海猫の棲む入り江 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-04-17

3月の観たDVD まとめ

3月の鑑賞メーター
観たビデオの数:5本
観た鑑賞時間:400分

映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!(Blu-ray特装版)映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!(Blu-ray特装版)
長編アニメとCGアニメの中編、短編の三本立て。どれもカボチャをモチーフにしたお話なので統一感はある。「キュアフローラといたずらかがみ」は一種の実験アニメみたいなもんでしょうか?「パンプキン王国のたからもの」はどうしても尺の関係かドラマ展開が薄いし間合いもタメがなくて変なところがある。三本立て仕様の割りを食った感じ。そこさえ割り切れば十分面白いが。「プリキュアとレフィのワンダーナイト! 」はCGならではの異化効果やギャグ、可愛らしさもあってこれが一番楽しかった。時間的にもちょうど良いし、バラエティーがある。
鑑賞日:03月22日 監督:座古明史,宮本浩史,貝澤幸男
風光る剣~八嶽党秘聞 [DVD]風光る剣~八嶽党秘聞 [DVD]
藤沢周平の原作「闇の傀儡師」を読んだきっかけに鑑賞。もともとの小説は長めで波乱に富んでいるから、2時間強のスペシャルドラマよりは連続ドラマの方があっていたように思う。それでも時間内にほとんどのエピソードは拾ってまとめてある。しかし、感心出来るのはそこだけでテンポは平板、殺陣はユルユルで凡庸な仕上がり。忙しい展開なのは仕方がないとしてもメリハリさえしっかりしていればだいぶ違ったのではないかと。原作小説のおさらい的にはちょうど良かったのではあるけれど。
鑑賞日:03月17日 監督:
ハートキャッチプリキュア!【3】 [DVD]ハートキャッチプリキュア!【3】 [DVD]
相変わらず絵のカッコよさ、お話の可愛らしさ、アクションのメリハリなど絶妙なブレンド。特に9話の演出が繊細で見入るものがある。
鑑賞日:03月11日 監督:
ジュラシック・ワールド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]ジュラシック・ワールド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
一作目のように恐竜が出てただけで驚けるわけでもなく、スピルバーグの息を飲むクリフハンガー演出の連打もなく。んで登場人物が事態を収拾するどころか後先考えない行動して最悪になっていくからサスペンスもあまりないわけでして。まあ人間ドラマ側から見ると感心しないが、怪獣映画的に見るとなかなかテンションが上がる。恐竜テーマパークをちゃんと見せてくれる前半はワクワク。そして数種の恐竜が入り乱れての最終決戦は、コンビネーションの見せ方が素晴らしく燃えるし男泣き的興奮。恐竜映画で人間より恐竜が立ってるならそれでもう良し。
鑑賞日:03月09日 監督:
日本巖窟王【NHKスクエア限定商品】日本巖窟王【NHKスクエア限定商品】
全23話と長丁場ではあったがたいへんに面白く、各話必ず最後に引きがあるので次々と見てしまう。大元のモンテ・クリスト伯が好きなので鑑賞したら、換骨奪胎が適切であり、原作にとらわれすぎもせず時代劇ならではの飛躍が滅法面白い。人間関係入り乱れるお話なのに、スッキリ見せる展開が素晴らしい。各登場人物も適材適所の配役で躍動する。西洋と東洋の伝奇ロマンが見事に融合。惜しむらくは最終話が忙しいので、余韻に欠けること。エピローグだけであと一話欲しかった。とは言え娯楽性は抜群で画面の時代性もむしろ味がある。なかなかに痛快。
鑑賞日:03月07日 監督:

