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09年06月30日 火曜日

[]「無貌伝〜双児の子ら〜」望月守宮。

無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)

無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)

第40回メフィスト賞受賞作。「ヒトデナシ」と呼ばれる怪異存在する世界。ヒトデナシの一種「無貌(むぼう)」は人の顔を奪うという…

面白かった!

無貌伝といっても無貌さんはあまり登場せず、キモになるのは無貌の被害者ネタバレになるのであまり書けないけれど、無貌の被害者は顔を奪われて……の状態になることを利用したミステリ。このトリックを使うために作り上げた世界観といえましょう。怪異は出るけど、財閥家での跡取り騒動、次々人が死んでいく過程、探偵が解決、、、いたって普通ミステリかもね。

不幸な生い立ちを持つ主人公の少年が、途中から飛躍的な精神的成長をみせてまるで別人のように感じられました。もしかしたら望月さんって若い男の人かも。

続編も決まっているようで、今後も期待しております。せっかく作った世界観、長く続けて欲しいな。

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09年06月29日 月曜日

[]「秋期限定栗きんとん事件(上)(下)」米澤穂信

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

小市民シリーズ、待ってたよ〜あまり待ちすぎて前の流れをほとんど忘れちゃってる…。小市民を目指す小鳩君と小佐内さんが別れちゃったところからなのはかろうじて記憶していましたが。

今回は市内で起こる連続放火事件の謎、のお話。別れちゃった二人が双方から放火事件に関わって…。


一番の見せ場は、小佐内さんが容赦ない復讐をキメルところでしょうか。小鳩君の推理も冴えわたって、今回第3の主役ぽかった瓜野君との格の差は歴然、実にかっこいい!これはハッピーエンドですね。二人とも本来いるべきところに落ち着いて安心しました。続編お待ちしております。

藍色藍色 2009/10/02 15:39 小佐内さんの復讐、完膚なきまでに、でしたね。
レシートの効果的な使い方に、
いつか真似してみたいと思いつつ、たぶんその機会はなさそうです。

uminokanatauminokanata 2009/10/07 04:40 瓜野君も確かに調子に乗りすぎだったけれど、あれじゃ〜後々の人生立ち直れなくなりそうで気の毒でした。
レシートはとりあえず捨てずにとって置けば何かには使えるかも、です(笑)

09年06月23日 火曜日

[]「密室の如き籠るもの」三津田信三

密室の如き籠るもの (講談社ノベルス)

密室の如き籠るもの (講談社ノベルス)

待望の刀城言耶シリーズです。今回は短編集で、短編3つと表題作が長めの書き下ろし

…う〜ん、短編3つはこのシリーズのお楽しみ部分がないんじゃないか?刀城が自分解釈を何度も覆すのがこのシリーズの見せ場なのに…。さすがに短編ではできなかったのか。刀城の生存確認的な作品かも。ま、ファンなら読んで損はないね。3つの中では『隙魔の如き覗くもの』がよかった。隙間、怖いです。

そして『密室の如き籠るもの』。これは、このシリーズのいつもの流れがあり面白かった!読了後の驚きは最高でした。

そして、いつものごとく不思議が解決されずに残されるのが何とも味わい深く。

[]「薄妃の恋―僕僕先生仁木英之

薄妃の恋―僕僕先生

薄妃の恋―僕僕先生

う〜ん、前作がどういう話だったかちっとも思い出せん(汗) とにかく面白かった、とだけ。、、、と少々不安になりながらも読んでみました。

仙人の僕僕先生弟子王弁、プラ楽しい仲間たちの旅。今回は短編集の形。でも話は続いているので読むときは順番どおりがよいと思います。


不安杞憂で、とても楽しく読めました。今もって前作の内容は思い出せないんだけれど、特に支障はなく。どうやら前作から5年経っているらしく、その間なんやかんやあったらしい…そのあたりはあまり語られていないのはどうしてかしらん。

