エコノミカル・パレス (講談社文庫)

エコノミカル・パレス (講談社文庫)

お金勘定が細かい。リアル。
私も主婦ですから、そりゃ1円でも安い方がいいに決まってるし、考えもする。が、彼女の場合、どこかが間違っている。
この主人公は、そんなことも知らんで34歳になってしまった。
結局、何がしたいのだろう。多分そこんところを蔑ろにしてきた結果がこれなのかも。今が楽しければいい、と誰もが思っているように見えて、その人それぞれに、ちっとは先のことも考えてるもんなんでしょ、きっと。
結構、厳しいお話でした。彼らがこの後、生き延びていけた事を希望します。

書店のレヴュー

「タマシイのない仕事はしたくない」それはそうなんだけど、お金がなくては生きていけない。主人公は34歳、仕事は雑文書きだがレストランでアルバイトもこなす。同棲相手が突然仕事をやめてしまい、おまけにエアコンは壊れるしで、生活が立ち行かなくなる。◆自分のしたいことだけやっていければ理想。でも現実は厳しい。この主人公の場合、「雑文書き」だけはやめたくない、といってはみてもそれだけで生活できないことは知っているし、それ以上やりたいことも見つからないまま年齢だけ重ねてしまった。その場しのぎの生活は楽そうでいて、痛いことも多いのだということに彼女は今更ながら気づいたのだった。この結末の後、彼らはどこかに辿り着けたのだろうか。06/01/07★★★

「いつかパラソルの下で」
良いお話でしたね。
感想は過去に書いた通り。
で。
このお話の中で、主人公兄姉妹は父の故郷である佐渡島に行くのですが、
私も過去に3泊4日の佐渡旅行したことがありまして(20年程前ですが)、そのときのことをありありと思い出すのです。
何が何って、「イカ」ですよ。烏賊。朝昼晩。イカ祭りでなくとも。それがまた美味しいのよ〜。
うちの家族は揃いも揃ってイカが嫌いなので、思い出すと、もう頭イカイカっすよ。・・・スンマセン。