ぎりぎり間に合う生活と人生!?

 
比較的駅に近くに住んでいたりして、電車をよく利用する人は、ぎりぎり何分前に出れば間に合うか、改札からホームまでの到達時間、電車の停車時間などを含めて経験で知るようになる。友人のKからは、ぎりぎり間に合ったような話しを何度も聞かされてもいる。

 一緒に旅行するので、私が住むM駅から先に乗り込み、四つ先のS駅で彼が乗って、電車の先頭車両で合同する約束をした。電車がS駅のホームに到着したのにKの姿がない。どうしたんだいと思ったら、こちらのホームに渡る階段を駆け上がる彼の姿が見えた。いつ発車してもおかしくない状態なので、じりじりする思いで待っていたら、なんとか間に合った。

 夕飯の飲み会の時、この話しになった。友人が、ホーム陸橋を駆け登って来るので、発車をちょっと待ってくれるよう運転者に声を掛ける機転などを利かしてくれても良かったのではと、ちょっとなじるようにいうので、一瞬気ばんだが、それはそうでごもっともと反省。確かにしばられたように気をきかす発想はなかったかも。

 いつもぎりぎりなのを知っているので、ともだちと待ち合わせする時くらいは、余裕を持って家を出るようにとメールしたいくらいだったと、またなにごとも余裕もって当たるのが筋で基本だと彼に申し上げたのはいうまでもない。多くの人は、ほとんどぎりぎりのところで間に合っているのだろうが。