各地を巡り騒動に巻き込まれ、ときに人や人でないものたちに手を貸す。それがひいては王弁の修行。ただ闇雲に人助けをするわけではないところが考えさせられたり。僕僕が王弁を突き放す、その距離加減が計算づくなのか適当なのかわからないけれど、なんだか気持ちよくって面白いところ。

それにしても王弁の俗な恋心がしつこく何回も書かれるのは厭きるな〜いい加減悟れよ。あ、でも悟っちゃったら、話は終わってしまうのかな。それはイヤ。

続編も近々読むつもり。

[]「ネコソギラジカル(中)」西尾維新

ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 (講談社文庫)

ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種 (講談社文庫)

大幅に期待を裏切る展開はスゴイ。肩透かし連続。「え〜〜〜」というところで終わっているので、とっとと下巻も読まねば!感想はその後に書けたら書く。

藍色藍色 2009/09/28 17:53 ライトタッチの楽しい続編でした。
そうなんです、王弁が悟っちゃったら、たぶん終わりでしょう。
なので悩み続けてもらわないと(笑)。

uminokanatauminokanata 2009/09/30 12:26 僕僕もまんざらではない様子なんですよね。いっそのこと悟るのは辞めてラブラブになる、な〜んてことはないのでしょうか(笑)。
続編はまだ未読なので、続きが楽しみです。

09年06月16日 火曜日

[]「茗荷谷の猫」木内昇。

茗荷谷の猫

茗荷谷の猫

江戸末期から昭和の時代まで、東京の地を舞台にした短編集。新種の桜を作った人、効能のある黒焼きを追求した人、映画監督を目指した人、静かな隠遁生活を求めた人…後に報われたり、まったく報われなかったり、ままならない人生の数々。

歴史に名を残すこともなく、しかしそれなりに懸命に生きた人たちの話が繋がって、今に至る…そうやって人の世が続いていくのだな、と思うと寂寥感もあるけれども人のさだめとはそんなものなのかもしれないね。

4つ目の話『仲之町の大入道』は内田百輭がモデルと思しき人が登場するんだけど、『冥途』は読んだことがなくっていささか残念。

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09年06月09日 火曜日

[]「天使の歩廊」中村弦。

天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語

天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語

第20回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

これがデビュー作とは!何という完成度。将来楽しみな作家さんが増えました。喜ばしい。


明治大正活躍した天才建築家笠井泉ニの人物像や建築物の逸話で構成した連作集。

地位や名誉を得たり、財を成しても満たされぬ思いが、泉ニの建築昇華されていく…それはこの世にあって成仏するかのような感覚でした。

一方、そんな神の技を得た泉ニは、使命に忠実に生きるために人としての幸せをあきらめ…という悲哀。


泉ニの建築物は、作品中にイラスト設計図があるわけではないので、ひたすら想像力で構築していくしかないのですが、頭の中にいつまでも建ちつづけるので、余韻を残す効果があったような気がします。私にはどんな建物を作ってくれるのだろう、と考えずにはいられなくなりました。



…が、それなりの資金がないとだめなんだよね〜そこが難といや〜難(笑)

藍色藍色 2009/09/23 17:45 デビュー作なのに、すごく完成度が高かったですよね。
ほんと、図面がないのでイマジネーション駆使して楽しみました。
実現は先立つものがないと、ですね。そこもファンタジーなのかも。

uminokanatauminokanata 2009/09/24 16:21 夢の中にいるように建物が浮かび上がってくる感覚でした。この方、すごかったですね。
>そこもファンタジーなのかも
ちょっと寂しい(笑)

09年06月08日 月曜日

[]「妖怪アパートの幽雅な日常1」香月日輪。

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

シリーズが完結、文庫化したと聞いて読んでみることにしたのだった。

いや〜やっぱYAはいいね。

何せこの前に読んだ「トワイライト〜」が重くて重くて。あっちは14歳中学生、こっちは15歳高校生。しかし断然こっちのこの方が甘い。甘すぎる。このお年頃の少年に要求することとしてはこの程度が妥当なんだろう、と思いました。

ま、あっちはYAじゃないんだけれどサ。私って子どもが辛い目に合うのは好きじゃないのだな…とつくづく。

それはさておき。

ストーリーは、高校生稲葉夕士が、家賃の安さに惹かれて住んだアパート妖怪だらけだった、というもの。

妖怪多数、エピソードてんこ盛り、なので、子どもたちもきっと飽かずに読めることでしょう。大人が読んでもまあ大丈夫じゃないかな。泣かせる場面もあるし、生きるって何?的なセリフはこっ恥かしいけれども、たまに純な気持ちになるのもいい。

でもでも!

