和装組曲♪

・・着付け教室、琵琶演奏、能面制作などに勤しむ日々のあれこれをグダグダと綴ります・・

何という月だ!!

切れ味の良い刀で
心のその部分を一刀両断切って捨てた。
そんな十月だった。

傷口はまだジクジクと疼き
赤い身を晒している。
立ち直れるだろうか。

大して強くもない癖に
気力だけで生きていた。
そんな十月だった。

「恰好付けんじゃあねえよ」
心の中で冷たく言い放つ声。
恰好付けないと崩れ落ちそうな自分がいる。


辛い十月も後二日・・・








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         「二河白道

造園師 京庭司 作庭家 小野陽太郎氏の作品。
先日の京都の「名工展」で。
小野先生の許可を受けての掲載。

二河白道」とは・・
極楽浄土を願う浄土経の仏教説話を寸庭に見立てて表現したもの。
此岸から往生しようとする人を宝塔の釈迦が行けと励ますと、
白道の両側には「水の河」(貪欲)と「火の河」(怒りや憎しみ)が渦巻いている。
一心不乱に念仏を唱えて白道を渡れば彼岸からこちらに来いと阿弥陀が迎える西方浄土に渡れる。



    小野陽太郎氏はこんな方・・・

単なる美しいだけの庭というのではなく造園の背景にある作り手の思想や人生哲学を知るというのは物凄い勉強になる。
小野先生は会場で10時間という制約の中で作られた。
紅葉を実際の枝に一枚一枚付けながらの作品。
造園研究所の所長というだけでなく、古武道の師範であり、尺八の大師範でもある。
庭の中は真剣に対する正に道場でもある、と熱く語られてもいる。

本来は写真撮影禁止であるのだが、快く許可をくださりブログに載せる許可もくださった。
小野先生、ありがとうございました。