なんとなく久々に再読。よく考えたら20年以上前の漫画なのに時代性を感じず、つい最近の漫画のような気がする。で、初巻から面白い。ただまだキャラの個性が炸裂してない感じかな。漆原教授は大人しいぐらいだし、菱沼さんにいたってはヒロインぽくすら見える。だいぶお話も忘れかけていたので再読にはちょうど良い時期だったのかも。人物以上に動物もキャラ立ちしていて楽しい。
読了日:1月28日 著者:佐々木倫子
日常 (10) (カドカワコミックス・エース)日常 (10) (カドカワコミックス・エース)感想
1コマ、2コマ漫画が多くて異常な勢いがあったなー。やたらドッキリ仕掛けられるわ怒涛の勢いのツッコミの連打やら、やはり長野原みおちゃんは素晴らしいよ。各キャラの将来が描かれてて、特になんだかよくわからん人になってるゆっこが凄まじくシュール。多少しんみりする部分があったが、カオスに振り切ったパワーの方が勝って大いに笑った。日常という漫画らしい幕引きだったと思います。最終巻まで楽しかった。いずれ読み直すなりアニメを観直すなりしたい。あらゐ先生の次回作にも期待いたします。
読了日:1月26日 著者:あらゐけいいち
月刊少女野崎くん(7) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(7) (ガンガンコミックスONLINE)感想
4コマ漫画なのに読み飛ばせず、あいからず濃いなー。糸電話やらコックリさんなど仕掛けも各話面白い。今回は瀬尾若松組に動きがあって楽しかった。特にハードボイルドで男前な瀬尾結月が異常に動揺しているのが可笑しく、そして可愛い。
読了日:1月25日 著者:椿いづみ
実録!34歳オタクが16歳女子高生と付き合ってみた件(1) (アース・スターコミックス)実録!34歳オタクが16歳女子高生と付き合ってみた件(1) (アース・スターコミックス)感想
タイトルに実録と入ってるし、作中でも本当の話ですと強調してくるだけに眉唾感だけが湧いてきて羨ましいとかラブラブな気持ちにまったくなれない。ここで描かれてることが本当に事実かどうか?という真偽を言いたいわけではなく、漫画内のリアリティーがなんとも薄い。実話を強調するわりにはディテールが甘すぎだし、ヒロインは女子高生で巨乳で可愛いだけの型しかなく、主人公は本当にそれを可愛いと思ってるだけでカップル成立では気持ちの入りようがない。それで起こる出来事だけは異常に波乱に富んでいてもなー。
読了日:1月25日 著者:荒木風羽,金谷拓海
モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス)モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス)感想
致し方がないことではあるが、ものすごい巻き展開。特に中盤の陰謀が交錯するあたりは忙しなさすぎで惜しい。されど粗筋をなぞるだけの漫画になっておらず、たいへんよろしい。絵に絢爛豪華さ重厚さがあって大いに気分が出る。人物の心理描写、感情表現など冴えるので気持ちも入った。ダイジェスト的とはいえ出来うる限り原作のエピソードを収めようという姿勢も嬉しく、12話で一冊の本としてちゃんとまとまっている。これだけ画力構成力、原作への理解があるならばせめて倍の分量で読みたい。でも原作に入るきっかけにもなる良い漫画ですね。
読了日:1月22日 著者:森山絵凪
月下花伝―時の橋を駆けて月下花伝―時の橋を駆けて感想
新選組や沖田総司はあくまでもモチーフで、現代の少女が生きることの意味を見出して成長するお話。メッセージ性に一本、筋が通っていてダイレクトに感銘を受ける。この作品そのものに時代劇映画や歴史時代小説への憧憬にあふれているのも好ましい。続けて続編の花天新選組を読んでみよう。
読了日:1月14日 著者:越水利江子
不死の猟犬 3巻 (ビームコミックス)不死の猟犬 3巻 (ビームコミックス)感想
