伊坂幸太郎「チルドレン」、書いときました。
チルドレン
いつものことだけど、仙台の風景を思いだしながら読みました。

書店のレヴュー

恐らく主人公であろう陣内君の友人たちが語る短編連作集。陣内君というキャラクターはすごい。誰もが躊躇ってしまうようなことをさり気なく口にすることが出来る、それがこの本の気持ちよさを作っている。周辺の人々の動揺する様子が又面白い。印象に残っているのは「チルドレン2」の「大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」という科白。適当でいいんだと言っておいて、きっちりやってみせるかっこよさ、グッと来ました。短編集故に全体的にあっさりした感じですが、十分伊坂作品の味わい。直木賞候補作。受賞ならず残念。04/09/10★★★★★