鑑賞メーター

2016-04-16

3月の読んだ本 まとめ

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4289ページ
ナイス数:3399ナイス

アニメ監獄学園を創った男たち (ヤンマガKCスペシャル)アニメ監獄学園を創った男たち (ヤンマガKCスペシャル)感想
これアニメ放映前に読めたら凄い予告漫画としてインパクトあったかも。いや、現在読んでもインパクトあるけどさ。島本和彦燃えよペン」の嵐の転校生アニメ化のエピソードを思い出した。漫画としての見せ方演出も島本作品に似てますね。どこまで事実かフィクションかわからんけど、おそらく誇張表現が派手すぎるのが作ってるぐらいで、だいたいは事実な気がする。思い返しても強烈な面白さのアニメだった。作中の鈴村健一のように私も二期切望しております。それと平本アキラの原作漫画は未読なのでいずれ手にとってみよう。
読了日:3月31日 著者:ハナムラ
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (9) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (9) (ガンガンコミックスONLINE)感想
web連載で内容は知っていたけれども、修学旅行編は単行本でまとめて読むと面白さ倍増。自由行動の話が今までありえなかったオチがついてハートウォーミング。これでもこっちも成長したな、と思いきや次の二人部屋の話のえげつない態度に爆笑。ぜんぜん成長してねえっ!それでも友人が増えたことによってこの辺りから漫画の方向性がちょっと変わってきたよな。この作品なりにドラマチックにはなってるし。私的にはヤンキーの吉田をもこっちがキレさせる展開が好き。あと小宮山にはもうちょっと親切にしてやれよ、といつも思う。
読了日:3月23日 著者:谷川ニコ
ハイキュー!! 3 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 3 (ジャンプコミックス)感想
バレーボールってこういうスポーツだったんかいっ!と、今更知ることがたくさん。そういう情報の部分も面白いけど今のところドラマチックに上り調子の展開が続いて気持ちがいい。いつまでもこういう流れというわけにはいかんし、かといって面白さを持続させにゃーならんだろうしどう持っていくのか?続刊に期待。
読了日:3月23日 著者:古舘春一
てーきゅう10 (アース・スターコミックス)てーきゅう10 (アース・スターコミックス)感想
ひたすら女の子がボケまくるしかないが、妙な中毒性がある。しかし以前の登場したキャラが出てきてもまったく思い出せない。
読了日:3月23日 著者:ルーツ
てーきゅう9 (アース・スターコミックス)てーきゅう9 (アース・スターコミックス)感想
あまりの本筋の無さに、過去出てきたらしきキャラが出てきてもなんだか記憶が曖昧だし、マジかネタかボケかわからんし、読み終わったら漫画の内容もよく覚えとらんしと、まあこういう感じで脳みそが柔らかくなるけど楽しいのでそれで良いんです。
読了日:3月23日 著者:ルーツ
てーきゅう 8 (アース・スターコミックス)てーきゅう 8 (アース・スターコミックス)感想
ひたすらボケっぱなしギャグ。アニメ見慣れてると読むテンポが難しい。
読了日:3月22日 著者:ルーツ
おそ松くん (1) (竹書房文庫)おそ松くん (1) (竹書房文庫)感想
赤塚漫画は後のかなりぶっ飛んだ作風のものしか読んだことないので、おおらかな雰囲気が逆に新鮮。といっても当時はこれで攻撃的だったのかもしれないが。時事ネタをちょいちょい入れてあってわかるものと、わからないものがあったり。「地球は青かった」がよく出てくるのはガガーリンか。バナナコレラで検索してみたら当時そういう騒動があったらしい。チビ太とかイヤミやら脇キャラが出てこないので、この段階はまだエンジンが掛かる前なんかな?
