和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

季節の移り変わりと着物のコーディネート

早いものでもう6月・・・
大したことなど何もしていないのに月日だけが容赦なくたっていく。


土曜日は袷から単衣に替わる着物姿で皆さんとお会いした。
勿論単衣を持っていない方もいらっしゃる。
いいのだ、自分にできる形で対応すれば。


この日の参加は私を入れて7名。

まずはこの方…Aさん。
鮮やかなレモンイエローの単衣に辻が花風の名古屋帯

着物はお嫁に来る時のものでまだしつけがかかっていたとか。
着ないと本当にもったいない。着ようと思う頃には既に少し派手になっている。
爽やかな色味なのにちょっと惜しいのは襦袢と着物の裄あっていない。
寸法があっているというのはとても大切。

帯揚げと胸のところの皺が物凄く気になる。
少し手直しした。


次の方は…友禅風の単衣の着物と袋帯のBさん。

この方もすこーし手直し。

着物も帯も素敵なのだから、次は姿勢をよくして座りましょう。


次の方は・・・単衣の紬のCさん。
小物まで神経が行き届いた中々素敵なコーディネート。

手直しの必要はない。

次の方は・・・大島の袷の着物のDさん。
今回単衣や薄物の勉強を兼ねて参加。
夏物は浴衣以外は一枚も持っていないので、とのこと。
ちっとも構わないですよ、最初は皆さんそうですもん。

お母さんのタンスから選んで。

久しぶりに着たので名古屋帯忘れちゃいました…と。
すこーし手直し。

帯がちょっと緩い。絞めている間に緩んできたのでしょう。
お腹が出てちょっとだらしなく見えるので、次回からはもう少し気を付けて・・


さて、この方、最近お茶をはじめられたEさん。
折角着物を着られるようになったので忘れないように・・とお茶のお稽古には着物で、と実践されている。

確かこの着物はお嫁にいらしたときに持ってこられたもの。
きれいに着ていらっしゃる。回数を着るのってとっても大切。
どんどん板についてきているようだ。気持ち扇子が出過ぎているかな?
扇子の出方は指2本分の太さにとどめましょう。
多分座る時に自分の体で上に押しやって上がったのだと思う。
扇子は真っ直ぐにささず斜めに入れた方が出方も座った時も綺麗。
本当にちょっとしたことだけれど、そのちょっとが大きい。
たどたどしい着姿だったのに、日々自信にあふれた着方ができるようになり素敵。
一つ欲を言えば着物と帯の雰囲気が今一つ合わず・・ちょっと気になると言えば気になる。

最後は私の代わりをしていただいている、Fさん。
夏大島にすくいの袋帯



そして全員の足元。

畳のヘリの上には立たない方がいいね。(笑)
一つ一つが皆勉強。次回からは気を付けましょう。
多分一生懸命で意識がそんなところにない・・・気持ちよくわかります。
でもどんな時にもなるべくいろんな事に神経を行き届かせたら素敵じゃない?


後ろはこんな感じ。写真が小さいと思われる方、クリックして大きくしてください。


すこし丈の短い人、長い人、裾すぼがりに着ている方、そうでない方、・・色々。
又お太鼓の形が小さな方、大きすぎる方、少し傾いている方、バランス悪い方・・色々。
自分の体型や好みなどを加味しながら自分が美しいと思うように調整していってください。
写真で見ると一目瞭然。そこそこ皆さん美しいですが、特に気になることは皆さんの立ち姿。姿勢が悪い方がいる。
なるべく背中も腰もしっかり伸ばして「スック」と気持ちよく立ちましょう。
着物や帯云々よりも、姿勢の良い方はそれだけで見ていても美しいです。

人の着姿は上手に批判できても、自分が美しく着るってとても難しい。
でも失敗してもうまくいかなくてもいいのだ。
上手くいかないから勉強している教室なのだから。
これからそれを生かせばいいのだから。

最後にその日の私の着物姿。二十歳過ぎの独身の時に初めて自分で買った着物。
でも自分で買った着物は愛着があって中々思いきれない。
この日を最後にそろそろお蔵入りしないと流石にもう着られないかな、と。
江戸型友禅の単衣の付け下げ小紋名古屋帯のの絽綴れ。


実は写真を撮るのをすっかり忘れていて、下の事務所で気が付いた。
慌てて撮ってもらう。

帯、帯締め帯揚げ、襦袢は夏用のもの。

着物の世界は先取りの世界。
先取りするときは小物から、先へ先へと動いていく。
半襟帯揚げ、帯締め、襦袢、帯、着物・・・・と。
着物は最後に変化する。
今の単衣の時期は小物は夏用になるけれど、九月の単衣時期は小物は冬用となる・・・そんな話をした。
特に半襟のいろんな種類についても。
実物をお見せしながら

    袷の縮緬、塩瀬そして縦しぼ、ビーズ、絽、麻絽、小千谷縮・・・・そして今はやりの竹の繊維入りの絽・・などなど・・

皆さんお疲れさまでした。
ここで自分の写真を見ながら「あちゃーっ」と思う方きっといるはず。
次はその気づいたところを直していこうね。
そしてドンドン綺麗になろうね。



次回は6月18日(土)1時から
夏に向けて涼しく見える着方・・特に首周りの衣紋と前襟の開きの妙をテーマにすこーし実践もやってみたい。
時節を考えながらアップしたヘアの大きさと位置、それを考慮した衣紋の抜き、襟ぐりの空間をどうとるかを考えながら、人から見ても涼しく見える演出を考えてみたい。
夏に向けて首筋の手入れも忘れないように。次回は顎から首筋が写ります。襟の写真なので。くれぐれもこれを理由に欠席しないこと。
今回と少し違うメンバーとなりますが一緒に楽しみましょう。
色も形も好みも色々あるから楽しい〜♪



散歩途中で面白い葉っぱを発見。
友禅の糸目糊で書いたような葉。
「いそ菊」という。とてもきっぱりと美しい。


以前5匹になったカルガモ親子とは違う親子かもしれない。




なにせ10匹を超えている。ひょっとしてまだ何処かにいるかも…
どことわなしに頼りなげ〜


三個の石があるのかと思いきや…

石は一個だけ。
保護色なのね・・・子ガモちゃんの背中の斑点は。


皆、元気で育ってね〜(^^♪

ではでは・・・・みなさん〜・・・チャオ〜☆★☆