ぐいぐい面白くなるなあ、この漫画。濃いキャラが次々出てくるわ躍動してるわスプラッターとバイオレンスに加えて、強烈なサディズムまで乗っかるきっつい味付けがたまらん。これで絵が端正だから下品にもなっておらず、絶妙なバランス。ユーモアもぐんぐん良くなっていて、最後の番外編には爆笑。こっから先がむっちゃ面白そうなので次巻が楽しみ。
読了日:1月12日 著者:八十八良
不死の猟犬 2巻 (ビームコミックス)不死の猟犬 2巻 (ビームコミックス)感想
おおっ!ぐっと面白くなってきたな。もともとスプラッターアクションとしても楽しかったんだけど、設定や世界観をかなり作り込んでいるのが見えてきた。また恋愛の絡ませ方が有機的で非常によろしい。惚れるか惚れられるかが命懸けの真剣勝負って趣向も先が気になるし、白雪姫のキャラが凄いね。サークルクラッシャーがこれほど凶悪な能力者になってしまうとは。インパクトで引っ張る漫画と思いきや、いろいろと小技が効いている。
読了日:1月12日 著者:八十八良
不死の猟犬 1巻 (ビームコミックス)不死の猟犬 1巻 (ビームコミックス)感想
2巻以降を読むために、再読。
読了日:1月12日 著者:八十八良
あらしのよるに(3) (講談社文庫)あらしのよるに(3) (講談社文庫)感想
いやはやドラマチック。ラブラブだったりドキドキハラハラしたり切なかったり。こんなにシンプルなのにこれだけのことが語れてしまうのか。読みやすくて分量が多いわけでもないのに、この満腹感。作品が持つ普遍性が力強い。実に良かったのでもっと早くに読んでおくべきだった。しばらく時間を置いてアニメ映画を見たり、小説版の方も読んだりしてみよう。
読了日:1月12日 著者:きむらゆういち
あらしのよるに 2 (講談社文庫)あらしのよるに 2 (講談社文庫)感想
お話はコンパクトだし、簡易な文章なのに思いきり気持ちが入る。友情物語というよりもはやラブ・ストーリーですな。ラフなタッチの絵がここぞというときにもの凄い重圧感を出してくるのにハッとさせられる。次の最終巻へ、いってみよう。
読了日:1月12日 著者:きむらゆういち
新・冒険スパイ小説ハンドブック (ハヤカワ文庫NV)新・冒険スパイ小説ハンドブック (ハヤカワ文庫NV)感想
「架空の冒険・スパイ小説全集」をチェックしたら37冊既読。作品解説は、各執筆者に愛や思い入れがあってよろしい。国産作家を取り上げてるのも旧ハンドブックとの違いですな。ただし!現在、気概を持って冒険小説を書いている樋口明雄の名が出てこないのはどういうことだ。収録の作家陣のエッセイは良かったが、作家論は読んだことがあるものが多く少し残念。月村了衛の「鷲は舞い降りた」推しが熱い!思わず読み返したくなったぜ。なのに別項で志水辰夫が、臭くて読めなかったと書いてるのに笑ってしまった。これを機会にいろいろ読んでみよう。
読了日:1月11日 著者:
侵略! イカ娘(21)(少年チャンピオン・コミックス)侵略! イカ娘(21)(少年チャンピオン・コミックス)感想
今回も平常運転で相変わらずの楽しさ。389話は著者がイカ娘という作品を自己分析している様が垣間見えて興味深い。また次の390話はアニメ1期であった野球回に対する漫画なりの返歌かな?とか思ってみたり。その他の話もいつものキャラたちが躍動して面白い。真冬なのにちょっとだけ夏の気分になれるのも良いしねー。それだけに、それなのに!あとがきが!ああああああっ!!あんまりだあっ。
読了日:1月9日 著者:安部真弘
orange(5) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(5) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
完全に心離れて読み終わってしまいました。SF漫画じゃなく少女漫画だと割り切って細かいとこ突っ込みすぎないようにしても、こう気になる点が多いと無理です。設定の扱いや回収がこうもぞんざいに終わってしまうとは。その上で人物の行動がこうも理性を欠いているとなるとついていけん。人を救いたいのか過去の自分に都合の良い恋愛をさせたいのか。心の弱い人がいるとしても、皆でよって気を使いまくるというのもなんか違うんじゃないの、と。浮かび上がる価値観も苦手。場面場面は読ませるので設定負けしない内容の作品だとまた違うかもですね。
