縄文人はクッキーを食べていた?

  縄文時代の遺跡から、炭化したクッキ−状のものが発見されている。最新の分析機器によれば、以前はわからなかったこの炭化した内容物が細かくわかるようになったという。

 では縄文人が食べたクッキーとはどんな内容のものだったろうか?粉状のものとして、はクリ、クルミ、また動物の肉や卵として、シカ、イノシシ、キジやヤマバトの鳥の肉と卵、それにイノシシの骨髄液、またナトリウム(岩塩)も発見されている。

 イノシシの骨髄液とは何んだろう。縄文人の活力剤だろうか。塩は味付けだろうか。このクッキーが何度位の熱で焼かれたかの分析も出来ている。それによれば約200度から250度というから、現代のものと変わらないではないか。

 発見されたクッキーには二つのタイプがあり、粉分の多いものと肉分多いものに分かれるという。このクッキーは縄文人の主食だったのだろうか。

 クリの実は縄文人にとって重要な食料で、管理栽培されていたと思われる形跡さえ見つかっている。また、最も腐りにくい木材としての価値も熟知していた。青森県三内丸山遺跡で、地中に埋まった建物の脚部分のクリ材が見つかっっている。地中部分の長さと太さから、高さ20メートルに及ぶ高床式の巨大建物があったのではないかと話題になったものである。縄文人の食生活は、私たちが想像した以上にはるかに進んでいたのかも知れない。