読了日:3月22日 著者:赤塚不二夫
Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブック (Gakken Mook)感想
Go!プリンセスプリキュアは全編とても面白かったので各話おさらい出来るのがありがたい一冊。ヴィジュアルが値段のわりに充実しているのが嬉しいし、各設定も読める。一番興味深いのはやはりスタッフインタビューで、かなり手探りしながら作っていたのがわかった。その上でいろいろ工夫したようで、そのへんの苦労がちゃんとアニメーションとしての面白さに反映されてましたなあ。来年の今の時期には魔法つかいプリキュア!のオフィシャルコンプリートブックが読めるといいね。
読了日:3月22日 著者:
精霊の守り人 3 (ガンガンコミックス)精霊の守り人 3 (ガンガンコミックス)感想
完結巻。怪物ラルンガをめぐるアクション描写が漫画ならではの迫力。原作小説を読んだ直後にこの漫画版を読んだが、十二分に読み応えがあった。同じ話を繰り返し読むにしても小説には小説の、漫画には漫画なりの表現があって楽しめる。また藤原カムイが漫画表現の地力を見せてくれたのも素晴らしい。明日から放映が始まるドラマ版が映像表現ならばこその魅力があるとなお嬉しい。そしてアニメ版も評判良いようなのでいずれ鑑賞しよう。
読了日:3月18日 著者:藤原カムイ,上橋菜穂子
精霊の守り人 2 (ガンガンコミックス)精霊の守り人 2 (ガンガンコミックス)
読了日:3月18日 著者:藤原カムイ,上橋菜穂子
精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)感想
原作小説を再読した機会に漫画も再読。まったく小説通りな印象で今のところ忠実なコミカライズ。そして漫画ならではの魅力もちゃんとあり、異世界の風景や風俗など細かい部分の描き込みに雰囲気がある。また水の表現やアクションシーンが素晴らしい。次巻へ。
読了日:3月18日 著者:藤原カムイ
精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)感想
再読。あれ?こんなにアクション激しい内容だっけな。まあとにかくお話を忘れてたおかげで、まっさらな気持ちで楽しく読めた。活劇としてもファンタジーとしても面白く、なぜ以前の自分が一冊目以降読もうとしなかったのかわからない。ちょい説明過多なのが気になる、ぐらいしか言うことがない。んでこのあたりの設定も後々シリーズとして効いてくるんだろなあ、と。ということで今回は続けて読んでいこう。
読了日:3月18日 著者:上橋菜穂子
闇の傀儡師〈下〉 (文春文庫)闇の傀儡師〈下〉 (文春文庫)感想
下巻もたいへんに面白く、派手な筋立てで意識して伝奇ロマンを書いているにしても最終的に藤沢周平らしい小説として結実。読み終わってみると活劇よりもしっとりした人間ドラマが印象に残る。また背後にあった陰謀が徐々に見えてくる不気味さにも味があり、「闇の傀儡師」というタイトルの秀逸さも染みてくる。ただ逆に考えれば藤沢作品としては装飾過多にも思えてしまう。やはりシンプルな内容の方がこの筆致は引き立つような気がする。資質が伝奇向きの人ではないし、これ一作のみというのも納得。いろんな意味で屹立した作品ではあった。
読了日:3月17日 著者:藤沢周平
お父さんお母さんのためのプリキュア新聞 2016年♡春号お父さんお母さんのためのプリキュア新聞 2016年♡春号感想
ここ数年この時期に、プリキュア新聞で新作の予習をしてオフィシャルコンプリートブックで前作の復習をするのが恒例になってきた。創り手側の今後の展望が興味深い。今やってる映画も気になるけどなかなか観に行く勇気がでないのよな。記事も充実してたので良かったように思います。Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブックの方が近々出るのでそちらも楽しみ。
