「美晴さんランナウェイ」山本幸久。

美晴さんランナウェイ

美晴さんランナウェイ

お父さんの年の離れた妹、美晴さんのお話。
う〜んホームドラマだぁ。お父さん、お母さん、おとうと、私、そして美晴さん。叔父さん、従兄弟。商店街もみんな知り合い、和気藹々。叔父さんが仕事に失敗して失踪するところが暗いぐらいか。
美晴さんは背が高くて美人なのに、自分勝手でわがままで、人に迷惑かけてばっかで、男運が悪くて、都合が悪くなると逃げてしまう、と、呆れた人なんだけど、みんなから愛されている、、、といった設定。
判りやすく面白かった。親戚の中にはこういう人が一人ぐらいいそうだ。普通だったら厄介者扱いであろうが、なぜか憎めないひと。
最後の世宇子のセリフが意味不明だった。私から逃げているってなに?ま、気にしないことにしよう。

書店のレヴュー

世宇子は中学一年生。家族は父と母、弟の翔、それと父の年の離れた妹である叔母の美晴27歳。美晴さんの自由奔放な振る舞いに家族は振り回されっぱなしだ。◆ホームドラマ風の小説ですが、話題は主に美晴さんの事。父親の学さんより17歳年下の美晴さん、容姿端麗なのはいいけれど、甘やかされて育ったのか実に勝手気ままなのです。古本屋のバイトもいい加減。いやな事、悲しい事があると逃げ出す癖があり、いつも土壇場で行方不明に。「逃げてないよ。追いかけてるの。」◆大きな事件もないのですが、普通の家庭の普通の話だから安心して楽しめるのかも。祖母の死、伯父さんの失踪、お見合い、恋、結婚、と日常のエピソードがそろってます。07/06/02★★★