中島たい子「そろそろくる」。

そろそろくる

そろそろくる

PMSのお話。
私は何せ黄体ホルモン不全なので、残念ながら全然全くそういったことはありません(関係ないかもしれないけど)。いいんだか悪いんだか。
そんなこといっても、誰でも落ち込んだりイライラする時はあるわけで、このお話の中でも「俺もPMSかも」と彼氏に言わせてたりしてる。
それって「機嫌が悪い時は、多少世間も大目に見てくれてもいいんじゃない?」ってことかな〜と思わないでもない。
この主人公は、何でもかんでもPMSのせいにして、ちょっと安心してしまっているふしあり。なんだか皮肉っぽくなってしまったけど、ま、原因は何でも寛容は大事だし、PMSは本当に辛そうだ。
でもさ、「私、PMSなんです」と申告してくれれば周囲の理解は得られれても、ま、普通職場なんかでは毎月毎月なんか言えないだろうし。でもって「今生理?」などと男に言われれば、セクハラだ、ってなるから、これは難しい問題だね。「言わずともわかれよ」ってこと?となると、この本は、男こそが読むべきだ、ということかな?ブツブツ。

書店のレヴュー

30過ぎのイラストレーター秀子。仕事は気分のいいときは上手くいっているようだけど、落ち込んでいる時は最悪。癇癪・過食・涙もろい。このどうにもならない感情の浮き沈みは何?◆PMSとは月経前症候群のこと。秀子はPMSで苦しむ友人の話を聞いて「もしや自分も?」とやっと気付くのでした。そして何とかPMSと折り合いをつけながら、恋に仕事にがんばって生きましょう、という話。この苦しさは、本人しかわからないでしょうね。女性の方が読めば、自分もそうなのかと思い当たることもあるかもしれないし、男の方も、女の生理を知るよい機会になるかも。06/07/05★★★