読了日:3月16日 著者:日刊スポーツ新聞社
NHK放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」SEASON1 完全ドラマガイド (エンターブレインムック)NHK放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」SEASON1 完全ドラマガイド (エンターブレインムック)感想
ドラマ鑑賞のための予習に。この本に収録のフォトやTVの番宣を見る限り、とても面白そうではあるが、やはり本放送を見ないとなんとも言えない。でも出来うる限り良質な作品になっていることに期待。それと原作シリーズ序盤しか読んでないから弾みをつけて、全巻読んでしまおうと思案中。
読了日:3月16日 著者:
闇の傀儡師〈上〉 (文春文庫)闇の傀儡師〈上〉 (文春文庫)感想
藤沢周平にしては珍しい派手な伝奇活劇。そして人物の造形や配置、文章の豊穣さしなやかさは逆に藤沢周平らしい。設定が大きいのに細部の地に足の着いた描写が絶妙。これによって全体に緊張感や焦燥感が漂う。敵の八嶽党ははっきり全貌を見せず、時に誰が敵やら味方やらわからなくなる展開は上質のサスペンススリラーのごとし。上巻はまだ抑え気味に思うが、現段階でたいへん面白いのでこの勢いのまま下巻へ。
読了日:3月16日 著者:藤沢周平
遺恨―鬼役〈4〉 (光文社時代小説文庫)遺恨―鬼役〈4〉 (光文社時代小説文庫)感想
シリーズ4冊目にして良い感じにユーモアが漂ってきたし、ホームドラマ的な雰囲気も楽しい。収録4編それぞれに味わいが違ってなかなか面白かった。地道に一定の間隔で読むのには最適なので、この後もシリーズを追っていきたい。
読了日:3月12日 著者:坂岡真
黄金の剣士 島原異聞 (招き猫文庫)黄金の剣士 島原異聞 (招き猫文庫)感想
かなり大きい仕掛けを複数盛ってあって、これ一冊で全部やるの?と疑問ではあったがやっぱり全部展開はしなかった。それでも一定の満足感があるのは、コンパクトに上手く語れていてこの一冊でもまとまりがあるから。でも、大きなお話のほんの前哨戦までで終わってるのは間違いないわけで。続編があれば、こういうタイプの時代小説も少ないので応援したいが、続編出るかなー?
読了日:3月11日 著者:近藤五郎
影姫参上〈上巻〉 (コスミック・時代文庫)影姫参上〈上巻〉 (コスミック・時代文庫)感想
謀略で身分を追われた者が、長い雌伏を経て復讐するという巌窟王パターン。冒頭から波乱万丈のエピソードを次々と繰り出し、凄まじい勢いで展開するのでかなりの勢いで読めた。定番のパターンとは言いながらも細部にはオリジナリティーがある。しかし上巻3分の2過ぎたぐらいになるとどうにもテンションが下がる。各登場人物の魅力の無さが原因で、島田一男は初読みなのではっきりとは言えないけれど、そういう描写が苦手なんでしょうか?影姫に今で言う「萌え」的な描き込みがあってヒロインとしての輝きがあれば求心力も出るのだが。まあ下巻へ。
読了日:3月7日 著者:島田一男
女が、さむらい (角川文庫)女が、さむらい (角川文庫)感想
勝手に連作の捕物帳的な内容と予想して読んだらまったくそうではなかった。剣豪小説風であり伝奇ロマンのようでもある。あえて現代のモチーフを平気でばんばんぶち込むのが風野作品らしいし、それをユーモアでくるんで納得させるのも著者らしい。腕は立つが実戦ははじめたばかりというヒロインの成長とラブロマンスは今後確実に楽しめそう。面白そうなドラマの第一話までといったところでこの巻は終わるし、本題は次巻を待つとしか言えない。しかし仕込みはしてあるし、著者の手腕には大いに期待しているのでやはり続きは楽しみだ。
読了日:3月2日 著者:風野真知雄