なんでまたアパートに帰るの?そこがわからん。あの展開だと、叔父さんのところに行くとか、寮で強く生きるとかじゃないのかな…それだとシリーズ物にならないとかそんな理由かな。

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09年06月07日 日曜日

[]「トワイライト★ミュージアム」初野晴

トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)

トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)

タイムトラベルファンタジー

主人公の少年片岡勇介14歳は養護施設暮らし。天涯孤独と思っていたところに大叔父が現れ、やっと家族と暮らせると思いきや…


いちばん初めに感じたことは、「また脳死?」ってことだろうか。脳死に特別な思いがあるのかしらん。初野さんを読むのは2冊目、前は「水の時計」、あちらは脳死状態であるのに意思疎通ができるというミラクルな設定だった。

今回は、脳死状態の人間精神だけがタイムトラベルをしてしまい、それをサルベージしに行く、という話。

なかなかよかった。少年は人と出会い辛い経験を乗り越え、成長していく泣ける話だったと思う。だけど不平不満もチラホラ。

とにかく全編にわたって重苦しい。たった14歳の少年に重責がのしかかるばかり、それに見合っただけの救いが感じられなかった。

それから個性的な脇役が多数登場するのに、彼らの人となりが掘り下げられない不満…多分シリーズ物にするつもりなんだろうね。

タイムパラドックス云々もなあ…SFとしては読めないかも。

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09年06月02日 火曜日

[]「新世界より(上)(下)」貴志祐介

新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

第29回日本SF大賞受賞作。上下巻で千ページ越の大作、読み終わりました。

今から千年後の日本、大きな戦争があり科学文明は滅び、生き残った人類が集まって理想郷を築いて平和に暮らしていた…


何といってもこの世界観を構築したことが素晴らしいと思います。人間進化の過程で呪力(超能力サイコキネシス的なものに限られているようです)を得、日常的に使用している世界。そこに至るまでの悲惨な歴史生態系等々。

ストーリーは主人公の女性が、さらに未来人類のために真実を書き残す手記のような形式で、最初は曖昧だったものが後半になるにしたがって明らかになっていく…頑張って最後まで読めてよかった。

感想

人間存在そのものが罪なのではないか、と感じられてしかたがない。人は怖い。

人は支配欲にとりつかれ常に上位であることを求め、そのために異なるものと判断した対象は徹底的に排除し、真実を隠蔽し、情報記憶を操作し、まやかしユートピアを作る…というのがそのまま現代社会にも当てはまるのではないか。

人は変われるかって?変われないんじゃないかな。。。

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09年06月01日 月曜日

[]「桃の向こう」平山瑞穂

桃の向こう

桃の向こう

バブル後の時代に大学生だった3人の男女のその後。

自分なりの理念哲学にがんじがらめになり身動きの取れなくなった来栖幸宏。お坊ちゃま育ちで屈託のない性格で将来を達観している自分が少々気になる多々良晃司。全ての事に意味を求め常に向上を目指す仁科煌子。

読み終わってしまえば普通の人の普通の話。若いうちは色々悩んで失敗もして、ある程度の年齢になったらそこそこ落ち着いて、あの頃は痛い子だったな〜と恥かしくなるような。。。まあ、そんな感じ。誰しも共感できる点はあるのでは?

それにしても、煌子の扱いがいささかないがしろでは?もちろんこういう生活で幸せな人もいるでしょうが、詳細がわからないだけに不安がつのるだけなのは尻切れトンボだなぁ。

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