フィリップ・プルマン「時計はとまらない」。
- 作者: フィリッププルマン,ピータ−・ベイリー,Philip Pullman,西田紀子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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書店のレヴュー
昔むかし、ぜんまい時計が時を刻んでいたころのドイツのお話。居酒屋「ホワイト・ホース亭」に集まった人びとの前で、作家のフリッツが自作を読み上げた。タイトルは「時計はとまらない」。◆フリッツの話は、お城の大公と息子、ゼンマイの権威「カルメニウス博士」が登場するちょっと怖いストーリー。いよいよクライマックスという時に、本物のカルメニウス博士が現れたからびっくり仰天。さてさて、このお話はいったいどうなるのでしょう。◆いったん始められた話は、もう止まらない。フリッツが逃げ出してからも、話は勝手に進んでいく。児童書ですが、残酷なシーンもあって要注意。元々おとぎ話は残酷ですけどね。スリルとホラーと勇気と優しさ。とてもよく出来たお話です。06/04/13★★★