1988年(昭和63年)のメール?

 とある本を見ていたら対談があり、その中で、−−1988年ごろはまだメールなどなく、中間との打ち合わせで電話代が月5万もかかったという発言が載っていた。しかしこれは誤りである。この人がただ知らなかった、認識していなかっただけの話しである。

 すでにパソコン通信大手のNEC・PC−VAN(bigloveの前身)も後発の富士通・NIFTYも全国にVAN網を拡げ、ネット・メール環境も整ってきていた。私も九州や北海道のネット友人ともメールのやりとりを自由にやっていた。だからネットで連絡をとり合おうとすれば出来たのである。また掲示板やチャットも利用出来た。もっともネットを利用するには。今でもそうだがネットワークシステムの会員にならなければならなかったが。

 ただ、定額の使い放題などという制度はなく、従ってつなぎっぱなしなどせず、メールを打つ時もBBSに書き込みをするときも、一旦パソコンを切って、中身を書き終えてからアップロードするのが普通だった。それでもネット料金が月*万、10万を越えるような豪のものもいたのである。

 写真は前にも紹介した、1988年発行「女の子が作ったパソコン通信ガイド」、この本に当時すでにネット人口は20万人を超えたという記述も。確かに今のインターネット人口に比べればほんの微少、一握りだが...。