読了日:1月7日 著者:高野苺
orange(4) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(4) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
いろいろ思うとこあるが次の最終巻で。
読了日:1月7日 著者:高野苺
orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
う、うーん。ちょっとしんどくなってきた。大筋のドラマの部分はそれなりに瑞々しいし悪くないと思う。主人公らが未来からの手紙に頼りすぎないようにするとかね。しかしそれ以前に、人の命が掛かってるのになんでちびちび目先の日付だけ読んで感情だけで行動すんの?全部読みゃあいいんじゃね?んで手紙の方ももっと具体的に書いたらんと混乱するだけやろ。とかそういうことの方が気になって気持ちが入らなくなってきた。いくら高校生とはいえ、これでは理性と知性がなさすぎ。初巻で気になってた懸念が大きくなっちゃったなあ。
読了日:1月7日 著者:高野苺
orange(2) (アクションコミックス)orange(2) (アクションコミックス)感想
より展開がドラマチックになってきたし、物語の目的もよりハッキリして面白くなってきた。最後の引きも気になるので次巻も読む。で、これは完全に私の好みかどうかの話なんだけど、作品そのものや主人公が理性的になる瞬間がもっとあってもよいのではなかろうか。どうしてもSF的な要素があると知性を求めてしまう。あるいはSF設定抜きの群像恋愛劇だったらもうちょい素直に読めるんだけどな。うーん、やっぱりこだわっちゃうなあ。
読了日:1月7日 著者:高野苺
orange(1) (アクションコミックス)orange(1) (アクションコミックス)感想
設定がまず面白くて目を惹かれる。少女漫画特有の心理描写にも味があり、主人公が手紙のまま行動しているだけでなく、自分と向き合って成長しようする姿もたいへんに好感。ただどうしても気になるのは未来の自分から手紙がくるというSF的な仕掛けにちゃんとした理由付けが物語上なされるかどうか?ということ。こればっかりは先を読まないとわからないが。作品そのものが感情に溺れすぎなきらいがあるのでどうも不安なんだなあ。そのへん良い意味で裏切ってくれることに期待します。
読了日:1月7日 著者:高野苺
あらしのよるに(1) (講談社文庫)あらしのよるに(1) (講談社文庫)感想
再読。オオカミとヤギの相容れぬはずの友情。短いながらも面白い。ほのぼのしているかのように見えて時折不穏な空気が漂うのがブラックだし、なんだか可笑しい。文章にも味があるし絵も飄々としてるね。さてこの二匹どうなっちゃうんでしょうか。今回は未読の残り2冊もちゃんと読みきっちゃいましょう。
読了日:1月6日 著者:きむらゆういち

読書メーター

2016-01-02

12月の読んだ本 まとめ

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3358ページ
ナイス数:3942ナイス

バンドーに訊け! (文春文庫)バンドーに訊け! (文春文庫)感想
当時は本の雑誌を購読していて、収録の書評をだいたいリアルタイムに読んでいたはず。20年以上前のだから取り上げてる作家にしても現役だったり、すでに消えていたり。なんだか無情だのう。書評のはずなのに私事がやたら書いてあってまるでエッセイ集のようにも読める。それゆえになんだか切ない情感が漂う。その切なさが他人事ではないのは当時これに影響されて読んだ本がたくさんあるからか。書評家・坂東齢人としてもっと活躍してほしかった。パソコン通信で本の情報やりとりしてるって羨ましかったね。今ここで私がやってるのも同じことかな?
