「探偵ザンティピーの仏心」小路幸也。

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

「探偵ザンティピーの休暇」の続編。NYで探偵業を営むザンティピーさんが日本で仏心を説くお話。
ハードボイルド探偵が日本の温泉めぐりをする、っていうシリーズだったのか!定山渓が「Joe,Than,Key」はうけた。小平が「オ・ヴィラ」だし。前作ではべらんめぇ調が最後まで違和感だったけれど、本作ではそれほど感じなかった。こなれてきたのかな。
ストーリーは例によって人情話。その昔、心痛む出来事があって、そのことに未だ囚われた人々をザンテさんが解き放ってくれる、という泣けるお話で、いろいろ全部ほとんど前作と一緒!。大いなるマンネリは安心だから、これでいい。とは言っても次も骨がらみだったらさすがに飽きるかも。