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桑田碧海録

2017-03-11

2017-03-10

私たちは、忘れない。

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先日献血をしたら、職員のかたに「よろしければ、バッヂを差し上げています」と言われたので、ありがたくいただいた。

冊子によると、児童生徒を自然災害から守るための日本赤十字社防災教育プログラム「まもるいのち ひろめるぼうさい」は、二〇一一年三月十一日の東日本大震災をきっかけに始まったのだそうだ。過去の自然災害を教訓に、未来の災害から身を守るための知識を身に付ける。大事なことだ。

私たちの思い | 私たちは忘れない|日本赤十字社

2017-03-09

ILC誘致のための地質調査説明会

 安定した花崗岩の岩盤が広がる北上山地に超線形大型加速器国際リニアコライダーを誘致することを目的とした地質調査を行うため、岩手県奥州市公民館で住民を対象にした説明会が開催された。会場には高齢の男性を中心にした数十人が「おらほでなにすんだべ」という興味から集まった。説明後に質問を募ると既に説明した事柄について聞かれたが、講師は丁寧に回答した。

「……ほか質問はございませんか」

 講師が最後の質問を促すと、「はい」と手を挙げる人がいる。おかっぱの髪が白い、年配の痩せた女性に見えた。講師は三十年前、小学生のときに通っていた珠算塾の先生が年を取ったらこうなるのではとふと思った。

「ILCだば、高速に加速した電子と陽電子を衝突させて、ビッグバン直後の状態を再現するそうだども、そうなったら、宇宙の始まりにもどったりしねだべか。おらだちはみんな、なかったことにされるんだべか」

「えー……」講師は油断をしていたので答えるのに間が空いたが、「それはありません」と答えた。「大丈夫、ご心配なく」

「そうでがんすか――」

 女性は安心したように頭を下げた。「だば掘らせっかな」と呟くのを聞いた者もいた。

 説明会に参加した高橋勇三は、家に帰ってから、最後に手を挙げた小豆色の半コートを着た女性がクマガイサチヨ先生に違いないと思えて仕方なかった。昭和十九年、今でいう小学校の弁当の時間には、食前に神への祈りの言葉を唱えることになっていた。

「かけまくもいともかしこきおおみかみ とようけひめのおおみかみ……」

 校内放送が流れるなか、サチヨ先生は黒板にその言葉を書いた。放送で読み上げられるよりも早く、しかも楷書で書くのを見て勇三は神業だと感心したものだったが、あれから六十八年経つのに七十歳くらいにしか見えないことは疑問に思わなかった。〈了〉

http://d.hatena.ne.jp/michikwai/20130208/1360323026

二〇一三年二月、第三回みちのく怪談コンテスト投稿作。

2017-03-07

三月二十三日『奥州ばなし』

『只野真葛の奥州ばなし』(勝山百合現代語訳、荒蝦夷)は、来る三月二十三日(木曜日)に上梓されます。

宮城県仙台市内の書店など、早いところでは当日午後には店頭に並ぶかもしれません。荒蝦夷の本を取り扱う全国の書店には週末から週明けにかけて、おもむろに届くもようです。

Amazonでの取り扱いはありません。

荒蝦夷つながりでお知らせをもう一つ。

三月十日(金曜日)の「ラジオ深夜便」(NHKラジオ第1)の午後十一時十五分〜午前一時五分に、荒蝦夷代表土方正志さんと、怪談作家の黒木あるじさんが出演されるそうです。

震災から6年・大好き東北

~被災地の本音をどう語り継ぐか~

渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉 』(荒蝦夷)の朗読もあります。

渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉 (叢書東北の声)/東北怪談同盟/黒木 あるじ - 小説:honto本の通販ストア

近刊

只野真葛の『奥州ばなし』現代語訳(勝山百合訳)、遠くない未来に発売されます。

出版社は荒蝦夷四六判、百三十六頁、予価二千百円(税別)

Amazonでの取り扱いはありません。

2017-02-25