「テンペスト(上)(下)」池上永一。

テンペスト 上 若夏の巻

テンペスト 上 若夏の巻

テンペスト 下 花風の巻

テンペスト 下 花風の巻

年越しをまたいで上下巻2段組の超大作をやっとこさ読み終わりました


琉球王朝滅亡にいたる物語。
才気溢れる少女真鶴は、女であるために官僚になる道が閉ざされていることをよしとせず、宦官の孫寧温と偽って超難度の科試を突破、王宮の役人となるのでした…。
そこからは、上がったり下がったりがメチャクチャ激しい波乱万丈のストーリー。琉球のために命をかけて尽くし実績も上げているのに、周囲の激しい嫌がらせの連続。きらびやかな世界とどん底の世界の落差の激しいことこの上なく。こういうのジェットコースタードラマっていうんでしたっけ?雰囲気的には韓流ドラマを思い起こさせられましたが。
上巻は怒涛の勢いでガシガシ読めました。下巻は展開が早くって。下巻後半は書き急ぎ過ぎだろ?みたいな。まあ、飽きもきてたからちょうどよかったかも。若干の胸焼けが…千寿糕の食べすぎですね。なんだか尻すぼみじゃん。
トータルでは面白かった!なんといっても登場人物が魅力的ですしね。美男美女ばかりだし!←ここポイント!表紙裏のイラスト、美しすぎるよ。
琉球の歴史のことは、私、あまり知らないんですが、おそらくはきちんと則っているだろうと思われ、そこんとこは大変勉強になりました。一度行ってみたいものです、沖縄。