和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

名古屋帯の格

昨日の金沢の雷は凄かった・・
というか冬にはつきもの。

いい加減な時間にパソコンの電源を落としたので
昨日は携帯でのコメント対応となった。

で・・今読み返してみて少し的を外しているコメント返しがあったので書き足しておくね。(おいしい梅酒を飲みながらコメント返しをしておりました。てんで焦点ずれている自分のコメントに青くなったり、赤くなったり・・すんません。)


 ☆ 「楽器尽くし」の刺繍の名古屋帯の着物との合わせ方&格つけ? ☆

昨日もコメントでちょっと返したように着物と帯の格・・という物を言い出したらきりがない。面倒で「着物は着ない」となってしまう。
だから私は特別の式典でない限り、あくまで自分で楽しむ気持ちで着ればいいのだと思っている。
突拍子もない着方さえしなければ一応良いのだと。

しかし、折角質問してくださった機会を外さず一応の知識として持っていてもいいかな、と思い書くことにした。

昨日の質問にあった刺繍の名古屋は何処までの格で締める事ができるか?
どんなに手が込んでいる刺繍でも、どんなに著名な作家さんに作ったものでも刺繍の名古屋帯は遊びの雰囲気が強いので遊びや趣味どまりかと思う。柄行きにもよるし袋帯だとまた違うかと。
昨日の帯に関しては、綺麗な色の無地っぽい着物に楽器尽くしの刺繍の名古屋帯で音楽会や美術館にお出かけ・・とても素敵だと思う。ただし美術館や個展に行く時は絵や作品の邪魔をしない色がいいかと。食事や同窓会、もいいかも。

楽器尽くしの柄は吉祥文様だが、正倉院柄や有職文様ほど格調がある位置づけではないので式典には難しい。まして名古屋帯である。品の良い色合い、可愛く気品のある図柄、刺繍もとても丁寧で美しい・・でも格ずけとしたらあくまで趣味の域とした方が無難。

名古屋帯袋帯に比べどうしても軽くなる。たとえば刺繍の一つ紋あたりの無地なら昨日の刺繍名古屋帯はなんとか出番もある。でもたとえば一つ紋でも日向紋、三つ紋、五つ紋、となると中々名古屋帯では難しい。
皇室は色留めが最上格だが、庶民は黒留袖(既婚者)が第一礼装。
昔からその黒留袖に唯一許される名古屋は綴れだけ・・と言われている。
それも袋帯の綴れには圧倒される。

まあ格調や厳粛性を求められるところには袋帯と思っていた方が間違いない。
参考までに「綴れ帯」をアップしておくね。参考までに。




























        ・・こんな返答で答えになったかどうだか・・・・