カンナとひまわり

   カンナ、この10年、20年、めっきり見かけることが少なくなった花である。そんなわけで、カンナも私がこれはもう昔の花だなと思う花の一つである。花弁の世界もはやりすたりがけっこう激しく、新しい花に押され、姿をめっきりあるいはほとんど見せなくなった花々も多い。

 田舎へ行ったときなどそれらを見つけ、ほっとすると同時に郷愁さえ感ずるのである。わかるだろうかそんな花々。花自体は少しも罪もないのにもう時代に合わないのだろうか。花屋に苗を見かけることも少なくなり次第に忘れられていく。

 ひまわりは、昔も今も人気があるが、この頃の花は以前の豪壮な感じの大輪の花は姿を消し、全体に小さくおとなしくなっているらしい。