”菓子パンの王”、メロンパン? オカシ屋ケンタ氏とメロンパン・1

  アンクルのメロンパン談義はまだ続く。お菓子について著述も多く、「おやつストリー」という本の著者であるオカジ屋ケンタ氏のメロンパンについての記述が面白い。ちょっと紹介してみよう。

 オカシ屋ケン太氏によると、−−−菓子パン、という言葉には懐かしい響きがある。それは、甘ったるい匂い・・・、その甘ったるさは高級フランス菓子屋のラム酒やバニラ・エッセンスの匂いではなく、どこか貧しい、例えば昔の小学校の給食室の砂糖揚げパンのトレイから漂ってくる油臭い甘ったるさを、ほうふつするというのだ。

 そして、口からセロハンのついたチョコレートが顔を出す巻き貝形のチョコレートコルネ、何故か野球のグローブか指先のない手袋の形をしたクリームパン、柏餅スタイルのパンを割ると暗紅色が姿を見せるジャムパンなど、数々あれど、をおいて他にないだろう、と言い切るのである。(つづく)