読書メーター

2016-03-02

2月の観たDVD まとめ

2月の鑑賞メーター
観たビデオの数:11本
観た鑑賞時間:1138分

ハートキャッチプリキュア!【2】 [DVD]ハートキャッチプリキュア!【2】 [DVD]
一話一話、メッセージがあってバランスの取れたストーリーとして提示されるので内容に厚みがある。そして軽快にアクションが展開する。絵が可愛いというよりはカッコイイ。毎回、キュアブロッサムの堪忍袋の緒が切れるのも楽しみ。一気見するとフォーマットがただのパターンに見えてきちゃうのは仕方がないか。本来は毎週一話見るために作られてるものだし。もうちょっとしたら大きい流れが見えてくると思うのでそれまで我慢。
鑑賞日:02月23日 監督:
ジョン・ウィック [Blu-ray]ジョン・ウィック [Blu-ray]
車を奪われ飼い犬を殺された元殺し屋の復讐劇、というシンプルな内容。徹底して寡黙な登場人物たち、画面のシックなトーン、脇を押さえる役者陣の存在感や風貌といった要素あって映画のルックがたいへんカッコイイ。またキアヌ・リーブスのアクションにも説得力とオリジナリティーがありこれまたカッコイイ。手放しで喜べないのは似たようなアクションが続くので後半に行くほど慣れが来て単調に感じること。また過去に仲間だった殺し屋まで参戦してバトル・ロワイアルになるかと思いきやここはちょい肩透かし気味。十分面白いけどちょい惜しい。
鑑賞日:02月21日 監督:チャド・スタエルスキ
スネーク・フライト [DVD]スネーク・フライト [DVD]
乗客一人を殺したいがために、旅客機内に大量の蛇を放つという悪役側の発想は変ではある。けれども無理無理な設定がちゃんと効いているのがポイント。動物パニック+航空パニックの相乗効果でかなり面白い。乗客のキャラをちゃんと立てて展開を進める丁寧さがあった上で、ジャンル映画的定番を悪ノリしまくってやりまくる。内容はお馬鹿だが作り手は賢く計算しているし、テンポは良いし、雰囲気は陽性、危機一髪の連続で人死出まくりだがひたすら楽しい。これでサミュエル・L.ジャクソンがやたらハツラツとしてるのも笑える。
鑑賞日:02月21日 監督:デイヴィッド・エリス
百円の恋 [DVD]百円の恋 [DVD]
底辺臭の漂うロケーションにろくでもない人物ばかり登場。嫌なリアルさ空気感には息詰まる一方、そこはかとないユーモアもある。何より安藤サクラ演じるヒロインの野暮ったさ鈍重さみっともなさが強烈。ドラマ展開にもロマンチックに輝く瞬間などない。だからこそヒロイン自ら行動を起こすことに意味があると思うし、後半別人のごとくキレキレの動きを見せる場面には映画的感動がある。そして容赦無い現実を叩き込むファイトシーンには痛みが走る。作品そのものは一見、仏頂面だがセンシティブでチャーミング。台詞は少なくても多くを語れている。
鑑賞日:02月20日 監督:武正晴
博奕打ち 総長賭博 [DVD]博奕打ち 総長賭博 [DVD]
行き違い、誤解、建前や意地が絡んで物事が最悪の悲劇になだれ込むが登場人物たちが愚か者では決してない。それぞれに立場があり守るべきものがあり各人各様に心情や行動が理解出来る。それなのに争いが起こってしまう、やりきれなさまで描ききっているのでジャンル映画を越えた深み。さらに配役や演技が素晴らしく展開の巧さもあって引き込まれる。仁侠映画としても様式美が見事だし画面の格調が高い。それでいて任侠道に対する疑問も描かれ、最終的は自己否定してしまう結末にも恐れいった。ああいう台詞を鶴田浩二が言ってしまうのが切ない。
鑑賞日:02月16日 監督:山下耕作
トランスポーター [DVD]トランスポーター [DVD]
話の展開はご都合主義連発の穴だらけ、知能指数高いところがない。でも映画の佇まいが相応なので腹も立たず、マッチョなアクション映画も最近少ないしまあこれで良し。渋いクライムカーアクション風に始まったのにロケットランチャーが飛んだりカンフーが始まったりどんどんお馬鹿になるが主演のジェイソン・ステイサムの魅力でなんとかまとまった。それよりヒロインと交流が描けてないのに濡れ場に突入するのが気恥ずかしい。あとヨーロッパ・コープ映画特有のいかにもポップでお洒落しょ?みたいな音楽や色彩が気恥ずかしい。ダサいってあんなの。