読了日:12月30日 著者:馳星周
女賞金稼ぎ 紅雀 血風篇 (光文社文庫 か 51-4 光文社時代小説文庫)女賞金稼ぎ 紅雀 血風篇 (光文社文庫 か 51-4 光文社時代小説文庫)感想
うっひょー、これは面白い!小気味よい快作。復讐ものとして勘所押さえまくりだし、展開がキビキビしている上に捻りがあってグイグイ読ませる。退屈する瞬間がない。序盤はヒロインの造形が弱いかと思ったが、後半ひたすら行動を描くだけで立てるなど小憎らしいほど上手い。派手な見せ場が二段構えであったり、アクションメインかと思いきやミステリー的な伏線や仕掛けも丁寧で小技が効いてる。サービス満点の痛快娯楽復讐活劇。今から来月発売の続刊が楽しみで仕方ない。ベテラン作家の別名義だそうだが確かに手練の味わいと巧さ。
読了日:12月23日 著者:片倉出雲
神子上典膳 (講談社文庫)神子上典膳 (講談社文庫)感想
剣豪小説、冒険活劇、ある種の仕掛け、といろんな要素が入ってるし、各パーツ上質ではあるが、一冊のまとまりで考えるとカタルシスが弱い。剣戟場面の殺気は素晴らしいが勝敗がぼやかされる展開が多い。活劇としては主人公の造形がぼんやり焦点があってないので盛り上がらない。なんでそうなちゃってるのか?は終盤で腑に落ちて、ああなるほどではある。でもこれ、ここにいたるまでの展開をモヤモヤさせる効果になってないか。仕掛けとしては面白いんだけどさ。初期作品なので光るものがあってもまだ炸裂していない、といったところか。
読了日:12月23日 著者:月村了衛
魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編] (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)魔法少女まどか☆マギカ[魔獣編] (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)感想
安心と安定のハノカゲ氏によるまどマギコミック版。絵や演出が素晴らしく、アニメ版を上手く取り込んでいて、所々オマージュ的な場面や台詞の挿入も適切。魔獣の造形や見せ方がたいへん面白い。あとアクションやバトルシーンがほんとに上手くなったなあ。ということでヴィジュアル的には隙がないが気になるのは内容。戦う相手が魔女から魔獣に変わっただけの語り直しなだけに思えなくもない。それでも十分に読ませるから良いが、より高みを目指してほしいところ。1巻は土台で、ここから新しいドラマを作ろうという意志は感じられるので2巻待ち。
読了日:12月15日 著者:原案:MagicaQuartet,漫画:ハノカゲ
このミステリーがすごい! 2016年版このミステリーがすごい! 2016年版感想
国内外ともにベストテンどころかベスト20で読んでる本が一冊もない。かといって何かを読んでみようという気にもあまりならず。今のところ読書の興味がミステリーに向かってないようだ。まあ、いずれミステリー読みたくなったときの参考にはなると思う。
読了日:12月12日 著者:
この時代小説がすごい! 2016年版この時代小説がすごい! 2016年版感想
作家や出版社の2016刊行予定を知ることができるのはたいへん有難い。今年も自分なりに時代小説は読んできたものの、こうしてムックを見てみるともの凄い出版量。なんとなく忍者ものが復権してきている気がする。充実のブックガイドになっているかと思います。おかげで読みたい本が増えたけど、それより手元にある積読をじっくり片付けていかんとなあ。
読了日:12月10日 著者:
ワイルド7R(2) (マンサンコミックス)ワイルド7R(2) (マンサンコミックス)感想
冒頭の古都京都を舞台にしたバイクアクション、後半のショッピングモールでの大活劇など絵の密度、構図、発想はさすが望月三起也で目をみはる。しかしワイルド7として期待するものが足りなさすぎて、もにょる。描き下ろしコミックス一冊ではそりゃ無理な話なんだけれど、7人のキャラが立ってこそワイルド7だと思うし。あと一転して反撃に出るパートが短すぎるのでカタルシスが弱い。それでも新作が読めるのは嬉しいことではある。飛葉ちゃんが一歩引いてバックアップで、大悟が前面に出ているのは上手く世代交代してる感じがよく出ていて良いね。
読了日:12月10日 著者:望月三起也
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(2)(少年チャンピオン・コミックス・タップ!)死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(2)(少年チャンピオン・コミックス・タップ!)感想
独特の現実感を揺らめかせる感覚が良いなあ。心をぐらつかせ抉るような話もあればほのぼのもあり、超現実にすっ飛んでいくようなのが混ぜこぜに収録してあるので妙な不安定さがある。しかもあの手この手で表現されるのでクラクラしてしまう。そして読後感は、なんだか切ない。
読了日:12月9日 著者:阿部共実
進撃の巨人(18) (講談社コミックス)進撃の巨人(18) (講談社コミックス)感想
決戦前の前哨というべき内容。それでもドラマは濃く、いまだ新たな謎も提示されページを繰る手は止まらない。それぞれの思いが決算的に語られる一方、爆笑の食事シーンもあって可笑しいやら初期の展開を思い出して懐かしいやら。ラストスパートに向けてキリキリと引き絞られているのがひしひしと伝わる巻。いよいよこの作品そのものが決着を迎えようとしている。ここからどれだけ爆発力を見せるか見守りたい。早く続きを!
