どんど焼きと小屋掛け、遊びの伝承

 正月各地で行われるどんど焼きの行事、大人がちょっと手を貸すにしても、こどもたちだけで仕切ってやりとげるなんてことは今ではとうてい考えられない。昔々、私がいた地方、私の体験では、中学生や上級生のリーダーの元、ほとんどをこどもたちだけで統制をとってやったものである。そしてそのシステムがこどもたちの間で次々伝えられた。今の世はどんど焼きもPTAや父兄・町内会の行事である。

いつの時代もこどたちは小屋掛けが大好きである。わくわくする遊びである。しかしでも今のこどもたちはあまりしないのではないだろうか、というよりしたくても出来ない環境なのではないだろうか。どんど焼き作りもそうした遊びの内だが、これほど創造性を刺激する遊びは他になかろう。かってこどもはこども同士であそびの文化を代々継承させてきたが、それが途切れるといった状況になっているとしたら悲しいことである。