鑑賞日:02月15日 監督:ルイ・レテリエ,コーリー・ユン
必死剣鳥刺し [DVD]必死剣鳥刺し [DVD]
原作の藤沢周平特有のしなやかさはほとんど感じず、作品に漂うムードはひたすら硬派。それが悪いという意味ではなく、これはこれで映画の解釈として買い。前半、回想を多用しながらも語りの流れがスムーズなのは感心。ひたすら抑制して地味ながらも画面の格調、人物の所作が美しく退屈しない。その上で最後の大立ち回りになだれ込む展開には、仁侠映画的カタルシスがあり見応えあった。ただし、各人物の感情は理解できても共感までいかずもどかしさもある。複雑なドラマ性に対して、深みが欠けるので余韻が少し弱い。抑制の加減の問題か。
鑑賞日:02月15日 監督:平山秀幸
レインマン [DVD]レインマン [DVD]
有名どころで評価も高い作品ではあるが、私は今になってようやく見た。特異な人物を小技の効いた演技で魅せるダスティン・ホフマン、表情豊かで身振り手振りも激しいトム・クルーズ、容姿的にも見事に好対照。障害者を扱いながらも道徳臭くもなく説教があるわけでもなく、これ見よがしな盛り上げも仕掛けず、淡々とした画面や語り口に大いに味があり面白い。題材の良さがあっての出来ではあるがテーマは「人と人とが分かり合い、思いやること」なので普遍的だし、そこがしっかりしているので作品としても時代性を感じさせない。
鑑賞日:02月09日 監督:バリー・レヴィンソン
ナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray]ナイト&デイ(エキサイティング・バージョン) [Blu-ray]
マンガみたいなアクション・コメディではあるがトム・クルーズのやり過ぎなヒーローっぷり、キャメロン・ディアスのコメディエンヌも可愛いらしく、ちゃんと成立している。ただし演出に色気、洒落っ気がなく本来狙ったはずの面白味が出ていない。特にディアスがやたら意識を失わさせられる、目が醒めるとより異常な状況に放り込まれているといった繰り返しギャグが決まってないから、本当に展開が雑なだけに見えてしまう。もっとユーモアのセンスがある監督の手ならもっと光ったのではないか。サービスは盛ってるのでそれなりに面白いが少し残念。
鑑賞日:02月09日 監督:ジェームズ・マンゴールド
ハートキャッチプリキュア!【1】 [DVD]ハートキャッチプリキュア!【1】 [DVD]
プリキュアはスマイルプリキュア!から入って現在も見続けているが、それ以前の過去作を鑑賞するのは初めて。一話一話ゆっくりと見ていくつもりが面白いので3話一気見してしまった。ハートキャッチは絵柄や演出がポップで惹かれますな。独特のカッコよさがある。EDのCGダンスは今の目でみるとシンプルでまだ硬いけど、こういう積み重ねで進歩してきたんだなあとか思ったり。
鑑賞日:02月04日 監督:
スター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/フォースの覚醒
新体制による新作ということで、期待と不安に揺れ動きながら鑑賞。が、見てみれば快作!ユーモアとコミカルなタッチが抜群に効いており、会話や人物が弾けてる上に、スピーディーな展開でぐんぐん物語が動き、ひたすら気持ちがいい。さらに過去作の人物やメカニックの出し入れが絶妙なのでサービス満点。新キャラの立ちっぷりも素晴らしく、掛け合いの面白さもあって見事なアンサンブル。悪役なのに子供っぽく、妙な愛嬌のあるカイロ・レンが猛烈にツボ。画面に出るたび可笑しみが漂う。私の中のスター・ウォーズ熱も再燃しだした。次作に期待大!
鑑賞日:02月01日 監督:J・J・エイブラムス