読了日:12月9日 著者:諫山創
ハイキュー!! 2 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 2 (ジャンプコミックス)感想
1巻であったスポーツ漫画だから苦手意識はすでに消え、素直に漫画としてすごぶる面白い。コンビ誕生劇から一気にチームの結束に持っていくドラマ展開に加えて、試合展開の痛快さ。人物の出し入れや彫り込み、変化や成長の描き方が滑らか、かつしなやか。著者の手腕がしたたか。
読了日:12月8日 著者:古舘春一
ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックス)感想
単純にスポーツものがそもそも苦手ジャンルなのでなかなか乗れなかったが、反目していたしていた二人が組んで試合を始めてからの展開に一気に飲まれた。歯車が噛み合いかけたか?ってところで引きになったので次巻が気になる。バレーボールのことを排球というのもはじめて知った。
読了日:12月8日 著者:古舘春一
囀る鳥は羽ばたかない 1 (H&C Comics  ihr HertZシリーズ 129)囀る鳥は羽ばたかない 1 (H&C Comics ihr HertZシリーズ 129)感想
いろんな意味で濃厚な内容で、読むのに時間が掛かった。と、いうより濃密な時間を過ごしてしまったということか。構成が素晴らしく人物描写人間関係堅牢な建築物の土台が組み上げられるがごとし。キャラクターの立ちようも良く、やはり中心人物になる矢代の屈折した造形が素晴らしい。ヤクザ社会という装飾もたいへんよろしく、そこはかとなく漂う暴力がスパイスとして効いている。まだお話としては土台固めの段階と思うので、ここからのドラマ展開がどう乗っかていくのか大いに期待したい。
読了日:12月8日 著者:ヨネダコウ
どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)感想
トラウマや人生の重みに怯えつつも互いに向き合う心理描写はなかなかに絶妙。終盤の揺さぶりようがたいへん上手い。ときおり入る淡々とした情景描写にも情感があって良い。
読了日:12月6日 著者:ヨネダコウ
村上海賊の娘 下巻村上海賊の娘 下巻感想
上巻の陸戦も濃かったが、下巻は怒涛の海戦描写が圧巻。もはやしつこさすら気持ちの良いぐらい。上巻後半で活躍少なかったヒロインが暴れまくりでスッキリ。それ以上に敵方も暴れに暴れまくりで、荒々しい山車祭りに放り込まれたがごとき臨場感。人物のアクションとリアクションがそのまんま推進力になっている点では実に映画的な小説。上下巻併せて考えるとストーリーはいたってシンプル。ひたすら活劇やユーモア描写が分厚い。こんなのが今、猛烈に読みたかったので抜群に楽しかった。気持ち的なタイミングが合ってないと胃もたれしたかもだが。
読了日:12月4日 著者:和田竜
酒天童子酒天童子感想
独特の枯れたようで温かみのある文章が摩訶不思議な世界を生みだしており、たいへん読み心地良い。短編集のようで、まとまりのある長編としても楽しめる。古典に触れる楽しみと、現代的な時代伝奇小説を読む楽しみが両方あってお得感あり。内容だけではなくイラストや装丁の雰囲気も素敵で、書籍としての仕上がりが上々ですね。
読了日:12月4日 著者:竹下文子
薄桜鬼 壱 (ビーズログ文庫)薄桜鬼 壱 (ビーズログ文庫)感想
元のゲームや、アニメの方はまったく知らず読んでみたがまずはけっこう面白い。キャラの掘り下げが弱いし、各エピソードが軽いとは思うけれどもノベライズという枠を考えるならば適切な加減にも思える。伝奇的趣向の盛り方がちょっと楽しい。このへんが後々膨らんでいくんでしょうか?
読了日:12月4日 著者:矢島さら

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