「アルプス乙女」

 「アルプス乙女」というりんをご存じだろうか。ピンポン球くらいの小さなりんご。ふじと紅玉の掛け合わせから生まれたといい、比較的新しい品種のようだ。昔からある小さなりんご、コリンゴ・ワリンゴ・ズミ類は、渡来の洋リンゴとは違ってりんごの原生種に近いものと思う。
 
 アルプス乙女にしても、小さいりんごとはいっても、芯もちゃんとあるし、味も一人前、単にリンゴのミニチュアではない。このアルプス乙女、りんご農家だったおじさんの話では、信州もこの松本平(盆地)生まれ、この地域特産として盆地の外へ出さないようしていたが、いつのまに広まり栽培されるようになったとか。