鑑賞メーター

2014-05-01

4月の読んだ本 まとめ

2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3068ページ
ナイス数:1559ナイス

軍鶏侍 (祥伝社文庫)軍鶏侍 (祥伝社文庫)感想
評判の良さは知っていたが今になって読了。これまでにも文庫書下ろしの時代小説は多く読んできたがこれほど馥郁たる味わいのものは読んだことがない。いや実に素晴らしい。最初の短編は硬さが気になったがあとの方になるにつれ洗練されてゆく。5編どれも話そのものは地味なれどそれぞれに違った趣向があるのは芸を感じるし描写の巧みさみずみずしさには小説を読む喜びがある。今のところ藤沢周平諸作品の影響ははっきりあるが今後作者ならではのオリジナリティももっと出てくるのではないかと思う。大いに気に入ったので続刊もちびち読んでいこう。
読了日:4月28日 著者:野口卓
風俗行ったら人生変わったwww (小学館文庫)風俗行ったら人生変わったwww (小学館文庫)感想
2ちゃんねるのログゆえの生々しさも当然あるとは思うがまず著者の語りが程よくリラックスさせてくれるし要領を得ていて読みやすい。登場人物が立っているのも特徴的で特に友人の晋作はインパクトあり。いかにもありえそうなディテールの奔流が圧倒的でぐいぐい読まされる。はっきりしたテーマらしいものもあって最後は綺麗に着地。あまりに綺麗すぎるのでお話の真偽について考えてしまうが考えすぎるのも野暮か。まずは単純に読み物として痛快で抜群に面白い。
読了日:4月21日 著者:@遼太郎
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)感想
主人公像が一昔前の少年漫画風でお話もそれっぽい。これを堂々とやられると一周回って新しく感じるし今時のライトノベル的な要素も入っていてバランスよくちゃんと新鮮さを感じる作品になっている。ただテンポの悪さというか語りのまどろっこしさがワクワク感の持続を削ぐところもあり、上々の開幕編とまではいかないのが少し残念。終盤は熱くなる描写があるし作品の核はたいへん良いと思うので次巻のレベルアップに期待したい。
読了日:4月21日 著者:大森藤ノ
凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)感想
一冊の本としてもう少し内容を整理した上で読めればもっとストレートな迫力が出たように思うがそれゆえに独特の生々しさがあるとも言えよう。なかなか目的である先生という人物に辿りつけないもどかしさ、後半見えてくる犯行の有り様の無残さおぞましさ。
読了日:4月15日 著者:
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 公式ガイドブック only you. (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 公式ガイドブック only you. (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)感想
劇場版アニメおさらいのつもりでザッと読むつもりがとてもザッと読めるもんじゃーなかった。演出にしても美術にしても細かい意図や裏設定がテンコ盛りでこんなものスクリーンで一気に見せられりゃあまりの情報量に圧倒されるわなあ。一回見てそれで十分な作品が多い中、このような厚みのある映像作品を見れたことを幸福に思うしガイドブックも内容が充実しすぎてまだまだ味わいが尽きない。
読了日:4月13日 著者:原作:MagicaQuartet,編:まんがタイムきらら
アルスラーン戦記(1) (少年マガジンコミックス)アルスラーン戦記(1) (少年マガジンコミックス)感想
これ原作は最初の角川文庫が出た当時に読んだからなんと28年ぶりに漫画として読み直したわけか!当時楽しくは読んでいたものの小説版は第一部完結前に途中放棄、今では私の中で田中芳樹はすっかり嫌い方の作家になってしまった。それでも登場人物や固有名詞は覚えているな。やはりもともとは面白いお話だと思うし漫画としてとても良く出来ている。できうれば原作の嫌味なところは中和した上で続けていただければありがたい。
