「必死とは線香花火のことである」

 そういう主旨のことを詩に書いた高校時代の先輩のことを思い出す。むろんその詩編は手元などはとうににないのだが、強いインパクトを受けたことを覚えている。線香花火の火の玉は、落ちまい落ちまいとして、最後までもそれこそ必死になってがんばっているのである。