読了日:4月12日 著者:荒川弘
進撃の巨人(13) (講談社コミックス)進撃の巨人(13) (講談社コミックス)感想
いわば陰謀編突入といった内容か!?伏線回収にきたかと思いきやさらなる謎の連打で展開から目を離せない。重くサスペンスフルな場面が続きながらもキャラクターは躍動し物語の流れは止まらず。その上ところどころ爆笑ポイントを仕掛けてくる周到さ。特にこの巻は表面的なインパクトより作品が本来持っている知的さがはっきり見えて興味深い。
読了日:4月9日 著者:諫山創
飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)感想
ライトノベルとジュブナイルの美味しいところを抽出して上手く混ぜあわせた感じ。主要登場人物が少年と少女二人だけでお話がシンプルときて空中戦の臨場感がなかなかで力強い。ただし終盤に入ってからは文章が言葉足りていない上、世界観と感情に溺れすぎでちょっと惜しい結果になってしまった。最後まで引き締まっていたなら印象がもっと鮮烈であっただろう。にしても一冊でまとまっているところは買えるし壮大なプロローグとも読める。あと5冊続くからぼちぼちと読んでいきますかね。
読了日:4月9日 著者:手島史詞
ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック (学研ムック)ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック (学研ムック)感想
スマイルプリキュアに続いてドキドキ!プリキュアもコンプリートブックを手にする。話数が多いので再鑑賞するのはしんどく、この本でざっとおさらいできるのはありがたい。比較的安値で充実した内容。スタッフインタビューを読むとスマイルに比べドキドキが大人っぽくスマートに仕上がっていた理由がよくわかった。来年はハピネスチャージプリキュアのコンプリートブックも買ってしまうのかなあ?
読了日:4月8日 著者:
三国志 (ニ) (星海社文庫)三国志 (ニ) (星海社文庫)感想
内容が面白い上に文章に滋養があって早く読んでしまいたいようなゆっくり味わっていたいような二つの気持ちが入り混じる。特に二巻目となると人物の彫り込みの深さ、エピソードごとの余韻など吉川英治の文体が醸し出す香りがより際立つ。この巻もイラストレーションが印象的な場面をカラフルに峻烈に彩り素晴らしい。ラフなタッチも実に良い。この感じで読んでいきたいので三巻は早くでてほしいな。
読了日:4月5日 著者:吉川英治,土林誠
コップクラフト 4 (ガガガ文庫)コップクラフト 4 (ガガガ文庫)感想
軽妙なノリで読ませるシリーズの最新作はこれまでの巻と比べて特に軽い。メインの話がコメディーとして良く出来ていて楽しいんだけども三年待ったからなあ。これでコンスタントに続刊出てくれりゃ最高なんだがなあ。短編二本には今後展開が広がりそうな仕込みも入っていることだし次巻は早めにお願いしたいです。
読了日:4月1日 著者:賀東招二

読書メーター

2012-09-21

隠し剣 鬼の爪

隠し剣 鬼の爪 [DVD]

隠し剣 鬼の爪 [DVD]


時は幕末、庄内・海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の弥一郎(小沢征悦)が脱獄。家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた…。Amazon.co.jp: 隠し剣 鬼の爪 [DVD

前に一度テレビ放映を見ていたので再鑑賞。藤沢周平原作の語りすぎない研ぎ澄まされた味わいが好きなので山田洋次の良く言えば親切、悪く言えば説明過多なタッチはどうも粋じゃないと思ってしまうんですよね。それはそれとして時代劇としての格調の高さ、画面の厚み、しみじみとした情感はそうそう見られないもので素晴らしい。特に鬼の爪を使うとこの素っ気なさすぎる演出はカッコよくって鳥肌もんです。でも一番の見ものは横で一緒に鑑賞していてボロ泣きしてる父の顔でしたなあ。こういうお話に弱いらしい。

新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫)

新装版 隠し剣孤影抄 (文春文庫)